授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
10596:居住環境デザイン論(S) 2023 春セメスター 水5 産業社会学部 乾 亨 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG403号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

<授業概要:「場所の持つ力」について、事例を通して考える講義です>
「ローカリズム(地域単位)」の時代がはじまっています。フワフワと宙に浮いたグローバリズムではなく、自分の寄って立つ場所と自分の関係・周りの人と自分の関係から物事を捉え、そこから外へと拡がっていくグローカル(ローカル+グローバル)な視点と立ち位置が求められています(最近はやりの「地元学=京都学とか伏見学とか」にも共通する立場)。
そしてそのためには、「自分の場所」(土地柄や暮らし、それを生み出した地形や歴史、コミュニティ=風土)を面白がる力・活かす力(態度とコツと知識)が求められています。……というとエラく理屈っぽく聞こえますが…
本講義では、スライド映像等を活用しつつ、京都をはじめ多くの「場所」を解説しながら、「自分の場所(居心地のいい居住環境)」とはどのようなものか、そのような場を見つけたり創ったりするにはどうしたらいいのか、そのための視点やコツや知識を伝え、一緒に考えて行きます(知識提供型ではなく、事例を物語りその意味を考えてもらう問題提起型の講義です)。

【授業の方法】
本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

受講生に、「私(あるいは「わたしたち」)が、よりよく暮らすためにはどうしたらいいか、どんな場が必要か」を考えるきっかけを提供することが、本講義の最終的な狙いです。これは、一般的に「まちづくり」に取組む際の基礎的な力を養うことでもあります。
そのために、人々が心地よく暮らしうる「場=居住環境」はどんなものか、私と場の関係はどんなだったらいいのかについて、事例とその解説を通じて、自ら考えてもらいたいと考えています。

知識を覚えることより、受講生一人ひとりが社会を読み解き、社会に働きかける力(技と姿勢・考え方)を身につけることをめざしています。

事前に履修しておくことが望まれる科目

本講義のみで完結する内容です。ただし、より理解を深めるため、後期開講の「参加のデザイン論」をあわせて受講することを期待します。

「居住環境デザイン論」は「居心地のいい<場>とはなにか」について語り、「参加のデザイン論」では、そのような場を創るための<人の関わり方(参加)>について語ります。自分的には二部作のつもりです。

なお、「履修が望ましい科目」ということではありませんが、近縁性が高い科目は「都市論」「環境形成論」「景観デザイン論」「都市政策論」です。あわせて履修すれば相互に補完して理解が深まると思います。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

    *第1回目はオンデマンド配信で行います
「居住環境デザイン論」ってなに?「居住環境」ってなに?

本授業の視点の提供:「ひと」と「場(まち・地域)」の関係論

2

だから都市(まち)はおもしろい〜場所を読み解くまなざし その1

京都歴史散歩…京都は千年の都、万古不易って本当?
なじみ深い京都という<場>を読み解きながら、私たちの営みと場の創りつくられる関係を読み解く力を身につけます

3

だから都市(まち)はおもしろい〜場所を読み解くまなざし その2

続・京都歴史散歩…「都市」の魅力は多層性・多義性にある

4

だから都市(まち)はおもしろい〜場所を読み解くまなざし その3

都市はうつろいゆくもの。網目としての都市・自己創出系としての都市=「まちづくり」の視座 を提示します

5

「都市をつくる企て」としての近代都市計画 その1

都市計画とはなにか
技術としての都市計画ではなく、よりよい都市を(暮らしの場を)つくるこころみとしての「都市計画」がなぜうみ出され、なにを成し遂げてきたかを知ることで、「よりよい場を創る」とはどんなことなのかを考えます。

6

「都市をつくる企て」としての近代都市計画 その2

「理想の都市」は創りうるか=近代都市計画の光と影(1)
近代が夢見た「理想=よりよい居住環境」を実現するためのこころみとその成果をしめします

7

「都市をつくる企て」としての近代都市計画 その3

「理想の都市」は創りうるか=近代都市計画の光と影(2)
都市計画によってはたして「よりよさ」は実現できたのか…その影の部分を提起します

8

中間まとめ

これまでの流れを整理して後半につなぐ

9

「都市(まち)」の構造を継承するこころみ その1

ここちよい場所をつくる「まちづくり」事例(1)
近代都市計画からすこしだけ身をずらすことで、一人一人にとって居心地がいい<場>を創りだしうる可能性について考えていきます

