授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
10574:倫理学 (S) § 10575:(教)倫理学(S) § 10576:倫理学(J) 2024 秋セメスター 金6 法学部,産業社会学部 大西 光弘 2

キャンパス

衣笠

授業施設

学而館GJ311号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

「倫理学」と我々現代の日本人がどういう関係にあるのかを、初心者にも理解しやすいように、できるだけ分かりやすい言葉を使って説明します。
具体的には、担当者が自著『ライプニッツと西田幾多郎』を使って、分かりやすく毎週の論題を解説します。
それに対して受講者は、その週の理解内容を「まとめと質問」(=小レポート)にしてManaba+Rのオンライン入力レポートを使って担当者へ送り、担当者はそのそれぞれに対して回答を返してフィードバックする、という方法で授業を進めます。

受講生の到達目標

①分析知と直観知の違いが理解できる。
②「自己」についての東洋と西洋の考えの違いが理解できる。
③西洋と日本のいじめのタイプの違いが理解できる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

「分析知と直観知」のあらましの説明

分析知と直観地についてのベルクソンの定義を見る。
帰納、演繹、そしてアインシュタインの「発見法」について考える。

2~4

西洋の分析知と東洋の直観知

西洋で分析知が、そして西洋で直観知が発達したことについての歴史的要因を見、その両者の内容を詳しく考察する。

5~7

西洋の科学と東洋の宗教

西洋での数学的科学の発展を、プラトンの「洞窟の比喩」から始まって、デカルトの「普遍数学」、ライプニッツの「普遍的記号法」、カッシーラーのシンボル哲学へと、順に跡づけて見てゆく。
東洋の仏教知の発展を、仏陀、般若経、龍樹、臨済とたどって跡づけて見てゆく。

8~10

西洋の『自我の自由』(カント)と東洋の『無我の自在』(臨済)

倫理の基礎である「自由」が、西洋と東洋でどのように考えられたのかを見てゆく。
西洋の「自由」としては、現象界の因果性に縛られない可想界の存在者(超越論的自我)の「なすべし」Sollenをもとに「自由」を考えたカントの理論を紹介する。
東洋の「自由」としては、無我となってあらゆる執着に縛られないという意味の「自在」の境地を説いた臨済や、それを「平常底」という言葉で表現した西田幾多郎の理論を紹介する。

11~13

西洋のエゴのいじめと日本の空気のいじめ

西洋のいじめとしては、傷つけられたエゴのストレスの回復としてのいじめを考察する。
日本のいじめとしては、空気による日本独自のいじめの姿を、土井隆義『友だち地獄』を参考にしながら考察する。

14~15

鈴木大拙と西田幾多郎と井筒俊彦の哲学と倫理

日本を代表する哲学者といえば、古いところでは鈴木大拙と西田幾多郎であり、現在の人としては井筒俊彦である。
授業の最後に、鈴木大拙の『即非の論理』、西田幾多郎の『純粋経験』『場所の論理』、そして井筒俊彦の『無と有の二重写し』を紹介して、日本独自の思想と倫理を考える。

授業実施形態

基本的に授業は対面で行います。

授業外学習の指示

デカルト『精神指導の規則』、カント『実践理性批判』、鈴木大拙『日本的霊性』、西田幾多郎『善の研究』、井筒俊彦『意識と本質』などを読んで、理解を深められたい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

平常点を50%、レポートを50%で評価する。
(もしオンライン授業になった場合は、平常点は、毎回送ってもらう小レポートで代替する)。
レポートは授業の最後に2本提出する。
その1は、授業のテキストの内容全体をまとめた一般的研究のレポート。
その2は、教科書『友だち地獄』を読んでの「①分かったこと、②分からないこと、③思うこと」を書いたレポート。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ライプニッツと西田幾多郎――分析知と直観知の両立を求めて 大西光弘 明石書店 978-4-7503-5475-0 教科書なので、毎回使います

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
友だち地獄――「空気を読む」世代のサバイバル 土井義隆 ちくま新書710 978-4-480-06415-5 レポート執筆時に参照する本です。

参考書(使用頻度、その他補足)

日本独自の「空気のいじめ」を扱った名著です。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html