授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14716:中国の国家と社会(GA) 2024 秋セメスター 水3 法学部,産業社会学部 廣居 健 2

キャンパス

衣笠

授業施設

存心館ZS301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 本講座では現在の我々日本の “ お隣さん ” である「中国」の素性をあらためて確認します。

 前近代の中国はしばしば「 Imperial China(中華帝国)」と呼ばれます。一般に「帝国」には「皇帝・官僚による専制支配」及び「多民族国家」という性質があります。つまり「中華帝国」と呼ばれるということは、少なくともその時点の「中国」は “ そういう国 ” と認識されていたということの現れです。そして現在の「中国」は、そうした「中国」の後継国家です。従って、あらためて「中国」を理解しようとする我々もこうした認識に立たねばならりません。また同時に「中国はいきなりポッと飛び出てきた国ではない」ということも意味します。つまり我々は歴史的視点に立たねばなりません。
 もう少し踏み込むと、具体的には「皇帝による専制支配」が「中国」を貫く幹ということであり、その「皇帝による専制的支配」を人的に支えたのが「官僚制」で、思想的に支えたのは「儒家」であったということです。また支配の枠組みから見れば「中国」は所謂「多民族国家」を経営しなければならなかったとも言えます。

 そこで本講座では「中国」という「国家」や「社会」の成り立ちについて、通史的に再トレースをして行きます。ただし、時間的制約は頗る大きいと言わざるを得ません。その為、基本的には「その時々の出来事のうち、後々に強く影響を及ぼしたもの」を中心に追いかけることになります。言うなれば「現在の中国に至る “ 中国の履歴書 ” 」を概観することになります。

 
 なお、授業は板書とレジュメを以て講述で進めます。また、折に触れて「小レポート」を実施しますが、それに対する講評等は原則として教室で行います。(今回の最後に小レポート➡次回の冒頭で講評のイメージです)

受講生の到達目標

1.「中華帝国」の特性を理解する。
2.「中国」という世界の「履歴」を理解する。
3.「中国」という世界の素性についてのより深い考察の下で、
  現代中国を歴史的な視点から分析し理解する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

ガイダンス,サンプル講義:前論「中国史の前提」

中国の「前提」:地理的環境,文化的環境

2,3

各論1 「中国の礎」 

夏,殷,周,春秋・戦国

4,5

各論2 「中国の祖型」

秦,漢

6,7

各論3 「中国の揺り戻し」

魏晋南北朝

8~10

各論4 「中国の膨張」

隋,唐,五代十国,宋

11~13

各論5 「現在に直結する中国」 

遼,金,元,明,清

14

各論 近代「中国」

辛亥革命、中華民国、中華人民共和国

15

総括:「再論 中国」

歴史、民族、領土

授業実施形態

対面授業にて実施

授業外学習の指示

 高等学校の世界史程度の基礎知識は必要になりますので、下記【参考書】に揚げたもののどれかの当該箇所をあらかじめ読んでおくことを強く奨めます。
 但し、必ずしも下に揚げたものでなくてもかまいません。新しいものにこだわる必要もありません。もちろん難しいものにチャレンジする必要もありません。この機会にとにかく「通史的なもの(含概説,入門)」にあたってみてください。また、もし下記のものが手に入らなければ高等学校の世界史の教科書(及び資料集,準じて参考書等も含む)を復習しておくだけでも有益です。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

●大レポート:50%
 期末に際して上記目標に到達しているか否かを問う
●何度か実施する予定の各種レポート:50%
 小レポート:各回または各項目に関わる確認的なもの
 中レポート:やや時間をかけて調べる“小論文”
      (レポートとしての出来不出来を問う)

*自主レポート:各自の取り組み

成績評価方法(備考)

◯基本的には上記「大」・「中」・「小」3種の「課題レポート」で評価します。
◯上記3種のほかに「自主レポート」の提出を認め、細かな評価の際の参考にします。

*「自主レポート」
  ここでいう「自主レポート」とは、端的には「教室で【課題】として要求されずとも、各自が“自主的に取りまとめて作成して提出する任意レポート」という意味です。提出があれば随時受付け、適宜加点して細かな評価の参考に資します。小レポート,中レポート,大レポートの代替とはしませんので注意してください。特に合否そのものの判定の際には参照しないことに留意してください。

*提出
  大レポート以外の各種レポートは、原則として教室で手書き或いはプリントアウトしたものを提出してください。教室で授業が行われている限り原則としてWebでの提出は認めません。(但し、「特段の事由あり」と認められれば受理します。特に感染症罹患等の特殊な事情については別途勘案します。また、こちらから、例えば「本日の小レポートはweb(manaba+R)で提出」などと指示することはあります)

*注意
  なお、各種レポート作成に際しては「内容的理解」のみならず「リテラシー」も重視します。例えば内容的には「良」でもリテラシーの観点で問題があれば「不可」とします。

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特に購入を求める「教科書」は指定せず、レジュメと板書を以て進めます。ただし下記「参考書」の上の2冊(『概説中国史 上・下』)は “ 準テキスト ” だと思って一度は眺めてみてください。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
概説 中国史 上 冨谷至ほか(編) 昭和堂 978-4812215166
概説 中国史 下 冨谷至ほか(編) 昭和堂 978-4812215173
中国の歴史 岸本美緒 筑摩書房 9784480096913
中国の歴史(上,下) 冨谷至ほか 昭和堂 978-4-8122-1516-6・978-4-8122-1517-3
中国史(上,下) 宮崎市定 岩波書店 9784003313336・9784003313343 (揚げたものは岩波文庫版)

参考書(使用頻度、その他補足)

その他にも推薦したいものはありますので、教室で紹介します。

参考になるwwwページ

特にないだけでなく、寧ろ濫用を強く諫めます。
敢えて言えば「随所に散見される玉石混淆なネット上の情報を正しく見極められるようになることも、本講座の目的のひとつである」というぐらいの気概を以てネットに接して欲しいと考えます。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html