授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
31846:仕事とキャリア(G1) § 32223:特殊講義(キャリア形成論Ⅱ)(G1) § 32261:特殊講義(自由選択)Ⅰ(キャリア形成論Ⅱ)(G1) 2018 春セメスター 木5 経済学部,理工学部,情報理工学部,生命科学部,薬学部,スポーツ健康科学部 中川 洋子 2

キャンパス

BKC

授業施設

コラーニングⅠ 303号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 本講義には,エンジニア/コンサルタント・人材マネジメント企業経営者・レジャー産業経営者など,多様な働き方をする幅広い職業人が講師として登壇します。仕事(職業人生)の広がりを深く理解し,将来のキャリア形成に寄与する内容です。講義の終盤には,就職活動を経験した在学生(JA)とともに,学生の目線で仕事観について考察します。
 なお本講義では,ゲストスピーカーの講演前週に,講演内容をより深く理解するためのグループワークを行います。グループワークは,学部横断型のチームで行われますので,多様な価値観や専門分野を超えた視点や考え方に触れることができます。グループでの議論に能動的に参加するために,事前準備[事前学習(文献調査)レポート]が求められます。

※本講義は,低学年次(就職活動前)の学生を対象に授業が進められます。

受講生の到達目標

 立命館大学は全学横断的に「キャリア教育科目」を配置しており,本講義はその中に位置付けられます。各科目は,学生のキャリア発達に応じた段階的な到達目標を掲げており,仕事(職業人生)への理解を深める本講義は,①外的キャリア(業種・職種・地位)と内的キャリア(その仕事を個人がどのように捉えているか)の両面から他者のキャリアを理解できること,②他者のキャリアに関する多様な価値観(職業観,労働価値観,人生観,学習観など)を理解できること,③他者理解の上で自分のキャリアパスを明確化できることを到達目標としています。 

事前に履修しておくことが望まれる科目

 事前に履修しておく科目は特にありませんが,本講義と同じキャリア教育科目の「全学インターンシップ」(2回生以上,秋セメスター配当科目)、「社会とキャリア」(3回生以上,秋セメスター配当科目)の受講や,企業が抱える現実的な課題の解決に大学院生との混成チームで約半年かけてあたる「コーオプ演習」(3回生以上、秋セメスター配当科目)にも今後チャレンジしてください。  

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

【導入】大学の学びと職業人生

キャリア発達段階における「自己理解」に続く「他者認識」のあり方について解説した上で,本講義の位置づけと学び方を教示する。
※授業の進め方(グラウンドルール),事前学習課題の提出,成績評価方法等について説明する。

2

グループワークについて

互いに学びあうために,当該授業における事前学習の進め方,グループワークの進め方,グループワークへの貢献の仕方等について理解しグループワークを体験する。

3

多様な働き方を支える労働関係法規の理解(外部講師:滋賀労働局)

多様な働き方を支える労働関係法規について,滋賀労働局の方から事例を交えながら解説していただく。

4

多様なキャリア(働き方・職業等)を理解するためのフレームワークを学ぶ

キャリア・アンカーなど「個人がなぜそのキャリア(働き方・職業等)を選択するのか」を説明するフレームワークについて,アセスメントを体験することで理解する。これにより,今後行われるゲストスピーカーの講演内容の理解の助けとする。

5

事前学習①:「モノづくり(BtoB)」の世界(GW)

次週に登壇する講師の講演に備え,チームを編成し「モノづくりの世界」についてグループワークを通じ自学自習課題をたてる。
(事前学習課題①の提出)

6

講演①:モノづくり(BtoB)企業の強み(外部講師:技術系コンサルタント)

技術系コンサルタントの視点から見た「モノづくり(BtoB)企業」の現状と強みを学ぶ。また,技術者からコンサルタントへ転身した講師のキャリアチェンジの契機や動機を通じて,技術者のキャリア観についても理解を深める。

7

事後学習①:モノづくり(BtoB)企業の強み
事前学習②:スポーツ・レジャー産業(GW)

前回の授業の振り返りと次週に登壇する講師の講演に備え,チームを編成し「スポーツ・レジャー産業」についてグループワークを通じ自学自習課題をたてる。
(事前学習課題②の提出)

8

講演②:スポーツ・レジャーに関わる仕事(外部講師:スポーツ・レジャー企業経営者)

