授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14989:[2025 秋セメスター]エリアスタディ入門(S) 2025 秋セメスター 木4 産業社会学部 河島 一仁 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG302号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

テーマ:京都の大学ーキャンパス創造のエリアスタディ入門ー

 私たちにとって共通して身近な都市は、衣笠キャンパスが位置するここ京都です。京都をエリアスタディ、つまり「地域研究」の対象とする場合、何から取り組めばいいのでしょうか。歴史・文化・社会・経済・建築・宗教・観光・街並み・伝統工業・職人文化など、論じるべき分野・テーマは数えきれないほどあります。
 数の多さという点でいえば、京都には多くの大学・短大があります。「大学コンソーシアム京都」に加盟している大学・短大のうちで、40校が京都にキャンパスを有しています。この事実をふまえると、京都は「大学都市」であるといえるのではないでしょうか。
 いまから20年ほど前に、「大学を通じて京都を捉えられないか?」とふと思いました。大学が持っている多角的な側面、たとえば研究・教育・宗教、創立者の空間デザインや建築物などに注意を払いながら、京都という都市を考えられるのではないでしょうか。
 衣笠キャンパスの場合、東門の近くには紹介業者や学生を顧客とする飲食店が立地していますし、周辺には学生が居住するアパート・マンションが集積しています。大学が周辺の地域をどのように変えたのか? これもテーマに関わる論点かもしれません。
 こんな問題意識でこの講義を進めたいと思います。皆さんは大学を切り口にして京都がどういう都市なのかを考えることができます。対象とする時代は、幕末から1960年頃までです。そうして、私たちの立命館を京都の諸大学のなかに位置づけることを試みましょう。
 以上のことをふまえて、近代京都の空間編成に、立命館大学の創立者・中川小十郎がどのような貢献をしたのかも考えたいと思います。
 授業スケジュールで14回分のテーマを確認してください。講義の進捗状況によって、順序の変更、ならびに多少の加除がありうることをあらかじめお断りしておきます。

【授業のキーワード】
  地域研究、近代京都、大学、京都帝国大学、立命館大学、中川小十郎、

【授業の方法】
  対面授業

 

受講生の到達目標

・京都を事例として、エリアスタディという方法の特徴を説明できるようになる。
・京都に関して、学際的に考える態度を持つことができるようになる。
・京都の特徴や課題を考察する際に、他地域と比較しながら考えることができるようになる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

特にありません。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

幕末から明治10年代までの京都、そして昭和14年
 【20分の「+R授業」があります。詳細はmanaba+Rを参照】

排耶論、浄土真宗本願寺派、真宗大谷派、レンガ建築

2

上京:京都御所の周辺(その1)

公家町、相国寺、薩摩藩二本松屋敷、中井家、アメリカンボード、同志社

3

上京:京都御所の周辺(その2)

大内保存事業、柳原家、京都御苑

4


鴨東:吉田における藩邸と学校

尾張藩吉田屋敷、第三高等中学校、折田彦市、喜田貞吉、

5

鴨東:吉田と岡崎の変化

京都帝国大学、中川小十郎、博覧会、平安神社、

6

下京と小山:本山寺院と私立大学

本願寺派、龍谷大学、大谷派、大谷大学

7

上京:鴨川畔の東三本木通

清輝楼、中川小十郎、京都法政学校、

8


上京:広小路キャンパス

中御霊、寺町通、私立京都法政大学、立命館、

9


等持院村と衣笠村

『旧高旧領取調帳』、皇国地誌、

10

等持院村と松原村における薩摩藩の諸施設

『尾崎忠征日記』、調練場、弾薬庫

11



衣笠村への画家の転住と同村における映画撮影所の立地

木島櫻谷、衣笠園、土田麦僊、国画創作協会、日活、マキノ省三、

12



俳優と画家が捉えた変化

酒井米子、吹田草牧、衣笠絵描き村、

13

立命館の進出と等持院村域の変化

立命館日満高等工科学校、嵐電、中川小十郎、

14



水上勉の記憶と衣笠キャンパス

等持院、小野竹喬、『雁の寺』、孤峯庵、

授業実施形態

教科書の刊行を準備しています。そのほかに資料とパワーポイントなども使って講義を進める予定です。ただし、教室で配布するものは何もありません。

教科書の刊行が遅れた場合には、河島が作成したレジュメと資料をもとに講義を進めます。レジュメと資料を事前にマナバに載せます。必要を感じる場合には、自分でプリントしてください。教室でそれらを配布することはいっさいありません。

毎回というわけではありませんが、コミュニケーション・ペーパーをもとに授業への参加度を点検することがあります。

授業外学習の指示

本授業では、おおむね毎週4時間以上の授業外の予復習が必要な授業内容になっています。

第2回から第8回まで、京都御所の周辺と吉田・岡崎、ならびに下京と小山がフィールドとなります。
関連する寺院や通に関して、Google Maps、地理院地図、今昔マップなどでそれらの位置を確認してください。

第9回以降では衣笠キャンパスとその周辺がフィールドとなります。
キャンパスならびに周辺のフィールドワークもけっこうおもしろいです。
弾薬庫あとにできている究論館や馬代通りに面した木島櫻谷邸(櫻谷文庫)などを、通学の途上でけっこうですので、現地を見てください。
等持院の境内には無料で入れます。マキノ省三の銅像があります。空き時間に散歩のついでに見に行ってください。

修学館の東玄関前に、理工学部の記念碑があります。ちょっと足をとめて、読んでください。

清心門の東隣に小さな門があります。そこには「等持院墓地参道」と刻まれた石柱があります。その裏側に「清心館」と「修学館」と刻まれています。壁との間が狭いので読みにくいですが、ついでのときに見てください。

清心館と修学館の間をみると、ブロックが埋められており、それは墓地まで連続しています。ブロックで挟まれた参道は等持院の所有地です

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 100

講義内容の理解度を評価します。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

エリアスタディの方法的な特徴として、さまざま地図を駆使します。地図に抵抗感を抱く方もいるかもしれません。また京都の地理に慣れていない場合、地名を聞いてもピンとこないこともあると思います。そういう受講生がいることもふまえて講義を進めたいと思います。

ただし、以下に関しては、おおよその位置を地理院地図やGoogle Mapsなどであらかじめ確認しておいてください。
 鴨川、賀茂川、高野川、今出川通、寺町通、丸太町通、烏丸通、京都御所、相国寺、京都御苑、
 百万遍、堀川通、本願寺、東本願寺、北大路バスターミナル、東大路通、吉田神社、平安神宮、
 馬代通、一条通、など。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書の刊行を準備しています。書名、出版社、価格、ISBNなどの詳細を追ってお知らせします。毎回、それを用います。しかし間に合わない時は、レジュメと資料で講義を進めます。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

必要に応じて、その都度、お知らせします。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/