授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14698:東洋史資料講読(LB) 2019 秋セメスター 木3 文学部 井上 泰也 2

キャンパス

衣笠

授業施設

洋洋館YY401号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 本講義の目的は、先ず原典資料としての漢文に習熟し、史学研究に必要な的確な読解力を身に付けることにある。従って正確な漢文訓読自体が最終目標ではなく、資料の性格・文体・時代背景等を、原文読解を通じて体得していってもらうことが最も肝要である。
 本講義では、わが比叡山延暦寺の僧・円仁(794-864年)の『入唐求法巡礼行記』全4巻(838年6月13日-847年12月14日)を選読し、9世紀唐末中国の時代相や社会情勢を辿ってゆく。本資料は、日中や欧米を問わず活用され続けている、屈指の滞唐ドキュメントである(巻3・4を予定)。

受講生の到達目標

原典資料を正確に読解し、東アジア史研究を具体的に進めることが出来る。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1〜2回目

資料・テキストの紹介・説明

『入唐求法巡礼行記』の世界

3〜8回目

長安にて

廃仏の高まりと国外追放処分

9~14回目

再び赤山にて

帰国に至るまでの苦難

15回目

検証テスト(60分)・重要事項確認(30分)

正確な資料読解力の確認

授業実施形態

授業外学習の指示

唐代史概説等を読み、知見を深める(文献は適宜紹介する)。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

正確な資料読解力・時代への理解度(70%)。
授業への取り組み度(30%)。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

使用せず(プリント配布)。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
入唐求法巡礼行記 円仁 著 ; 深谷憲一 訳 中央公論社 4122017556

参考書(使用頻度、その他補足)

他の文献については、講義中に随時紹介する。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話

備考