授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
16485:IR18‐EAJ203 国際法Ⅰ(R) § 16486:IR-EAR203 国際法Ⅰ(R) 2024 春セメスター 月4 国際関係学部 西村 智朗 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG001号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 19世紀まで妥当していたヨーロッパ中心の伝統的国際法と、そこから大きく構造転換を遂げた20世紀以降の現代国際法を比較しながら、国際法の基本的構造について検討する。
 具体的には「国際法の概念」、「国際法の主体」、「国際法の成立形式」及び「国家の基本的権利義務」の4つのテーマについて概説する。
 教員による講義を中心に授業を進めるが、適宜、受講生による発表やディスカッションの場を設けることで、国際社会の規範を理解し、国家を動かすツールとして、「国際法を実感する」機会を確保する。また、毎回の授業に対して、アンケートやクイズを実施し、manaba+Rや次回授業で、その結果に対する講評を行い、発展学習に繋げる。

受講生の到達目標

・国際社会における法秩序の歴史的展開を確認した上で、国際法と国内法の違いを理解する。
・現代国際法の現状について正しい知識を身につけるとともに、国際社会における問題関心を高める。
・公務員試験(外務省専門職を含む。)に対応できるレベルの知識を習得する。
・学部2回生は、平行履修するグローバル・シミュレーション・ゲーミング(GSG)で必要な国際条約の作成プロセスやアクターごとの国際法の使い方を理解する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

 法律学に関する科目(法学、憲法など)を履修しておく(又は平行して履修する)ことが望ましい。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

授業の概要と導入

国際法とは何か? 国内法との違い、国際関係学と国際法

2

第Ⅰ章 国際法の基本構造 ①国際法の法的性質

Question:国際法は本当に「法」か? 「法」でなければそれは何か?

3

第Ⅰ章 国際法の基本構造 ②国際法の歴史

ヨーロッパ公法、無差別戦争観と戦争違法観、人民の自決権

4

第Ⅰ章 国際法の基本構造 ③国際法と国内法の関係

一元論と二元論、等位理論、受容方式と変形方式

5

第Ⅱ章 国際法の成立形式 ①序説

Question:国際条約以外に国際法の種類はあるか? あるのであればそれは何か?

6

第Ⅱ章 国際法の成立形式 ②条約

条約の締結、条約の署名と批准、条約の発効と登録

7

第Ⅱ章 国際法の成立形式 ③慣習国際法

一般慣行と法的信念、インスタント慣習法論、一貫した反対国の法理

8

第Ⅱ章 国際法の成立形式 ④現代国際法の法源論

国際立法、ソフト・ロー、強行規範(jus cogens)

9

第Ⅲ章 国際法の主体 ①序説 

Question:イスラム国(IS)は国家と言えるか?言えないとすればそれは何故か?

10

第Ⅲ章 国際法の主体 ②国家

自決権、国家承認

11

第Ⅲ章 国際法の主体 ③非国家アクター

国際機関、個人、企業、NGO

12

第Ⅳ章 国家の基本的権利義務 ①国家主権

Question:グローバル化社会にとって国家主権は不要か?

13

第Ⅳ章 国家の基本的権利義務 ②管轄権

属地主義、属人主義、保護主義、普遍主義

14

第Ⅳ章 国家の基本的権利義務 ③平等権と不干渉原則

機能的平等と実質的平等、国内管轄事項、人道的干渉と「保護する責任」

15

第Ⅳ章 国家の基本的権利義務 ④普遍的義務

obligations erga omnes

授業実施形態

 原則として対面で実施する。オンライン授業に切り替える場合は、事前にmanaba+Rで告知する。

授業外学習の指示

・事前に教科書の該当部分を通読しておくこと(理解できなくても構わない)。
・各章の初めにレジュメを配布するので事件や条約などについては予め確認しておくこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 50

 授業の全範囲から出題する。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
50

 第Ⅱ章終了後、第Ⅰ章と第Ⅱ章に関して、レポート課題を実施する(30点)。
 その他、講義中に指示する発表や提出する成果物によって平常点評価の範囲で加点する(20点)。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

・国際法は、国内法に比べて日常生活のどこに隠れているかがわかりにくい学問である。「国際法の観点から見たらどうなるだろう」という問題意識をもって日々の新聞報道やニュースに触れることを期待する。
・各章の最初に「レジュメ」を配付(アップロード)するので、受講前に各自該当箇所を確認しておくことを推奨する。
・コースツールで授業の補足と質疑応答を行うので復習として活用してもらいたい。
・その他、推薦図書や文献などについては適宜指示する。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
(1)ベーシック条約集(2024年度版) 浅田正彦編集代表 東信堂 新刊
(2)国際法(第5版) 浅田正彦編 東信堂 9784798917689
(3)国際法(第5版) 松井芳郎他 有斐閣 9784641159273

教科書(使用頻度、その他補足)

(1)の条約集は、上記の他に刊行されている条約集(有斐閣『国際条約集』、東信堂『ハンディ条約集』)でも構わない。また最近のものであれば2023年度以前のものでも構わない。授業中に携帯していることを前提に講義するので必ず1冊用意しておくこと。ただし三省堂の条約集は、期末試験で、持ち込み不可となるので注意すること。(2)又は(3)のテキストは、講義の予復習に活用する。いずれか1冊を購入することを強く推奨する。(1)(2)(3)すべて、国際法Ⅰ~Ⅳで同じものを使用できる(改めて購入する必要はない)。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
(1)判例国際法(第3版) 薬師寺公夫他編 東信堂 9784798915586
(2)国際法判例百選(第3版) 森川幸一他編 有斐閣 9784641115552 別冊ジュリストNo.255
(3)国際法規本判例50(第2版) 杉原高嶺他編 三省堂 9784385323275

参考書(使用頻度、その他補足)

 上記(1)から(3)は、国際法の主要な判例集である。講義中に登場する事件についてさらに詳細を知りたい場合に参照してもらいたい。

参考になるwwwページ

国際連合 http://www.un.org/english/
 特にAudiovisual Library of International Law http://legal.un.org/avl/intro/introduction.html?tab=2
外務省 http://www.mofa.go.jp/mofaj/
法務省 http://www.moj.go.jp/
国際法学会 http://www.jsil.jp/

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html