授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14696:東洋史学史(L) 2019 秋セメスター 火2 文学部 鷹取 祐司 2

キャンパス

衣笠

授業施設

洋洋館YY401号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

中国における歴史学の展開について概観する。中国はよく「歴史の国」と言われるが、それは数千年に及ぶ悠久の歴史を積み重ねてきたことに加えて、歴史記録や歴史書の編纂が古代から盛んに行われてきたからでもある。本講義では、各時代に作成された歴史記録や歴史書を取り上げながら、それぞれの時代の歴史認識や歴史叙述の方法について述べてゆきたい。

受講生の到達目標

・中国における歴史書の成立についてその概要を知る。
・中国における歴史学の展開についてその概要を知る。

事前に履修しておくことが望まれる科目

東洋史概論

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

授業の進め方の説明、漢字の発生

甲骨文字、金文

2

史官の登場

史官、『春秋左氏伝』、天人相関説

3-4

歴史記録のはじまり

甲骨文と殷王朝、金文と周王朝

5

王言の保存

『書経』

6-7

年代記の発生と展開

『春秋』、睡虎地秦簡・編年記、『春秋公羊伝』、『春秋穀梁伝』、『春秋左氏伝』

8

春秋戦国時代の歴史認識

孔子、墨子、孟子、荀子、韓非子

9

三皇五帝の形成

三皇(伏羲、神農、女媧)、五帝(黄帝、顓頊、帝嚳、堯、舜)

10

故事・説話の集成

『国語』、『戦国策』

11

紀伝体の成立

司馬遷『史記』、紀伝体、本紀、列伝

12

正史の確立

班固『漢書』、二十四史

13

史学の独立

劉歆『七略』、『漢書』芸文志、『隋書』経籍志、六部分類と四部分類

14

官撰史書の編纂

『晋書』、『隋書』、『大唐六典』

15

史評の登場

劉知幾『史通』

授業実施形態

授業外学習の指示

中国史の概略を知らないと講義内容が理解できない恐れがあるので、参考文献欄に挙げた概説書を適宜読んでおくとともに、各回のキーワードを調査しておくこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

小テーマ毎に、講義内容に関して自分が考えたことをコメント(600字以上)として提出してもらう。コメント提出状況及び毎回のコメント内容を評価する。

成績評価方法(備考)

・コメント未提出が4回を超えた場合には単位を与えない。
・提出期限超過後は、理由の如何を問わずコメントは受理しない。ただし、教育実習など已むを得ない事情による欠席に限りコメント提出について配慮する場合があるので、担当教員に申し出ること。
・コメント内容から聴講が疑わしいと担当教員が判断した場合は、コメント未提出として取り扱う。なお、この判断については照会に応じない。
・WEB上の文章など他者の書いた文章を出典を明記せずに引用したものは剽窃と見なして対応する。

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
支那史学史1 内藤湖南 平凡社 4582805574
支那史学史2 内藤湖南 平凡社 4582805590
中国の歴史書 中国史学史 増井経夫 刀水書房 4887080522
中国史 上 古代―中世 冨谷至・森田憲司(編) 昭和堂 9784812215166
中国史 下 近世―近現代 冨谷至・森田憲司(編) 昭和堂 9784812215173

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考