授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
16828:IR18‐GJ213 北アメリカ研究A(R) § 16829:IR-FR215 北アメリカ研究Ⅰ(R) 2024 春セメスター 水1 国際関係学部 井上 博 2

キャンパス

衣笠

授業施設

恒心館KS201号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

授業の概要
 本講義では北米地域の中でも特にアメリカを中心とした経済社会関係について学習する。現代のアメリカは世界最大の消費市場を有しているだけではなく、設備投資などの資本財・中間財市場としても巨大な市場を形成している。さらには最先端の研究開発能力を基に、軍事費を含めた巨額の研究開発支出がなされている。そしてこれはハイテク分野の巨大なマーケットを形成している。他方では経済のサービス化、金融化がもっとも進んでおり、サービス市場、金融市場の高度化が見られる。そしてそれはカナダ、メキシコを含めた北米地域におけるリージョナルな統合、さらには全世界を巻き込むグローバルなネットワークを形成している。
 こうした経済のグローバル化の進行は他方ではアメリカ国内における貧富の格差拡大をもたらし、社会の分断による「忘れられた人々」の不満を背景としてトランプ政権を誕生させた。
 授業では第2次世界大戦以降のアメリカ経済社会の現状とアメリカ市場の諸特徴について理解を深めることを目的としている。まず、トランプ政権を誕生させた経済社会的特徴を示した上で、その背景となる経済社会構造の変化を様々な角度から検討し、さらにバイデン新政権の政策についても検討する。具体的には政策形成プロセスの変容、労働編成と産業構造の変化、製造業、ICT産業、農業・食料問題、経済の金融化・サービス化、さらには、エネルギー政策、通商政策、国際通貨政策等について明らかにしていく。

授業の方法
 各回の授業用のワークシートを事前にmanaba+Rにアップロードするのでそれを各自でダウンロードし、空欄部分を埋めて完成させ、レポートとしてmanaba+Rから提出すること。レポートの提出期限は原則として授業実施日の週末とする。期限を過ぎたレポートは受け付けないので注意すること。
 授業期間内に中間テストと期末テストを実施する。

受講生の到達目標

①トランプ政権を誕生させた経済社会的背景について理解できている。
②グローバル化の進行によるアメリカの産業構造の変化と金融化、サービス化の進展が理解できている。
③アメリカの産業構造の変化が北米地域および世界の通商関係や国際通貨体制に及ぼした変化について理解できている。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

イントロダクション
現代アメリカ政治経済を見る目

講義の概要、進め方、評価の方法について
ポピュリズム、アメリカ第一主義、国際協調
参考文献①序章

2

国内経済情勢

ニューエコノミー、リーマンショック、長期停滞論
参考文献①第1章

3

対外経済関係

アメリカの国際収支
国際経済政策
参考文献①第2章

4

産業構造の変化

経済のサービス化、金融化、IT革命
参考文献①第3章
所得格差の拡大、中産階級の崩壊
参考文献①第4章

5

政治システム

分裂政治、ポピュリズム
参考文献①第5章
参考文献②第3章

6

社会保障制度

オバマケア、ベーシックインカム
参考文献①第7章
参考文献④第5章

7

エネルギー・環境政策

シェール革命、パリ協定
参考文献①第8章
参考文献②第4章

8

中間テスト

前半授業をふまえて、中間テストを授業内で実施し、その内容について解説する。

9

金融の肥大化

金融自由化、金融危機
参考文献①第9章

10

移民政策

移民政策、不法移民
参考文献①第10章

11

日米経済摩擦の構図

輸出自主規制
自主的輸入拡大
21世紀の日米摩擦の再燃

12

トランプ政権の通商政策

貿易赤字=損失論、貿易赤字と国内経済
参考文献④、⑤

13

米中経済摩擦

トランプ関税、グローバルバリューチェーン、「新」冷戦
参考文献⑤

14

バイデン政権とアメリカ製造業の「復活」

デカップリング、レジリエントなサプライチェーン
参考文献③第3章
参考文献⑤

15

期末テスト

後半授業をふまえて、期末テストを授業内で実施し、その内容について解説する。

授業実施形態

すべての授業を対面で実施します。オンライン授業は実施しません。

授業外学習の指示

予習
各回の授業概要で提示した参考文献の該当箇所を読んでくること。
復習
毎回配布するレジュメの空欄を埋めてレポートとして提出すること。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

毎回の授業で配布するレジュメの空欄を埋めてレポートとして提出
3点×13回=39点
中間テスト31点
期末テスト30点
合計100点満点で評価する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
現代アメリカ政治経済入門 河崎・河音・藤木編 ミネルヴァ書房 9784623092673 ①
現代アメリカ経済史 谷口・須藤編 有斐閣 978-4-641-16492-5 ②
21世紀のアメリカ資本主義 河音・豊福・野口・平野編 大月書店 978-4-272-15048-9 ③
現代アメリカ経済分析 中本・宮崎編 日本評論社 978-4-535-55760-4 ④
米中摩擦の政治経済学 中本・松村編 晃洋書房 9784771035317 ⑤

参考書(使用頻度、その他補足)

事前学習のために参考文献の該当箇所を読んでおくこと。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html