授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
51612:[2025 春セメスター]財務会計論 (B) § 51613:財務会計論(B) 2025 春セメスター 月1 経営学部 西谷 順平 2

キャンパス

OIC

授業施設

AC232講義室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

会計ルールや会計学の本質的なところをそもそも論から説き起こし、表面的な会計ルールや会計実務がどのような「論理」によって支えられているかを学ぶ授業である。

よって、単純に、会計ルールを逐次紹介し一語一語解説するような授業ではなく、簡単かつ直感に訴えるような言葉と説明を用いて、会計研究の最先端も交えながら、「会計研究」の入門のようなことを展開する。その中で「社会的に望ましい利益操作がある」といった会計研究では当たり前だが,常識を裏切るような現象を理解することができる。

この授業の内容はカナダ一般会計士(CGA)の大学指定科目(理論分野)の内容と同一である。ただし、日本国内における日本語による授業のため、CGA受験の申請には用いることができないので注意すること。アメリカ・カナダ留学を将来、考えている学生は、アメリカ・カナダで広く使われている学部上級生向けテキストによる授業であるので、留学時に同じ内容を英語で受講する可能性に注意すること。逆に、本授業で用いる教科書(日本語)の英語版を使って勉強することは、留学準備として大いに役立つはずである。

日本国内の公認会計士資格や税理士資格を目指している受験生にとっては、この科目の受講によって会計基準の背景にある理論体系を学べば、将来的に会計の本質をわきまえた広い視野を持った会計専門家となることができるだろう。

受講生の到達目標

抽象的にいえば,会計ルールや会計学の本質的なところを修得し、ルールの複雑さやルールの改訂に惑わされない確固とした会計基礎知識を身につけることができる。
具体的にいえば、カナダ一般会計士(CGA)として身につけておくべき、また、世界の会計専門家が共通知識として持っているアカデミックな会計理論をマスターすることができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

本講義は,会計とファイナンス関連の1~2年次基礎科目を履修済み,あるいは同程度の知識を有する学生を対象としている。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
0

【+R授業】詳細はmanaba+R を参照。

14回の対面授業に加えて、20分程度のオンデマンド動画授業が2025年から必須となりました。

1

第2章 理想的状況の会計

完全完備市場における会計情報の有用性について説明する。

2

第3章 財務会計に対する意志決定有用性アプローチ

意思決定有用性を定義し,意思決定有用な会計情報の特徴を説明する。

3

第4章 効率的証券市場

会計情報が公表される証券市場の効率性について,効率的証券市場仮説(Eficient Market Hypothesis)を中心に説明する。

4

第5章 会計情報の価値関連性

会計情報を情報内容の観点から,意思決定と情報の関係を説明する。

5

第6章 意志決定有用性に対する価値評価アプローチ

会計情報を企業価値測定の観点から,会計情報の役割を説明する。

6

第7章 効率的契約理論と会計

戦略的状況(ゲーム的状況)において会計情報が有する経済的役割について説明する。

7

第8章 コンフリクトの分析

 様々な利害関係者間の利害調整を行う会計情報の機能について説明する。

8

第9章 経営者報酬

最適報酬設計における会計情報の役割について,実証研究を中心に説明する。

9

第10章 利益マネジメント

経営者による利益調整行動の手法や動機,その効果について,理論研究と実証研究を中心に説明する。

10

第11章 基準設定の経済学(1)

会計基準設定の基礎となる様々な要因を経済学の理論に基づいて説明する。

11

第11章 基準設定の経済学(2)

会計基準設定の基礎となる様々な要因を経済学の理論に基づいて説明する。

12

第12章 基準設定の政治学(1)

会計基準設定の基礎となる様々な要因を政治力学の観点に基づいて説明する。

13

第12章 基準設定の政治学(2)

会計基準設定の基礎となる様々な要因を政治力学の観点に基づいて説明する。

14

まとめと授業内確認テスト(オンライン)

これまでの授業のまとめと、授業内確認テストをオンラインで実施する。

授業実施形態

初回の【+R授業】はオンデマンド授業となるが、それを除いてすべて対面授業を予定している(休講の際はオンデマンド対応する可能性がある)。

授業外学習の指示

とにかく、予習復習において教科書をレジュメを参照しながら読み込むこと。
長期留学予定の学生は、英語版の教科書を読み込むこと。
基礎知識が不足していると感じる学生は、参考図書を買って勉強すること。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

出席点と毎回の小テスト、14回目の確認テストによって評価する。manaba+Rの小テスト機能をフル活用する予定である。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

この授業では、簿記練習ならびに会計ルールの暗記などといったことは行わない。

「ミクロ経済学」や「ゲーム理論」,「契約理論」といったアカデミックな道具を利用して,会計をモデル化し,そのモデルを論理的に解くことで,会計の本質を知ることを目的とした講義である。

よって、授業に出ないまま他の会計科目や資格勉強で得た知識で試験を受けてもほぼ単位は取れないので注意すること。
むしろ、表面的な会計ルールや会計実務がどのような論理によって支えられているかを学ぶ講義であり、会計ルールや会計学の本質的なところを学ぶ授業である。より深いところで会計、会計の心を学びたい学生を歓迎する。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
(新版)財務会計の理論と実証 W.Scott, P. O'Brien 中央経済社 978-4-502-42761-9 2022年4月発売。

教科書(使用頻度、その他補足)

2022年度より教科書が新しくなっています。それに応じて、授業内容はもとより小テスト、最終確認テストも大きく変更になります。注意して下さい。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
財務・非財務報告のアカデミック・エビデンス 中野誠ほか 中央経済社 978-4-502-51821-8
Financial Accounting Theory 8th edition William R. Scott / Patricia O'Brien Pearson 978-0134166681 原著の最新版

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

その他(教員より別途指示)

備考

【教員との連絡方法】
メールで連絡を取りたい人は、
jumpey@ba.ritsumei.ac.jp
までメールタイトルに「財務会会計論 学籍番号 名前」を書いて送って下さいね。
【留学帰国者(「留学終了届」が春学期授業開始日から4月末までに受理された学生)への課題】
出席できなかった授業回の授業内容を確認し、自学自習を行ってください。そのうえで、欠席1回について1つの課題が課されますので、それぞれA4用紙1枚以上にまとめて、5月末までに担当教員へ提出して下さい。課題については、担当教員に直接問い合わせてください。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/