授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
10543:エリアスタディ入門(J) 2022 秋セメスター 木3 法学部 安倉 良二 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG202号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

  この授業では,地理学の視点から現代の都市問題を明らかにする。都市地理学の基本的事項を学んだ上で住宅や小売業の立地を中心とする都市開発の実態について国内を中心に,一部海外の事例を交えながら具体的に説明する。初回のメディア授業はオンデマンド型で行う。
 授業は担当者が作成するPowerPointのスライドに基づいた内容の解説を中心に進める。スライドでは,WebGIS(「今昔map on the web」や地理院地図,「Googleストリートビュー」などのインターネット上での地図アプリ)を毎回積極的に提示することで臨場感をもたせるよう心掛ける。
 授業内容のフィードバックについては,次回授業の冒頭で学生のコメントから読み取れる傾向とそれを基にした補足説明を行うことで対応する。 

キーワード:都市開発,日本,郊外,インナーシティ,中心市街地,住宅,小売業

受講生の到達目標

1.地図や図表,写真の読み取りを通じて,空間的な視点から都市問題を理解することができる
2.都市計画や地方行政が抱える問題を現実の地域事象から理解することができる

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

ガイダンスならびにエリアスタディとして都市開発を捉える意義-茨木市の事例を中心に-

茨木市,今昔マップ,Googleストリートビュー,工場跡地,物流不動産

2

都市の立地と概念-平成の大合併を交えて-

集落,都市,村落,人口集中地区(DID),昭和の大合併,平成の大合併

3

都市の内部構造(1):アメリカ合衆国の事例-新旧の都市構造モデル-

バージェスモデル,ホイトの扇形モデル,ハリスとウルマンの多核心モデル,Edge City,インターステートハイウェー

4

都市の内部構造(2):日本の事例-城下町と大都市圏近郊都市の都市化-

城下町,土地利用,都市化,スプロール

5

都市の発展段階と大都市圏の変容

クラッセンモデル,大都市圏,通勤・通学流動,国勢調査報告,都市機能,郊外化,工場等制限法

6

住宅の立地(1)-戦前の住宅地開発-

沿線開発,鉄道会社,土地会社,郊外

7

住宅の立地(2)-戦後の大規模住宅開発-

田園都市,ニュータウン,職住近接,ベッドタウン,オールドタウン

8

住宅の立地(3)-都心居住-

人口の都心回帰,ドーナツ化現象,タワーマンション

9

都市計画の基本-都市計画法・区画整理事業・市街地再開発事業を中心に-

都市計画法,市街化区域,市街化調整区域,線引き行為,市街地再開発事業,土地区画整理事業

10

発展途上国の都市問題

プライメートシティ,スラム,貧困

11

先進国の都市問題-インナーシティを中心に-

インナーシティ問題,ジェントリフィケーション,再開発

12

都市商業の問題(1):現状分析-大型店の立地再編と中心商店街の衰退-

大型店,中心市街地,商店街,シャッター通り,ショッピングセンター

13

都市商業の問題(2)-大型店の立地をめぐる法律の変遷-

大店法,大店立地法,改正都市計画法,まちづくり三法

14

都市商業の問題(3)-日本における中心市街地の活性化をめぐる問題-

中心市街地活性化法,まちづくり,商店街組織,イベント,コミュニティ,都市観光

15

都市商業の問題(4)-イギリスにおける大型店の立地規制と中心市街地の活性化をめぐる問題-

タウンセンター・ファースト,センター,パーク・アンド・ライド,PPG6

授業実施形態

【BCPレベル1~2の場合】 
第1回目のメディア授業はオンデマンド形式で行う。ただし,受講登録の結果,受講者が教室定員を超えた場合は,すべて第1回目と同様のメディア授業(オンデマンド形式)となる。各回の授業教材はmanaba+RにMP4ファイルを数本(1本当たり25~30分)とそれらの基になるPowerPointファイルを用意する。対面授業が行われた場合は,教室での授業内容を録画したMP4ファイルを当日中に編集し,基になるPowerPointファイルと共にmanaba+Rにアップロードする。

【BCPレベル3~4の場合】
メディア授業(オンデマンド型授業)で実施

授業外学習の指示

 授業で取り上げた内容について,日常的に新聞やテレビ,インターネット上で情報を収集することによって興味は深まるはずである。また,授業で活用する「今昔map on the web」からは地理院地図や「Googleストリートビュー」へのリンクが可能である。授業で取り上げた地域をはじめ,学生の出身地についてもパソコン,スマホを用いてこれらのアプリを日常的に閲覧することが授業内容の復習とさらなる理解につながるはずである。こうした取り組みは,コロナ禍の中で現地へ足を運ぶことが難しい中でも,「まちあるき」を仮想的に体験できるために有益である。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

平常点(30%):毎回の授業におけるミニ課題(授業内容の感想も含む)の提出
レポート(70%):授業で取り上げた内容をふまえつつ,地理学からみた都市政策のあり方に関するレポートの提出を求める。レポートについては,授業で取り上げた基本項目が的確に論じられているのかをみる。その上で,都市政策に関わる提言など独自の視点で論理的にまとめられているのかを評価する。
 いずれもmanaba+Rを通じて指示する。
【BCPレベルが3~4に変更になった場合】
BCPレベルが3~4になった場合においても,成績評価方法は変更しない。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

 この授業で取り上げる内容は,学生の地元でも起きている内容も多分に含まれる。したがって,日常生活との関わりで問題意識を持って受講するのが望ましい。なお,高校で「地理」を履修していなくても十分に対応できる。都市政策や地域おこしに興味がある,あるいは公務員志望で地域の現状を知りたい学生の受講を歓迎する。
 また,2020年に行われた『国勢調査報告』の結果が次々と発表されるはずである。授業においてそれらの内容を随時取り入れる可能性があることを付記しておく。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特定の教科書は使用しない。参考書に示した文献の図を適宜,スライドで引用する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
図説 京阪神の地理-地図から学ぶ- 山口 覚ほか編 ミネルヴァ書房 9784623084845 2019年刊行
都市の人文地理学 稲垣 稜 古今書院 9784772253253 2019年刊行
東京学芸大学地理学会シリーズⅡ 第4巻 東京をまなぶ 上野和彦・小俣利男編 古今書院 9784772253031 2020年刊行
地域づくり叢書4 歩いて暮らせるコンパクトなまちづくり 戸所 隆編 古今書院 9784772231756 2016年刊行
地域づくり叢書5 まちづくりのための中心市街地活性化-イギリスと日本の実証研究- 根田克彦編 古今書院 9784772231770 2016年刊行
日常生活行動からみる大阪大都市圏 稲垣 稜 ナカニシヤ出版 9784779515897 2021年刊行
大型店の立地再編と地域商業-出店規制の推移を軸に- 安倉 良二 海青社 9784860993498 2021年刊行

参考書(使用頻度、その他補足)

以上に記したのは,近年刊行された本授業に関わる参考書の一部である。これ以外にも都市地理学や都市計画学には多くの書物や論文があるのでレジュメにおいて積極的に引用する。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html