授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
12784:東洋史学史(L) 2021 秋セメスター 金4 文学部 井上 泰也 2

キャンパス

衣笠

授業施設

啓明館KM401号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

《唐宋史学思想史ー『史通』から『資治通鑑』まで》
 本講義では、唐宋時代における史書、『史通』・『通典』・『新・旧唐書』・『新・旧五代史』・『資治通鑑』等の内容を具体的に参照しつつ、当該時期における中国史学史の展開、あるいは歴史意識の変遷を辿る。
 劉知幾(661-721年)『史通』は、魏晋南北朝史学の合理的結晶と目され、『史記』以来の伝統を踏まえつつ、中国史学に史学評論という新生面を拓いた。
 杜佑(735-812年)『通典』は、安史の乱後の経世思想に則りながら、「正史」制度史部分を大幅に拡充・独立させた。
 主に伝統的編纂物である『新・旧唐書』及び『新・旧五代史』に対し、司馬光(1019-86年)『資治通鑑』は、戦国以来五代末に至る1362年を見識を以って描き切った。

受講生の到達目標

中国の史書に一定の知識を持ち、東アジア世界における歴史思想のありかたを具体的に考察することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回目

歴史意識

中国史学の独自性と意外な不振

第2~4回目

劉知幾『史通』と歴史学原論

合理的「史料批判」

第5~8回目

杜佑『通典』と制度史の拡充

安史の乱後の経世策

第9回目

『新・旧唐書』

『新唐書』の史料処理

第10回目

『新・旧五代史』

欧陽脩『五代史記』

第11~15回目

司馬光『資治通鑑』と通史の再発見

少数精鋭による294巻

授業実施形態

【BCPレベル1~2】
(受講登録者数次第)
第1週目、第2週目はWEB授業で実施します。
受講登録者数が教室定員以下の場合は、第3週目から対面授業を実施します。
受講登録者数が教室定員を超えた場合は、第3週目以降もWEB授業を継続します。ただし、グループ分け等の方法により対面授業を実施する場合もあります。

【BCPレベル3~4】
(WEB授業)
WEB授業で実施します。一部、実習・フィールドワーク科目については、科目特性上、対面授業で実施する場合もあります。該当授業については個別にmanaba+R等で通知します。

授業外学習の指示

唐宋期の中国社会や学術の特質について知見を深める。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
40

史書への理解度と的確な歴史的位置付けを問う。

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
60

各項目ごとに(5回)小課題の提出を求める。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

使用せず(プリント配布)。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

講義中に適宜紹介する。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html