10

「都市(まち)」の構造を継承するこころみ その2

ここちよい場所をつくる「まちづくり」事例(2)

11

「都市(まち)」の構造を継承するこころみ その3

ここちよい場所をつくる「まちづくり」事例(3)

12

応用編:「まち」に住み続けるために その1

京都の現状…京都は住み続けられるまちか?(1)
これまで考えてきたことをもとに、ふたたび京都の「いま」を考えます

13

「まち」に住み続けるために その2

応用編:京都の現状…京都は住み続けられるまちか?(2)

14

「まち」に住み続けるために その3

応用編:新しい京都の動き

15

まとめ

再度、居住環境をデザインする意味を考えます

授業実施形態

【注意】
BCPの運用停止に伴って、2023年度春学期より対面授業を受けるにあたっての配慮は行いません。
新型コロナウイルスに罹患した場合等については、学び支援サイトを確認してください。

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

【授業形態】
BCPレベル1~2:対面授業
BCPレベル3~4:メディアを利用した授業(ライブ配信またはオンデマンド)

【配慮要件(BCPレベル1以上の場合)】
以下の要件に該当する学生に対しては、ライブ配信またはオンデマンドでの配慮を行う。(申請内容に確認すべき点がある場合は、必要に応じて診断書等の公的な証明書の提出を求めることがある)
① 基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い学生
② 基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い同居家族がいる学生
③ 海外との往来制限により、学生本人が渡日・入国できない場合
(※) 呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合

【備考】
授業スケジュールはBCPレベル1~2を想定して記載している。BCPレベルの変更あるいは受講登録の結果によって、授業形態の切り替えを行う場合がある。変更があった場合にはmanaba+Rで周知を行う。

授業外学習の指示

画像を多用し事例から考える講義です。 
身近な場所である「京都」を題材に講義をスタートし、論を拡げ、最後にもう一度「京都」を題材にするので、具体的に場所をイメージする努力をしてください(地図で確認する・歩いてみる、など)。
最終的な結論や法則が大事なのではありません(この講義にはそんなものはない)。講義の中で、事例を見ながら考えるプロセスが大事なので、毎回出席して「見る・聴く」ことを重視しますし、可能な限り応答型講義を心がけます(講義中の応答+コミュニケーションペーパーで感想や質問を受け、次回に質問や意見をもとに講義を行う、など)。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

期末レポートと出席状況で評価します。(詳細は評価方法参照)

成績評価方法(備考)

期末レポートの実質評価割合は80%。出席評価は40%です(合計すると100%を超すところがミソです…ミスではありません(o^-')b )。
評価のためだけにイヤイヤ出席してもらう必要はありません。レポートの内容さえよければ、期末レポートの点数だけでも単位取得は可能です(A評価もあり得る)。ただし、それなりに厳しく採点します。課題と評価基準は6月下旬~7月初め頃に発表します。
出席評価は、適宜、出席確認を兼ねて感想や質問を提出してもらい、出席率がいい人は「レポート試験」の評価に加点します。

受講および研究に関するアドバイス

・この講義で言う「デザイン」とは、「状況や場面を創り出す」ことの意です。たまに、講義科目名だけ読んで誤解する人がいますが、「形のデザイン」を論ずる講義ではありません。シラバスをよく読んでください(建築出身ですから、場や空間、町の形の話も語りますが)。
・知識提供型ではなく、事例を物語りその意味を自ら考えてもらう問題提起型の講義なので、きちんと出席して継続して受講することを望みます。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書は用いず、そのつどレジュメを配布します。レジュメは教室でのみ配布(講義に出ずレジュメだけみても内容は伝わりません)。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
2万5千分1集成図「京都」 国土地理院

参考書(使用頻度、その他補足)

講義前半で京都を理解するためには地図は必須です(上記のものでなくてもいいけど、全体がわかるもの)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/