Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
33863:[2025 Fall]Advanced Macroeconomics 2 (E) 2025 Fall Mon5 College Of Economics HAMAGUCHI YOSHIHIRO 2

Campus

BKC

Class Venue

Co-learning103

Language

Japanese

Course Outline and Method

マクロ経済学とは、インフレ・経済成長・財政赤字・失業問題など、一国全体の経済活動を左右する経済変数に焦点を当てながら、その経済メカニズムを解明し、その学術的知見に依拠して、インフレの抑制・経済成長の促進・財政赤字の縮小・失業率の低下などと言った政策目標を実現するマクロ経済政策を提言する学問である。

この講義では、グラフと数式によるマクロ経済現象の解説を特に重視する。なぜなら、この数理的理解があることによって、資格試験や公務員試験に関する問題演習が容易となるからである。受講生の確実な理解を促す為に、復習を兼ねた演習講義を複数回行う予定である。
加えて、この抽象的な理論が現実経済とどのような関連を持ち、ある経済問題に対してどのような政策対応が求められているかを伝える為、現実経済と関連付けて経済理論を解説したり、関連する新聞記事を定期的に配布する。講義で学んだ理論を使いながら、資料の時事問題や解説記事を自分なりに考えることで、政策現場で求められる経済学的思考が身に付くことだろう。

アドバンストマクロ経済学Ⅱでは、短期経済に主眼を置き、①45度線分析、②IS-LM分析、③AD-AS分析、④総需要管理政策、⑤マンデル=フレミングモデルを解説する。解説講義は、manaba+Rに事前アップデートする講義用レジュメに基づいて、①前回の復習、②講義概要と到達目標の確認、③前半の講義、④後半の講義、⑤今回のまとめ、という講義構成で進められる。演習講義は、指定の問題集を用いて、板書による要点と解法の解説を行い、正誤問題・グラフ問題・計算問題を通じて、講義内容を多角的に復習する。

Student Attainment Objectives

本講義の到達目標は、以下三点である。
 ①講義で扱われた専門用語を自分の言葉で説明できるようになること。
 ②講義で学ぶ様々な練習問題を自分の力で解答できるようになること。
 ③マスメディアが伝える経済問題を自分なりに考えて議論できること。
受講生が、これらの能力を身につけることによって、資格試験や公務員試験に対応できる専門性を身に付けることが可能となる。

Recommended Preparatory Course

「分析ツール」、「基礎ミクロ経済学」、「基礎マクロ経済学」、「アドバンストミクロ経済学Ⅰ」、「アドバンストミクロ経済学Ⅱ」、「アドバンストマクロ経済学Ⅰ」の単位修得を前提として講義を行う。単位未修得者の履修も認めるが、その場合、講義内容の理解に支障をきたす恐れがある。

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

ガイダンス
45度線分析とIS-LM分析
ー総需要曲線の導出ー

教科書:第10章短期の経済分析
10.1総需要
*この講義回でビデオ・オン・デマンド授業を実施予定
【+R授業】詳細はmanaba+Rを参照

2

総供給曲線と短期経済の均衡
ー財政政策の効果ー

教科書:第10章短期の経済分析
10.2総供給~10.5経済変動Ⅰ:総需要の変動

3

経済の安定化と総需要管理政策
ー金融政策の役割と限界ー

教科書:第10章短期の経済分析
10.5経済変動Ⅰ:総需要の変動~10.8期待と金融政策

4

問題演習⑤
ー入門IS-LM分析ー

問題集:第14章国民所得の決定・第22章国際金融・第15章IS-LM分析
ただし、第15章と第22章は、15.1IS-LMモデルと22.3海外部門を含む単純なマクロモデルのみ解説

5

失業とインフレ
ーフィリップス曲線とはー

教科書:第11章失業
問題集:第20章インフレーションと失業
ただし、20.2失業とインフレーションのみ解説
参考書:第10章労働市場・第14章金融政策
ただし、第14章は、14.2フィリップス曲線のみ解説

6

財政の持続可能性
ー日本財政小史と近年の財政赤字ー

教科書:第12章財政赤字はいつまで続けられるのか
問題集:第18章貨幣供給と貨幣需要
ただし、18.4公債発行の効果のみ解説

7

IS-LMモデルの基本構造
ー様々な経済状況下の政策効果ー

問題集:第15章IS-LM分析
参考書:第11章閉鎖経済での短期の経済分析
11.1短期のマクロ経済モデルの特徴~11.3IS-LM分析

8

問題演習⑥
ーIS-LMモデルの基本と応用ー

問題集:第15章IS-LM分析
参考書:第11章閉鎖経済での短期の経済分析
11.1短期のマクロ経済モデルの特徴~11.3IS-LM分析
*この講義回で中間レポートを課す予定

