授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
10466:学びとキャリア(GA) § 10613:特殊講義(キャリア形成論Ⅰ)(GA) § 10627:キャリア形成特殊講義 (SA) § 10670:キャリア形成論Ⅰ(GA) 2018 春セメスター 火5 法学部,産業社会学部,国際関係学部,文学部,映像学部 西山 昭彦 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG202号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

本講義は,様々な分野の視座から「自己」や「社会」,そして立命館大学での教育を見つめ直すことで,これから始まる大学の学びを体系化する点に最大の特長があります。
 講義では,学習,人間社会、倫理学,地域社会、多文化理解の概念,哲学等について学んだ上で,それぞれのテーマを受けた「容易に解決できない課題」をグループで議論します。これらを通して大学で学ぶことの意義を理解し今後の学習計画を明確にすることを目指します。
 なお,グループワークは多様な構成メンバーで行われますので,多様な価値観や専門分野を超えた視点や考え方に触れることができます。グループでの議論に能動的に参加するために,事前準備[事前学習(文献調査)レポート]が求められます。

※本講義は,初年次(1回生)の学生を対象に授業が進められます。

受講生の到達目標

 立命館大学は全学横断的に「キャリア教育科目」を配置しており,本講義はその中に位置付けられます。各科目は,学生のキャリア発達に応じた段階的な到達目標を掲げており,最初の段階である本講義は,①大学での学びがスタートする時点で,確かな学びの展望を持つことができる,②能動的に学ぶ姿勢を身につけることができる,③多様な価値観を理解したうえで,自己の考えを表現することができることを到達目標としています。

事前に履修しておくことが望まれる科目

 立命館大学のキャリア教育科目のスタートに該当する科目です。
 生き方や幸福に関する本が米国大学の授業をベースに発刊され、売れています。それらに今の年代で目を通しておくと、今後の人生に大きな示唆を得ることができます。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

テーマ/大学での学びを考える (西山)

概要/自己を分析し大学における学びの大切さや意義について考察する。授業の進め方,事前学習課題の提出方法,成績評価等について説明する。

2

テーマ/人生の充実と幸福の方程式を考える (西山)

概要/人生において重要なアイテムを考える。自身の幸福とは何によって構成されるかをつかむ。個人、グループワークを行う。

3

テーマ/教学理念を理解する (国際関係学部教員)

概要/中等教育での学びと高等教育での学び方の違いを理解し、教学理念を理解する。事前学習シートを作成し、授業に臨む。

4

テーマ/教学理念を通じて、自己と向き合う。 (西山)

概要/前回講義を受け、提示された課題についてグループワークを行い、教学理念の持つ意味と立命館大学での学びについて考察する。

5

テーマ/「生きる目的、他者と共に生きていく上での倫理」を考える (文学部教員)

概要/「生きる目的」というところから始め、人間が他者と共に生きていく上での倫理へと展開する。 事前学習シートを作成し、授業に臨む。

6

テーマ/他者と共に生きる自己と向き合う (西山)

概要/前回講義を受け、提示された課題や問題点についてグループワークを行い、社会で他者と共に生きる視点でキャリア形成の展望を議論する。

7

テーマ/「地域」から社会に貢献する (サービスラーニングセンター教員)

概要/高度な市民社会に生きるためのシチズンシップについて学び、地域社会の捉え方について学ぶ。事前学習シートを作成し、授業に臨む。

8

テーマ/ 地域貢献を通じて、社会と向き合う (西山)  

概要/前回講義を受け、提示された課題についてグループワークを行い、シチズンシップのもつ意味を考察する。

9

テーマ/多分化共生社会の構築に向けて (産業社会学部教員)

概要/マイノリティ問題を乗り越えて、多文化共生社会に向けた一人ひとりの取り組みを考える。事前学習シートを作成し、授業に臨む。

10

テーマ/多文化共生社会を通じて、自己と向き合う (西山)

概要/前回講義を受け、提示された課題についてグループワークを行い、多文化共生社会に生きる意味、自己の在り方を考察する。

11

テーマ/ 哲学の古典から学ぶ (西山)

概要/西洋、東洋の古典の意義、そこからの学びについて考える。

12

テーマ/発表に向けてのグループワーク (西山)

概要/講義を振り返り、自己理解と大学での学びの内省化について総括を行い、グループワークを通してレポートを提出する。チーム発表のテーマを選定し、その準備を行う。

13

テーマ/創業経営者の人生哲学を学ぶ (企業研究者)

概要/企業を創業しそれを世界的な大企業に発展させるとともに、破綻した企業を再生し蘇らせた希有な経営者の人生、経営哲学を学ぶ。

14

テーマ/チーム発表1 (西山)

概要/各チーム毎に、選定課題についての発表を行い、講評を通してクラスで理解を深める。各チーム発表についてのレジュメ(パワーポイントの写し)を提出する。

15

テーマ/チーム発表2、総括 (西山)

概要/14回の続き。その後、授業の総括を通して自己理解を深め、自己のキャリア形成に向けての学びの内省化を図る。個人総括ペーパーを作成し提出する。
  

授業実施形態

授業外学習の指示

 いずれインターンシップや就職活動を通じて、数多くのビジネス社会で働く人たちと交流することになります。新聞、専門誌、ニュースを読む習慣を身につけ、社会の出来事、営みを身近で捉え自分で考える力を培いましょう。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

①出席状況、毎回講義時のコミュニケーションペーパーの内容、授業への参加姿勢:40%
②事前学習ペーパーの内容、及びグループワークへの参画・寄与:20%
③チーム発表:20%
④期末総括レポート:20%

成績評価方法(備考)

 本講義の成績評価基準は、上に示されている様に授業への出席が前提となっています。いずれ受講生の皆さんが巣立つ実社会では、時間や約束を守ることは絶対的な要件です。講義は,始業チャイムが鳴り終わると同時にスタートし,直後から入室者はすべて遅刻扱いとなり,減点になります。

受講および研究に関するアドバイス

 学部を超え、本学教員が登壇するほか、総括としてチーム発表があります。各講義では、開始時に担当教員が各講義の位置づけ、前後の講義との関連性などについて考える機会を設定します。講義内容の多くは自分の専攻外であったり、今後受講する機会の極めて少ない貴重な学びです。総合大学ならではの多様な学びとともに、交流授業を通じて多くの知見を育み、ものの見方、考え方を広げてください。受け身とならず能動的な受講姿勢を心がけてください。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

 特に指定しません。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫) ケリー・マクゴニガル 大和書房 ISBN-13: 978-4479305583 個人の健康や幸せ、成功および人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する。
ポジティブ心理学の挑戦 “幸福"から“持続的幸福"へ マーティン・セリグマン ディスカヴァー・トゥエンティワン ISBN-13: 978-4799315767 ポジティブ心理学の目標は「人生を最も価値あるものにすること」にある。「本物の幸福」の新しい概念を提示した。
LIFE SHIFT(ライフ・シフト) リンダ・グラットン 東洋経済新報社 ISBN-13: 978-4492533871 誰もが100年生きうる時代。 働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わる社会を楽しむ方法を提示する。

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

 特に指定するものはありませんが、立命館大学公式ホームページの「教員紹介」で担当講師の研究業績を閲覧することを勧めます。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考