授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
12907:[2025 春セメスター]IR18‐EAJ207 欧米政治史Ⅰ(R) § 12908:IR-EAR206 欧米政治史Ⅰ(R) 2025 春セメスター 木5 国際関係学部 益田 実 2

キャンパス

衣笠

授業施設

恒心館KS305号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

我々が暮らす今日の国際社会の基本的な枠組みは、相当程度まで近代以降の欧米の主要諸国の政治・経済・文化的発展の結果形成されてきました。「近代」の欧米政治史を振り返るに際して、本講義が起点とするのは、ドイツ統一によりヨーロッパの主要列強諸国の枠組みが形成され、ほぼ同時に南北戦争を経て今日に続くアメリカ合衆国の枠組みが形成された1870年代です。以後、第一次世界大戦とその戦後処理を通じて、ヨーロッパ列強とアメリカの政治的経験は一つの歴史的流れに合流し始めますが、1920年代から30年代にかけ、両者は再度相互に孤立した存在となっていきます。この相互的孤立が解消され、ヨーロッパとアメリカが終世分ち難い政治的な運命共同体となる決定的転機が、第二次世界大戦であり、本講義はここを終点とします。
本講義ではこのヨーロッパとアメリカの「接近 ― 乖離 ― 接近」という19世紀末から20世紀前半までのプロセスに注目しながら、その背景となったグローバルな国際社会の変動をも視野に入れ、主要欧米諸国の内外の政治的経験を理解することを試みます。
本講義は毎回、事前にmanabaにアップロードしたレジュメファイルおよび画像資料のスライドファイルを教室内のスクリーンに出力して掲示しつつ、講義形式で行います。受講者はmanabaのコースページにアクセスして各自講義レジュメを手元に用意して受講してください。レポート試験以外の課題は課しません。レポート試験については終了後に講評をmanaba上に掲示します。

【+R 授業について】
4 ⽉1 ⽇までにmanaba+R のコースニュースに+R 授業の案内を掲載する。必ずmanaba+R のコースニュースを確認すること。

受講生の到達目標

19世紀末から20世紀前半の欧米諸国において生じた主要な政治的・経済的・文化的変容の意味を、背景となる歴史的事実についての知識を踏まえて説明することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

近代欧米世界の形成

近代を特徴付ける変化:産業社会の形成、ナショナリズム、国民国家、帝国主義

2

世紀末のドイツとイギリス―「欧州協調」から帝国主義へ

ドイツ統一前後の英独の内政と外交:大衆社会の兆しと国民統合、産業化、社会改良、帝国主義、勢力均衡

3

新興国アメリカの台頭とパクス・ブリタニカの動揺① :19世紀後半のアメリカ

保護貿易対自由貿易、連邦政府の権限をめぐる対立、奴隷制廃止運動、南北戦争、戦後の再建

4

新興国アメリカの台頭とパクス・ブリタニカの動揺②:大英帝国の繁栄と米、独の経済成長

自由帝国主義、自由貿易、保護主義、ジェントルマン資本主義論

5

新興国アメリカの台頭とパクス・ブリタニカの動揺③:第一世界大戦

総力戦、新兵器、大量殺戮、植民地帝国からの動員、アメリカの参戦とウィルソン外交、民族自決権

6

戦間期欧米世界の形成①:第一次世界大戦の戦後処理とその変容

ヴェルサイユ条約、国際連盟、戦時債務とドイツ賠償金問題、ドーズ案、ヤング案

7

戦間期欧米世界の形成②:ロシア革命とソビエトの内政と外交

レーニン、トロツキー、スターリン、農業集団化、粛正、ラッパロ条約、コミンテルン、人民戦線運動

8

戦間期欧米世界の形成③:戦間期欧米諸国の政治的イデオロギー

ワイマール共和国、フランス第3共和制、イギリス政党システムの再編

9

戦間期欧米世界の変動①:軍縮の時代

ワシントン会議、ジュネーブ海軍軍縮会議、ロンドン海軍軍縮会議、ジュネーブ一般軍縮会議

10

戦間期欧米世界の変動②:20年代の繁栄と世界恐慌

フーバー、ルーズベルト、ニューディール、チェンバレン、オタワ体制、帝国特恵、スターリング・ブロック、スムート・ホーレー法

11

戦間期欧米世界の危機①:全体主義の時代へ

ファシズム、ナチズム、スターリニズム

12

戦間期欧米世界の危機②:30年代の国際危機と欧米関係

満州事変、国際連盟、スペイン内戦、エチオピア侵略、日中戦争、孤立主義

13

戦間期欧米世界の危機③:宥和政策の破綻

チェンバレン、ヒトラー、ムソリーニ、ドイツ再軍備、英独海軍協定、ミュンヘン会談、英ソ交渉、独ソ不可侵条約

14

第二次世界大戦と国際・国内社会の変容

第二次世界大戦へ:ヒトラーのヨーロッパ、独ソ戦、アメリカ参戦、英米同盟、超大国アメリカの登場とヨーロッパの衰退、スターリンのヨーロッパ、戦後改革への期待

授業実施形態

対面授業を原則とします。

授業外学習の指示

各回講義の1週間前には講義中に使用する配布資料をmanaba上にアップロードするので事前にダウンロードして内容を確認し、参考書の関連部分を読むなどの予習をすることを推奨します。
また講義後にも、同様の形で復習を行うことを推奨します。講義中に紹介した動画などを再生して鑑賞することも推奨します。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

期末レポート等。
受講生の到達目標に対応して、授業内で扱ったテーマに関する複数の課題を設定し、受講者の関心に基づき選択して期末レポートを執筆させ、評価する。

成績評価方法(備考)

特になし。

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
欧米政治外交史―1871~2012 益田実・小川浩之 ミネルヴァ書房 978-4623065585
アメリカ20世紀史 秋元英一・管英輝 東京大学出版会 978-4130220200
国際関係史, 1871-1914年 ルネ・ジロー 未来社 978-4624111656
ヨーロッパ政治史 平島健司・飯田芳弘 放送大学教育振興会 978-4595305191

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/