授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14379:[2025 春セメスター]国際法各論Ⅰ(J) § 14380:IR18‐EAJ302 国際法Ⅲ(R) 2025 春セメスター 月4 法学部,国際関係学部 西村 智朗 2

キャンパス

衣笠

授業施設

存心館ZS310号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 本講義は、国際法の基本的枠組み(法学部の「国際法総論Ⅰ」および「国際法総論Ⅱ」ならびに国際関係学部の「国際法Ⅰ」および「国際法Ⅱ」)を理解していることを前提として、現実に国際社会の場で用いられている国際法の現状について検討する。具体的には、国際法の成立形式(法源)の一つである国際条約に関する手続や原則(条約法)、国家が国際法上の義務に違反した場合の対応(国家責任法)、および国際法による個人の処罰に関する規則や制度(個人の国際犯罪)を取り扱う。
 この授業は、対面授業の方法により実施される。各回の授業後に課される確認課題については、次の授業回またはmanaba+Rで解説・紹介する。定期試験に関しては、試験終了後に講評を行う。
 授業内容に関する質問は、manaba+RやE-mail等、随時受け付ける。また、提出課題に関しては、講評を行う。

受講生の到達目標

 この授業を通じて、学生は、
・条約法、国家責任および個人の国際犯罪に関する現状と課題を正しく理解することができる。
・判例や事件を通して国際法に関する実践的応用力を養うことができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

・他の国際法科目(法学部学生は国際法総論Ⅰおよび国際法総論Ⅱ、国際関係学部の学生は国際法ⅠおよびⅡ)を履修していることが望ましい。未履修の学生は、予め教科書の該当部分(第Ⅰ部および第Ⅱ部)の早期の通読を強く推奨する(分からない部分は個別に質問してもらいたい)。
・その他に法学部受講生は、国際政治に関する科目(現代国際政治史、国際政治論など)を履修している(または平行して履修する)と、理解度が高まる。
・その他に国際関係学部受講生は、法律学に関する科目(法学、憲法など)を履修している(または平行して履修する)と、理解度が高まる。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

第Ⅰ章 条約法(1):①序説

【+R 授業について】4 ⽉1 ⽇までにmanaba+R のコースニュースに+R 授業の案内を掲載する。必ずmanaba+R のコースニュースを確認すること。
「条約」の定義、条約法に関するウィーン条約、条約の分類

2

第Ⅰ章 条約法(2):②条約の成立

Pacta sunt servanda、条約の採択、署名と批准、条約の登録

3

第Ⅰ章 条約法(3):③条約の適用と解釈

「特別法は一般法を破る」、「後法は前法を破る」、「合意は第三者を益しも害しもせず」、複数言語による条約の解釈

4

第Ⅰ章 条約法(4):④条約の無効および終了

強行規範、強制による条約、後発的履行不能と事情の根本的変化

5

第Ⅰ章 条約法(5):⑤条約の留保

両立性の基準、人権条約の留保

6

第Ⅰ章 条約法(6):⑥国際立法

国際法委員会

7

第Ⅱ章 国家責任(1):①序説

国際法における「責任」、国家責任法の歴史、国家責任条文

8

第Ⅱ章 国家責任(2):②国家責任の成立(その1)

客観責任主義と過失責任主義、領域管理責任

9

第Ⅱ章 国家責任(3):②国家責任の成立(その2)

違法性阻却事由

10

第Ⅱ章 国家責任(4):③国際違法行為の効果

国際違法行為の停止と再発防止、賠償

11

第Ⅱ章 国家責任(5):④国際請求と対抗措置 ⑤適法行為から生じる国際賠償責任

外交的保護、民衆訴訟、無過失責任主義

12

第Ⅲ章 個人の国際犯罪(1):①序説

「国際犯罪」の定義

13

第Ⅲ章 個人の国際犯罪(2):②国際性を有する国内犯罪

犯罪人引渡、海賊とテロリズム

14

第Ⅲ章 個人の国際犯罪(3):③国際法上の国際犯罪

国際刑事裁判所

授業実施形態

 対面授業によって実施する。原則として全ての授業回において対面受講型授業によって授業が実施されるが、公務出張や休講に対する補講などにより、メディアを利用した授業(ライブ配信型授業またはオンデマンド型授業)に切り替える場合は、事前にmanaba+Rで告知する。

授業外学習の指示

・事前に教科書の該当部分を通読しておくこと(理解できなくても構わない)。
・各章の初めにレジュメを配布するので事件や条約などについては予め確認しておくこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 50

 授業の全範囲から出題する。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
50

 第Ⅰ章終了後、レポート課題を実施する(25%)。
 その他、授業後の確認課題、および講義中の発表や成果物によって平常点評価の範囲で加点する(25%)。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

・各章の最初に「レジュメ」を配付するので、受講前に各自該当箇所を確認しておくこと。
・コース・ツールで授業の補足と質疑応答を行うので復習として活用してもらいたい。
・その他、推薦図書や文献などについては適宜指示する。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
(1)ベーシック条約集(2025年度) 浅田正彦編集代表 東信堂 新刊
(2)国際法(第6版) 浅田正彦編著 東信堂 新刊
(3)国際法(第5版) 松井芳郎他 有斐閣 9784641159273 有斐閣Sシリーズ

教科書(使用頻度、その他補足)

(1)の条約集は、上記の他に刊行されている条約集(有斐閣『国際条約集』、東信堂『ハンディ条約集』)でも構わない。また最近のものであれば2024年度以前のものでも構わない。授業中に携帯していることを前提に講義するので必ず1冊用意しておくこと。なお、東信堂および有斐閣以外のの条約集は、定期試験で持ち込み不可になるので注意すること。(2)および(3)のテキストは講義の予復習に活用する((2)は第5版も可)ので、どちらか1冊を購入することを強く推奨する。(1)(2)(3)すべて、国際法科目で同じものを使用できる(改めて購入する必要はない)。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
(1)判例国際法(第3版) 薬師寺公夫他編 東信堂 9784798915586
(2)国際法判例百選(第3版) 森川幸一他編 有斐閣 9784641115552 別冊ジュリストNo.255
(3)国際法基本判例50(第2版) 杉原高嶺他編 三省堂 9784385323275

参考書(使用頻度、その他補足)

・上記判例集((1)、(2)および(3))は、講義中に登場する事件についてさらに詳細を知りたい場合に参照してもらいたい。

参考になるwwwページ

国際連合 http://www.un.org/english/
国際司法裁判所 http://www.icj-cij.org/ 
外務省 http://www.mofa.go.jp/mofaj/
法務省 http://www.moj.go.jp/

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/