授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
50468:[2025 春セメスター]政策工学入門(P) 2025 春セメスター 金3 政策科学部 周 緯生 2

キャンパス

OIC

授業施設

AC230講義室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

現代の社会問題は政治、経済と技術、短期と長期、ローカルとグローバルなどが複雑に絡みあう、総合的な性格をもっている。それを解決するための政策も多元的で、複雑なシステム(系)となっている。「文理融合」は問題対象だけでなく方法論においても異分野融合が必要なのである。「政策工学」(Policy Engineering)は、社会の諸問題に対し政策効用の最大化とコスト(リスク)の最小化といった最適解を導き出す理論と技法であり、人間の認識活動と実践活動の科学化を目指す学問のひとつとして、問題対象の分析から政策提言までの一連のプロセス(政策ライフサイクル)を、従来の「経験と勘」から「科学的・工学的手法」に基づくものへと転換させる学際(Transdisciplinarity)的学問である。この学問体系自体はいまだ構築中ではあるが、本講義はその入門とするものである。

受講生の到達目標

複雑な社会問題をシステマティックに解決するための「課題設定から政策提言・実行・評価までの一連の政策形成プロセス」を客観的なデータと計量分析、政策実験など「工学的手法」により、政策システムの最適化と人間実践活動の科学化を目指す、異分野結集によるアプローチを関心の高い社会の様々な事象を事例として挙げながら、俯瞰的に学び、総合的に理解する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

特にありません

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

なぜ「政策工学」か

政策科学と政策工学、政策工学の知的構造と社会的効用

【+R 授業】詳細は manaba+R を参照

2

設計科学(design science)と認識科学(Cognition science)

あるべきものの探求とあるものの探求、人間の実践活動の科学化と人間の認識活動の科学化

3

工学的アプローチと政策システムの最適化

工学(engineering)、システム工学(systems engineering)と社会工学(social engineering)

4

政策科学と政策ライフサイクル

問題の認識(課題の抽出)、政策の策定(立案)、実施、管理(評価)

5

政策工学の基礎:数学の基本

政策分野でよく使われる数と量の概念、社会データのサイエンス、データで語る確実さ

6

政策課題の抽出(問題発見と目標設定):決め方の基礎

案につける順序、「良さ」の表現、シナリオライティング法など

7

政策課題の抽出(問題発見と目標設定):数学モデル化

1)トップダウン型モデルとボトムアップ型モデル
2)シミュレーション型モデルと最適化型モデル
3)線形モデルと非線形モデル

8

政策課題の抽出(問題発見と目標設定):不確実性の扱い

1)確信の度合いの確率
2)不確実性のもとでの意思決定
3)地球温暖化問題の不確定性

9

政策の策定:システム的思考力

1)システムとシステム工学(systems engineering)
2)ブラックボックス、ホワイトボックスとグレイボックス
3)分析と合成、総合

10

政策の策定:最適化の手法

線形計画と非線形最適化

11

政策の分析評価手法

政策評価の基準、因果関係の把握、PDCAサイクル、政策ライフサイクル、新型コロナウェルス対策事例

12

政策の分析評価手法

予測手法、戦略的マネジメントシステム

13

政策工学の実践:実験政策学

自然科学の実験と社会科学の実験、実験経済学

14

複雑系理論と政策工学

2021年ノーベル物理学賞からの啓示、複雑系理論、協働と統合、最適化(部分最適化から全体最適化へ)

授業実施形態

対面授業:8回、メディア授業:6回
第1回目講義はメディア授業となります。

授業外学習の指示

授業をしっかり理解し、到達目標を達成するために、manaba+Rに事前に掲載する授業内容を予習、復習すること、参考文献などを確りと読むこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

出席率及び授業期間中で実施する小テスト、または課題レポートで、平常点評価として学習到達度などを評価する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

政策工学は学際的な学問であり、政策を科学するには社会学以外に広範な知識と複数のアプローチ例えば工学的な視点、手法等への理解も重要であると考えられる。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

なし。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

適時に推薦・紹介する。

参考になるwwwページ

適時に推薦・紹介する。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/