9

消費理論と投資理論
ーミクロ的基礎付けとはー

問題集:第11章経済動学・第16章消費関数・第17章投資関数
参考書:第2章家計の消費と貯蓄行動

10

貨幣理論と資産価格
ー新しい金融政策とはー

問題集:第18章貨幣供給と貨幣需要
参考書:第4章資産市場・第5章貨幣と銀行行動

11

問題演習⑦
ーマクロ経済学のミクロ的基礎付けー

問題集:第11章経済動学・第16章消費関数~第18章貨幣供給と貨幣需要
ただし、第18章は、18.3貨幣需要のみ解説

12

AD-AS分析
ー総供給曲線の導出ー

問題集:第19章総需要と総供給
参考書:第11章閉鎖経済での短期の経済分析
11.1短期のマクロ経済モデルの特徴~11.4総需要・総供給分析

13

景気循環と総需要管理政策
ールーカス批判とはー

問題集:第19章総需要と総供給
参考書:第11章閉鎖経済での短期の経済分析
11.4総需要・総供給分析~11.5景気循環と経済政策

14

問題演習⑧
ーAD-AS分析と期待インフレー

問題集:第19章総需要と総供給・第20章インフレーションと失業

補

開放マクロ経済学
ーマンデル=フレミング・モデルとはー

問題集:第22章国際金融-22.4マンデル=フレミング・モデル-
参考書:第12章開放経済での短期の経済分析
12.1開放経済における短期のマクロ経済分析~12.5マンデル・フレミング・モデル:固定為替相場制度
*オンデマンド型授業として希望者のみ視聴

Class Format

対面での実施

Recommendations for Private Study

<必要な学修時間>
・3時間
<推奨の学修方法>
・事前学習
  該当箇所のテキストとレジュメを読むこと。演習講義の際は、該当箇所の問題集を読むこと。
・自宅学習
  テキストとレジュメを読み返し、テキスト章末の復習問題や問題集の練習問題を解くこと。
・発展学習
  配布された参考資料を読み、問題集の例題や練習問題を繰り返し解くこと。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written) 70

定期試験:70%
全14回の講義内容に関する理解度を、正誤問題・グラフ問題・計算問題などを通じて測る。

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
30

中間レポート:30%
第1回目から第7回目迄の講義内容に関する理解度を、正誤問題・グラフ問題・計算問題などを通じて測る。

Grade Evaluation Method (Note)

受講生の学力を養成する為、期末試験は持込不可とする。
中間レポートは、第8回講義後に出題予定である。
ただし、中間レポートについては受講生間の相談や協力を可とする。

Advice to Students on Study and Research Methods

講義内容を深く理解するためには、講義内容の予復習に加えて練習問題を自分の力で解くという地道な努力が必要である。

この講義には、グラフや数式を用いた解説や練習問題が含まれるので、難解だと感じる受講生がいることだろう。そのような受講生には、より丁寧な解説を行うので、講義の後やオフィスアワーを活用して、担当教員へ積極的に質問を行うこと。

なお、本講義は「アドバンストマクロ経済学Ⅰ」と同じように講義を運営するため、詳細なガイダンスは必要ない。そこで、講義計画の関係から、「アドバンストマクロ経済学Ⅱ」ではガイダンスを簡単に終えた後、すぐに授業を開始する。受講予定の学生諸君は十分に気を付けること。

Textbooks

Title Author Publisher ISBN Code Comment
シリーズ新エコノミクス マクロ経済学入門【第3版】 二神 孝一 日本評論社 978-4-535-04124-0 教科書として使用する。
経済学ベーシックゼミナール 西村 和雄・八木 尚志 実務教育出版 978-4-788-94938-6 問題集として使用する。

Textbooks (Frequency of Use, Note)

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
試験攻略入門塾 速習!経済学 基礎力トレーニング(マクロ&ミクロ) 石川 秀樹 中央経済社 978-4-502-15021-0 電子書籍版に加えて、フリー解説動画もある。履修前の復習に活用できる。
試験対応 新・らくらくマクロ経済学入門 茂木 喜久雄 講談社 978-4-800-31310-2 電子書籍版あり。より丁寧な解説が必要な場合、有益である。
試験対応 新・ミクロ・マクロ経済学入門 計算問題編 茂木 喜久雄 講談社 978-4-065-22049-8 電子書籍版あり。詳しい解法解説が必要な場合、有益である。
マクロ経済学 第2版 二神 孝一・堀 敬一 有斐閣 978-4-641-22066-9 マクロ経済学をより深く理解したい場合、講義の該当箇所を読みなさい。

Reference Books (Frequency of Use, Note)

資格試験や公務員試験に向けた学力を養成したい受講生は活用すると良い。なお、姉妹編としてミクロ経済学の問題集もある。なお、一部の授業回は「マクロ経済学 第2版」に基づいて講義用スライドを作成している。この参考書を購入せずとも、講義用レジュメだけで概要を理解することは可能である。より詳細な解説を望む受講生は参照されたい。

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Learning Management System (manaba+R),Talk with Students,Other (Separate instructions will be provided)

Other Comments

・20分のビデオ・オン・デマンド授業は、第1回講義に実施予定であり、「ガイダンス」に関する講義用動画を配信する。

・講義回数の削減に伴い、「補:開放マクロ経済学ーマンデル=フレミング・モデルとはー」は、講義用動画のみを配信し、その視聴を必須とせず、希望者のみの視聴とする。

・アドバンストマクロ経済学Ⅰとアドバンストマクロ経済学Ⅱの履修後、「マクロ経済学Ⅰ」と「マクロ経済学Ⅱ」を受講すると、マクロ経済学の理解を更に深めることができる。国際経済、経済成長、景気循環に興味のある受講生には、「オープンマクロ経済学」、「経済成長論」、「経済変動論」の履修を薦める。

・国際会議参加に伴う休講の場合、オンデマンド型講義(事前録画した講義動画の視聴)による補講を実施予定である。

・担当講師については、以下のサイトを参照して下さい。
 Google Site: https://sites.google.com/site/yoshihirohmaguchi/
 ResearchMap: https://researchmap.jp/yoshihirohmaguchi?lang=ja
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/