授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14974:IR18‐AJ102 政治学(R) § 14975:IR-AR102 政治学(R) 2022 秋セメスター 水4 国際関係学部 松下 冽 2

キャンパス

衣笠

授業施設

恒心館KS209号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 本講義はこれから政治学およびその諸領域を学習する基礎的知識をグローバルな視点を踏まえて提供する。できるだけ身近な事例や国際的出来事を紹介しながら、基本的政治概念と政治的分析方法を講義する(例えば、難民・移民問題と民族、格差問題・グローバル政治と階級、ジェンダー問題・地球環境問題と社会運動、民主主義の空洞化・変遷とグローバル化の連関など)。授業に関連する資料を配布し、ビジュアルな視角も重視したい。そのうえで、受講者各人が日本のみならず世界の現実と将来を考えながら「地球市民」として主体的に社会参加を構想する政治的知性が身に着けられる ような授業展開をする。

受講生の到達目標


(1)政治学の基本的問題や概念を説明できる。
(2)現実の政治的現象を身近に受け止め批判的に考えることができる。
(3)日本のみならず世界の現実と将来を考えながら「地球市民」型の政治学の必要性を説明できる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

 経済学、社会学、国際関係学など幅広く主体的に学んでほしい。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
 1〜2

 政治学を学ぶにあたって

 20世紀とはいかなる時代か、戦後世界に形成と変容、世界の中の日本、保守と革新、グローバル化とリージョナル化 、変容する民主主義 、ガヴァナンス論の台頭

 3〜4

 日本人と政治学:
   21世紀を生きるにあたり、われわれは政治学と政治にどう向き合うか 。

 沖縄と原発、憲法と基本的人権、戦後市民運動、高度成長と意識変化、ベトナム戦争、日本・韓国・中国関係 参加民主主義、地方分権、ポピュリズムと民主制

  5

 国家とは

 国家とはなにか、近代国民国家、国民国家システム、国家形成、国民形成、主権概念、権力と権威 、官僚制、物理的強制力

 6

 変容する現代国家

 グローバル化と国家の相対化、脱国民国家か変容か、物理的強制力の民営化、国家を超える諸アクター ,途上国の国家 、破綻国家

  7

 グローバル・サウスにおける「国家ー市場 ー市民社会」関係

 開発主義・開発独裁、東アジアの奇跡、世界銀行、新自由主義と新保守主義、

  8

 市民社会と民主主義Ⅰ

 市民社会、市民権、政党、市民権の諸類型、社会権と階級闘争、移民の権利

 9

 市民社会と民主主義Ⅱ

 現代の民主主義 、自由民主主義、参加型民主主義、民主主義の民主化、エリート・デモクラシー、多元主義的デモクラシー、多極共存型デモクラシー、政党政治の衰退
  

 10

 非民主主義体制

 ファシズムとナチズム、全体主義、権威主義、スルタン主義、開発独裁、「テロリスト」国家、ヒットラー、ホロコースト、21世紀の警察国家

  11

 民主化理論

 民主化の定着、グローバル・サウスの民主化、南欧諸国(ギリシャ、スペイン、ポルトガル)の民主化、東欧の民主化、文明の衝突

 12

 新しい社会運動と市民社会の発展

 NGOの可能性と限界、ジェンダー、平和、緑の党、ポピュリズム、政党の役割、アソシエーション

 13~14

 地球政治と重層的ガヴァナンス構築

 移民・難民、越境型暴力、国家の「退場」、人間の安全保障、グローバルな差別、テロリズム、新しいリージョナリズム 、水戦争、人身取引、越境型デモクラシー、ヨーロッパとムスリム、麻薬・マフィア・暴力とNAFTA、人間の安全保障

  15

 総括:政治学・政治とは何か :21世紀のグローバルな政治戦略

 グローバルな市民社会、新自由主義を超えて、コスモポリタニズム、世界社会フォーラム、 公正としての正義、国家の論理VS市民の論理

授業実施形態

【BCPレベルが1もしくは2の場合】
・基本的に対面授業を実施します。
・担当教員の連絡先は初回授業までにmanaba+Rコース内に記載します。
・初回授業については受講生数が確定していないことからWeb授業を実施します。
・学期の途中にBCPレベルが3以上に変更になった場合は、原則Web 授業を行います(対面授業は実施しません)。
・下記の条件に該当し、対面授業に参加できない学生がいた場合は、対面授業回についてもWebフォローを実施します。該当する学生は、初回授業までを目途に担当教員に申し出てください。

[Webフォロー対象となる条件]
①基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い学生
②基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い同居家族がいる学生
③海外との往来制限により、学生本人が渡日・入国できない場合
(※) 呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合

【BCPレベルが3もしくは4の場合の場合】
・原則Web授業を行います。Web授業の形態についてはmanaba+Rのコース内で案内します。
・学期の途中にBCPレベルが2以下に変更になった際は、対面授業を再開する場合があります。

※立命館大学のBCPレベルについては以下URL先の1. 立命館大学における新型コロナウイルス感染症に関する対策を参照。
http://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=1679

授業外学習の指示

 日本および世界で起こっている様々な諸現象を絶えず関心を払うこと。そのためには各種の雑誌、新聞を読むこと。いうまでもなく読書能力をつけることが大切でしょう。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 70

 受講生がグローバル化する今日の日本と世界の政治と社会を批判的かつ根本的に如何に考察しているのか、この点を判断ししたい。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

 

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
30

 授業の理解度をはかるため数回のレポートを実施します。
出席を評価する。

成績評価方法(備考)

 受講生の到達目標をはかるため基本的な知識が獲得できているかを複数回のレポートを実施する。小テストも1回実施。
定期試験ができなかった場合は、統一締切日を締切とするレポート(レポート試験)で代替する。

受講および研究に関するアドバイス

 新聞、書籍を熟読、多読すること。ネットだけで満足しないことが肝心。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
グローバル・サウスとは何か 松下 冽・藤田 憲編著 ミネルヴァ書房
グローバル警察国家 ウイリアム・ロビンソン 花伝社
新自由主義とグローバルな深層暴力 松下 冽編 ミネルヴァ書房 近刊、
『ポスト資本主義序説 ―政治空間の再構築に向けて― 松下 冽 あけび書房 後半期は中心にする

教科書(使用頻度、その他補足)

立命館国際研究に発表した多数の拙稿を入手(無料)しておくと講義の理解が進みます。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
途上国の試練と挑戦 松下 冽 ミネルヴァ書房
政治学への道案内 高畠通敏 講談社
政治の世界 丸山真男 岩波書店
民主主義は終わるのか 山口二郎 岩波書店
市民の政治学 篠原 一 岩波書店
私にとっての20世紀 加藤周一 岩波書店

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業中に紹介します。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,インタラクティブシート,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html