授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
90623:経営管理特殊講義Ⅱ (20) § 90624:特殊講義Ⅰ(20) 2019 秋1Q 土3-4 経営管理研究科 濱田 初美 2

キャンパス

朱雀/朱雀

授業施設

中川会館301号教室/中川会館301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

本科目:ビジネス開発(*AMP指定)は、
世界で戦えるアグリ・ビジネスリーダーの養成を目的とする。

 *AMP(Agriculture Management Program)

競争戦略の受講を踏まえ、日本国内の先進農業経営体における実地ワーク、演習、発表等を組み合わせて授業を展開する。

特に、実地ワークにおいては、先進的農業の経営者自身から直接アグリビジネスの要諦を聴き、グループ討議等を通して、イノベーションのヒントをつかむ。経営者への提言と意見交換を行う中でリーダーシップを涵養することを意図している。

企業訪問スケジュールについては、初回講義時に委細を案内します。現地集合・現地解散が基本になります。

当該スケジュールは、訪問先の事情(工場や農場の稼働状況等)により変更の場合がありえますので、予めお含みおきください。

訪問先:

 株式会社バイテックベジタブルファクトリー(略称:VVF)石川県中能登町瀬戸に部32
     最寄駅:JR七尾駅or和倉温泉駅 タクシー20~30分(分乗予定)

 イノチオホールディングス株式会社 愛知県豊橋市向草間町北新切95
     最寄駅:JR豊橋駅より 豊橋鉄道 渥美線に乗り換え 高師駅 下車 歩3分

ゲスト:

 野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社 取締役 伊地知 宏氏
 株式会社FAMS 顧問(前代表取締役社長)福田 哲哉 氏
 日本経済新聞社 編集委員 吉田 忠則 氏

受講生の到達目標

 ・企業訪問時に適切な質問をすることができる。
 ・訪問企業をフレームワーク等で分析し解説するこができる。
 ・イノベーションを発想しアグリビジネスの変革を促す影響力を涵養する。
 ・アグリビジネスの経営戦略策定(=経営課題解決)ができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1 9/28

初回講義:---日本農業の現状と課題 ---

今の日本農業に足りないもの、
それはビジネスとして”経営する力”だと考えています。

 離農により、余った土地をどう活かし、
 外国産の安価な農作物とどう差別化し、
 消費者の多様なニーズにどう応えるか、
 新しい視点と発想力をもった経営者が、今こそ必要です。

AMP(Agriculture Management Program)を通し、現状の課題解決のみならず、業界に変革を起こす人材を育成します。
日本農業の伸びしろを信じています。

2 10/5

ゲスト講義:野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社
      取締役 伊地知 宏氏

テーマ:日本農業の現状・課題と具体的取り組み ―輸出、6次産業化等―

同社は野村ホールディングス株式会社の100%子会社
 アグリビジネスに係る調査・提言
 アグリビジネスに係るコンサルティング業務
 アグリビジネス関連のセミナー・シンポジウム等のイベントの開催
を担当されています。

https://www.nomuraholdings.com/jp/company/group/napa/

3 10/12

ゲスト講義:株式会社FAMS 福田哲哉顧問(前社長)

テーマ:社内ベンチャーの苦労と生きがい(仮題)

㈱FAMSは、世界的ロボットメーカー㈱安川電機の100%子会社です。

安川電機は、ロボット技術を応用したリハビリ・生活サポート機器も手がけておられ、福田氏が担当されたとのこと。社内ベンチャーの草分けでもあられます。

FAMSは野菜自動生産システムを開発。栽培作業(種蒔・間引き・移植・収穫)を自動化した完全人工光型の野菜自動生産システムを完成、人作業の自動化により、年間を通じて安定して大量の野菜を生産することが出来るとのことです。

4 10/19

㈱バイテックベジタブルファクトリー
(石川県中能登町)原田宜社長訪問 現地集合:13時15分 13時半開始 16時半終了

同社は、植物工場野菜の販売及び植物工場フランチャイズ展開をされており2018年末時点において、日本最大の植物工場運営企業です。

https://delicioussmile.co.jp/

5 10/26

イノチオホールディングス株式会社
石黒功社長(愛知県豊橋市)訪問 現地集合:13時半 14時開始 17時終了

1909年創業 日本最大のアグリビジネスのプラットフォーマー

https://www.inochio.co.jp/mind/

同社HPによれば、農業は人が生きていくために最初に生まれた産業といい、
文明の原点であり産業の原点とする。人間のいのちを支えてきた、大切な仕事が農業でありわたしたちの仕事場とされる。いのちの仕事としての農業をまっすぐにみつめ続けておられます。

6 11/2

ゲスト講義:日本経済新聞社 編集委員 吉田忠則氏

テーマ:日本農業の現状と課題 取材現場からの報告

農業法人ブームの実態、植物工場の乱立、独自路線を歩む農業の復活等、
数々の取材を通しての日本農業の再生のKFSを探ります。

7 11/9

デイベート:二つのチームに分かれて論戦を展開します。

テーマ:産業としての日本農業の再生は可能か

受講生が少数の場合、ゲスト招聘講義に変更する場合があります。

8 11/16

最終講義:

テーマ:日本農業の再生、アグリビジネスの課題と解決策
最終課題の発表(個人が基本、多人数の場合はグループを編成します。)

授業実施形態

授業外学習の指示

アグリビジネス戦略についての分析・評価・提言を行うことを講義の課題とします。
各授業等で習得した手法・考え方等の積極的な適用を試みてください。

最終講義時間内に、各自の「アグリビジネス戦略(案)」を発表してください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

現地ワーク参加、プレゼンと最終課題提出を単位認定の必須要件とする。

講義や現地での主体的参加50%
経営課題の解決策提案内容50%

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

RBSでの学習を基盤としつつ、国内先進経営体の経営哲学を知り、縦横無尽に使いこなすことに重点を置いて授業を構成します。いかにして現在のポジションを構築されているか、起業を考えている院生にとっても有益な機会になります。

特に実地ワークでは、他の機会では得られない経営者の生の声と現場感覚に触れイノベーションのヒントを得ていただききたい。教室を離れ現地でのグループ討議を通じてリーダーシップを意識して下さい。

普段の役職や地位を取り去った素の自分に戻った時の実力を見つめ、磨き、輝かせたいという意欲のある方々の受講を期待しています。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
アグリビジネス進化論 監査法人トーマツ プレジデント社 978-4-8334-5117-8 活躍する農業法人7社を紹介
コメをやめる勇気 吉田忠則 日本経済新聞出版社 978-4-532-35626-2 日本農業の現状等を解説
稼げる農業 日経ビジネス編 日経BP社 978-4-8222-3694-6 農業イノベーション2017を再構成
農業崩壊 誰が日本の食を救うのか 吉田忠則 日経BP社 978-4822255886 異端の農業再興論
農政改革 奥原正明 日本経済新聞出版社 978-4-532-17668-6 元農林水産事務次官の著書

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業スケジュール欄を参照してください。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

その他(教員より別途指示)

備考