授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14702:東洋史特殊講義(LA) 2019 春セメスター 水1 文学部 山田 崇仁 2

キャンパス

衣笠

授業施設

敬学館KG017号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

■テーマ:中国先秦史の研究資料について
中国の先秦史は、中華文明がまさに形成される時代であり、その時代に作られた文字資料(経書・諸子百家文献など)が後の中華文明の中核を担うことになる。

ただし、これらの文献は重層的かつ長期間にわたる成書と改訂の歴史があり、歴史学の史料として用いようとする場合には、その点に注意を払う必要がある。

本科目では、それらの問題に対し、担当者の現在の見解を解説する内容を中心とする。
また、今日の先秦史研究では、近年陸続と獲得されている出土文字史料を抜きにして語ることはできない。本科目では、これについても史料の特徴・限界と個別の史料の特徴についても解説を行う。

受講生の到達目標

中国先秦史の研究に必要な、二種類の文字史料の特徴について学ぶ。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

ガイダンス/伝世文献と出土文字史料について(その1)

担当者の紹介。/本科目についての説明。/二つの文字史料についての解説。

2

伝世文献と出土文字史料について(その2)

二つの文字史料についての解説。/それぞれの特徴と限界。/

3

伝世文献について(その1)

経書について(その1)

4

伝世文献について(その2)

経書について(その2)

5

伝世文献について(その3)

諸子百家文献について(その1)/諸子百家文献とは何か?

6

伝世文献について(その4)

諸子百家文献について(その2)/諸子百家文献に含まれる先秦史史料の抽出と問題

7

伝世文献について(その5)

諸子百家文献について(その3)

8

伝世文献について(その6)

『史記』と先秦史研究

9

出土文字史料について(その1)

出土文字史料について。/中国古文字学の現在。

10

出土文字史料について(その2)

甲骨文と金文史料について

11

出土文字史料について(その3)

春秋戦国金文と歴史学

12

出土文字史料について(その4)

戦国期出土文字史料(竹簡・帛書など)について(その1)

13

出土文字史料について(その5)

戦国期出土文字史料(竹簡・帛書など)について(その2)

14

出土文字史料について(その6)

戦国期出土文字史料(竹簡・帛書など)について(その3)

15

振り返り講義/先秦史研究と文献史料

あらめて伝世文献と出土文字史料について/先秦史研究に文献をどのように使えばよいか。

授業実施形態

授業外学習の指示

授業で配布したレジュメを、授業終了後にもう一度熟読しておくと、理解が深まります。
授業内で紹介した関連書籍・論文を、一冊でもよいので読んでみましょう。
関西圏には、先秦史の出土文字資料を所蔵する博物館・研究施設が複数あります。また、展覧会の特別展で中国から招来される場合もあります。機会があれば見に行って下さい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
50

授業の概要で設定した項目を達成できたかどうかを確認するために、レポート試験を科す。

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
50

授業への参加はもとより、授業内での発言・質問/感想ペーパーなどを踏まえて総合的に評価する。

成績評価方法(備考)

詳しくは第一回目の授業で説明する。
レポート課題については、授業内でも説明をするが、Manaba+Rでもしっかり確認すること。

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特にありません。授業内で適宜プリントを配布します。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

授業内で適宜紹介します。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考