授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14385:[2025 秋セメスター]ジェンダーと法(J) 2025 秋セメスター 月3 法学部 大西 祥世 2

キャンパス

衣笠

授業施設

存心館ZS311号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

長時間労働の常態化、学校や職場でのセクシュアル・ハラスメント、夫や恋人からの暴力、ワーク・ライフ・バランス、社会保障等、社会には性差別やジェンダー・バイアスが数多くあります。ジェンダー法学は、こうした問題を法律学の立場から考察します。講義で扱う内容は、皆さんにとって、将来の仕事でもプライベートでもいろいろ関連があるでしょう。
本講義では、身近な事例を取りあげて、社会や家庭にどのような性差別や人権侵害が存在するのか、それらがどのように解決・救済されているのかという点を中心に扱います。性別に関わらず、周りの人を個人として尊重して、自分も個人として尊重されて自分らしく生きていくために、法律や政策が果たす役割についても検討します。
なお、この講義は、対面授業の方法により実施されます。

受講生の到達目標

(1)知識、理解
 ○ 今日の社会における性差別やジェンダー・バイアスに関する課題を理解し、それに関連する法制度を説明することができる。
(2)思考、判断
 ○ 性差別やジェンダー・バイアスの解消について、憲法学等の法律学の学説や判例を批判的に思考して、論じることができる。
(3)関心、意欲
 ○ 「ジェンダーと法」に関する現実に社会で生じている事案や「権利の侵害」に対応する際に、法律の規定をどのように解釈・適用すればよいかを判断し、より適切な法的な解決・救済方法を自ら見出す力をつけることができる。
(4)技能、表現
 ○ エンパワメントやダイバーシティを推進するために必要とされる新たな法制度のあり方について、国と自治体の役割のちがいを理解したうえで論じることができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

○ 憲法、民法、刑法の各科目
○ 労働法、社会保障法、国際人権法、法社会学

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

日本および諸外国における性差別

男女間格差の現状と法、公私二元論
【+R授業】詳細はmanaba+Rを参照

2

学校教育と性差別

学校教育、大学進学

3

家族と性差別

夫婦、パートナー、親子

4

不法行為・契約と性差別

失われたものの「値段」の男女差

5

労働と性差別

平等原則、合理的差別

6

社会保障と性差別

家族的責任、ワーク・ライフ・バランス

7

刑事司法手続と性差別

犯罪被害者、裁判員

8

性表現と性差別

差別的表現、性の商品化

9

ジェンダー政策の誕生

自治体、国連、中央省庁改革

10

自己決定権の尊重

リプロダクティブ・ヘルス、性的指向・性自認

11

セクシュアル・ハラスメントへの対応

個人の問題から社会問題、さらに法的課題へ

12

ドメスティック・バイオレンスの救済と防止(1)

恋愛、暴力、「法は家庭に入らず」、総合的な支援

13

ドメスティック・バイオレンスの救済と防止(2)

DV法の意義

14

政策方針決定過程における男女平等

ポジティブ・アクション、DE&I

授業実施形態

原則として、教室での対面形式にて実施します。

授業外学習の指示

予習・復習として、レジュメの該当部分や参考文献を読んでください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 72

受講生の到達目標(1)~(4)に対応して、講義で扱った語句や論点を理解した上で、自分の考えを論理的に述べているかを評価します。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
28

manaba+Rにて複数回行う、論点の定着を促す復習問題への回答

成績評価方法(備考)

定期試験が実施できない場合は、定期試験に代えて定期試験期間にオンラインで試験を実施します。

受講および研究に関するアドバイス

(1)講義の進め方
 ○ 毎回、コンパクト版の六法を準備してください。
 ○ レジュメは、印刷版は学而館1階の「事前配布棚」にて配布し、データはmanaba+Rにアップします。
 ○ 参考資料は、内容や単元により、レジュメに掲載、教室での印刷物配布、manaba+RでのデータファイルやURLの紹介など、紹介する方法は異なります。
 ○ シラバスの通り進行しない場合は、適宜調整します。
 ○ manaba+Rによる復習問題に取り組むことで、受講者がジェンダーと法の課題について自ら考察する機会を設けます。
(2)受講上の留意点
 ○ 第1回の講義にて、受講にあたってのヒントや留意点を説明しますので、とくに出席した方がよいと思います。
 ○ ジェンダー法学は、おのおのの法律(学)を、ジェンダーの視点から横断的に、批判的に考察するものです。講義と課題に毎回取り組むことで、学修がより一層積み重なると思います。
(3)発展的な学修
 ○ 自分なりに勉強の計画を立てたり、新聞等からも現実の社会における課題を検討したりすると、授業内容の理解がより深まります。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書は使用しません。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
男女共同参画白書 内閣府 https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r03/zentai/index.html
ジェンダー視点で読み解く重要判例40 ジェンダー法学会編 日本加除出版
ジェンダー平等の実現と司法 日弁連両性の平等に関する委員会編 日本加除出版
ジェンダー法学入門〔第3版〕 三成美保ほか 法律文化社
ジェンダー事典 ジェンダー事典編集委員会編 丸善出版

参考書(使用頻度、その他補足)

その他の参考文献は、授業中に適宜指示します。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

私語等は他の受講者への迷惑行為です。講義に参加する意思がないとみなし、退出を求めます。

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/