スポーツ・レジャーに関する事業の成功には,「顧客へ感動」を与える「ホスピタリティ」あふれる人材が欠かせない。スポーツ・レジャー企業経営者である講師から,どのようにホスピタリティの高い人材を育成・管理しているのかを学ぶ。

9

事後学習②:スポーツ・レジャー産業とホスピタリティ・マネジメント
事前学習③:多様なキャリア(バウンダリー・レスキャリア)を支援する業界(GW)

前回の授業の振り返りと次週に登壇する講師の講演に備え,チームを編成し「バウンダリーレス・キャリア(境界のないキャリア)」について,グループワークを通じ自学自習課題をたてる。
(事前学習課題③の提出)

10

講演③:人を育てるという仕事(外部講師:人材マネジメント企業の経営者)

多様な職種や業務を経験後,人材マネジメント企業の経営に携わった講師より,「バンダリーレス・キャリア(境界のないキャリア)」や「エンプロイアビリティ(雇用され得る能力)」について学ぶ。

11

事後学習③:人を育てるという仕事
事前学習④:グローバル企業で働くこと(GW)

前回の講義の振り返りと次週に登壇する講師の講演に備え,チームを編成し「グローバル企業」についてグループワークを通じ自学自習課題をたてる。
(事前学習課題④の提出)

12

講演④:日本のモノづくり企業のグローバル展開と求められる人材(外部講師:グローバル企業の管理職)

グローバル人材活用メーカーの人財開発担当者を外部講師として招聘し,グローバル人財を活用することとメリットや今後の課題,グローバル企業で求められる能力について理解を深める。

13

事後学習④:ゲストスピーカーの「働き方」を理解し,自分の「働き方」を考える(GW)

前回の講義の振り返りと,これまでのゲストスピーカーの講話内容を参考に,自分のキャリアパスを考える。

14

JA(ジュニアアドバイザー:就職活動経験者)を招いて

キャリア選択活動を経験した先輩より,具体的な活動内容と活動中の心境を発表してもらう。また,先輩との質疑応答の中から低学年時にやっておくべきことを自ら見つけ出す。

15

【総括】大学の学びと職業人生

4名の外部講師の講演およびJAの経験談から得た知見を総括し,グループワークを通じて内省化を図る。その成果をもとに,個人単位の最終総括レポートを作成する。

授業実施形態

授業外学習の指示

 いずれインターンシップや就職活動を通じて,数多くのビジネス社会で働く人たちと交流することになります。最低限,毎日,新聞をしっかり読む習慣を身につけてください。本講義でも必ず役立ちます。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

①授業への取り組み(グループワークへの貢献度,ワークシートへの記載内容,講演内容の理解度):50%,②事前学習課題:30%③総括レポート:20%で評価します。
授業に出席するだけではなく,主体的に学ぶ姿勢を求めます。

※課題やレポートの提出には,manaba+Rを使用します。

成績評価方法(備考)

 本講義の成績評価上の前提条件は,出席要件です。いずれ受講生の皆さんが巣立つ先のビジネス社会では,約束を守ることは絶対要件です。講義は,始業チャイムが鳴り終わると同時にスタートし,直後から入室者はすべて遅刻扱いとなり,所定の席につきます。平常点は,この出席要件を満たしたうえで判断されますから,受講を機に時間厳守の生活リズムを身につけてください。

受講および研究に関するアドバイス

 ビジネスの第一線で活躍する学外講師が数多く登壇し,講義の開始時にコーディネーター教員が各講義の位置づけ,前後の講義との関連性などについて解説します。講義内容の多くは皆さんが将来キャリアを形成する際に大きな力となるものばかりですから,この機会にぜひ,専門的な知識ばかりでなくモノの見方・考え方を広げて欲しいものです。そのためにも,受け身とならず能動的な受講姿勢を心がけてください。受講ノートはしっかりと作成するようにしてください。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

 特に指定しません。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
会社が教えてくれない「働きかた」の授業 小倉 一哉 中経出版 ISBN-13: 978-4806137351 給料・労働時間・評価・人間関係などに関する22の疑問について,統計データを示しながら,「働き方」についてわかりやすく解説した一冊。
雇用の未来 ピーター・キャペリ 日本経済新聞社 ISBN4-532-14925-8
若者と労働「入社」の仕組から解きほぐす 濱口桂一郎 中央公論新社 ISBN-10: 4121504658

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考