授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
10057:地域参加学習入門(GW) § 10068:特殊講義(近江・草津論)(GW) 2018 春セメスター 水3 経営学部,政策科学部,総合心理学部 山口 洋典 2

キャンパス

OIC

授業施設

AN210講義室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

大学生の学びの場はキャンパス内にとどまるものではありません。ボランティア活動などの、地域へ参加する活動を通じても、かけがえのない学びを得ることができ、人間的な成長や、専門知識への関心が高まります。地域参加活動を通した学習は、地域に貢献するだけでなく、参加する学生にとっても、得るものが大きいのです。
しかし、地域参加活動の魅力や、そこで得られる学びは、活動を行っていない者にはなかなか理解しがたいものでもあります。また、社会的な活動であるため、事前に諸々の注意事項を理解しておく必要があります。
そこでこの授業では、社会で学ぶ自己形成のために、地域参加活動へ誘う動機づけをおこないます。そして、活動に参加するための心構えを身につけることも目的とします。また、映像資料の活用、ワークシートを通じた受講生どうしの対話、ゲストスピーカーによる話題提供により、社会と時代を語る言葉を豊かにすることが期待されます。大講義とはいえ、誰かから何かを教わる受け身の姿勢ではなく、積極的に問いを抱き、出会いと関わりの中で学ぶ態度を磨く習慣をつけることが求められます。

受講生の到達目標

多様な地域課題があることを理解する。
地域の現実的課題を自分自身の課題として理解でき、参加することの大切さを学ぶ。
他者との相互作用の中で学ぶ「学び方」を身につける。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

ゆたかな時代に(1):地域参加学習へのいざない~磨けば光る「私」

「石」

2

ゆたかな時代に(2):若者と地域参加~つながるチカラ・寄り添うチカラ

「風」

3

 課題を探る(1):地域活性化の仕掛け
 

「場」

4

課題を探る(2):地域活性化の仕組み

「財」

5

課題を探る(3):地域活性化の見せ方

「伝」

6

課題を探る(4):地域活性化の仕込み

「知」

7

中間まとめ~個人から集団へ

「束」

8

地域参加型学習へのまなざし(1):地域を学ぶ「ツール」

「具」

9

域参加型学習へのまなざし(2):地域で学ぶ「スキル」

「力」

10

地域参加型学習へのまなざし(3):地域と学ぶ「ソウル」

「魂」

11

地域人として生きる(1):多文化共生とソーシャル・インクルージョン

「弱」

12

地域人として生きる(2):大学ボランティアセンターとサービスラーニング

「接」

13

地域人として生きる(3):ソーシャル・イノベーションと社会的責任(SR)

「革」

14

地域人として生きる(4):コミュニケーションデザインとコミュニティ

「関」

15

まとめ~「人は、あなたに出会って、わたしになる」

「共」

授業実施形態

授業外学習の指示

授業内では地域の各種イベント等を紹介します。ぜひ、積極的に足を運び、感じること、出会うこと、考えることに対して誠実な人となることを期待しています。
地域参加する上では、各キャンパスに設置されている「サービスラーニングセンター」が皆さんの日常的な関心や疑問に応える窓口となっています。学生コーディネーターによる相談対応(このように立場が同じ人たち同士で支え合うことをピア・サポートと言います)もなされますので、気軽に足を運んでください。
なお、科目内容をより深く理解したい人たちのために、manaba+R上で自動採点の小テストを設置する予定です。(2018年度より教務関連システムが切り替えられるため、出題時期・頻度等については授業内で改めて示します)このように、レポート提出を含め、manaba+Rを予習・復習等に活用していきますので、使用に慣れていってください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

小レポート(4回・各10点)・最終レポート(60点)

上記のとおり4つに分けられたテーマ毎に小レポートを課し、最終レポートとあわせて総合的に評価する。逐次与えられた設題について十分に論じられているか。文章は論理的か。誤字脱字やインターネットからの剽窃はないか。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

本講義では基本的にレクチャーを中心とした授業スタイルとなるが、できるだけ学生の授業参加があるよう、工夫していきたい(質問用紙の配布、演習形式の取り入れ、Twitterの活用など)。それらに対しての積極的な姿勢を望みたい。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
コミュニティを問いなおす―つながり・都市・日本社会の未来 広井良典 筑摩書房(ちくま新書) 4480065016 社会の動向に広い視点を向ける
地域を活かすつながりのデザイン-大阪・上町台地の現場から 上町台地コミュニティデザイン研究会 創元社 4422250558 地域に根ざした活動の知恵を実践から見出す
ソーシャル・イノベーションが拓く世界 西村仁志 法律文化社 4589036274 30のトピックスから社会を見つめなおし未来を展望する

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

講義担当者の若者とボランティアに対する基本的な捉え方は、国際ボランティア学会の学会誌「ボランティア学研究」の第9号に「自分探しの時代に承認欲求を満たす若者のボランティア活動:先駆的活動における社会参加と社会変革の相即を図る「半返し縫い」モデルの提案」としてまとめている。 http://ci.nii.ac.jp/els/110008724050.pdf?id=ART0009799134&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1357865616&cp= 必要に応じて講義内で紹介する。