授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
11157:グローバルクリエイティブ産業論 (W) § 11158:グローバル・コンテンツ経営(W) 2023 春セメスター 金3 映像学部 前田 耕作 2

キャンパス

衣笠

授業施設

学而館GJ401号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
・グローバル経済とインターネット経済が拡大する中で、コンテンツ企業/クリエイティブ企業においてはグローバルな支配力の獲得が進行している。
グローバルなメディア・コングロマリットの形成が進む映画映像産業と、グローバルな覇権の形成が進むGAFAを始めとIT産業を主として取扱い、グローバル化において直面する課題、問題などを検討すると共に、反トラスト法に基づく市場経済における競争環境の担保が米国主導のグローバル経済を形成してきたことを確認する。
一方で経済の停滞が続く日本経済における市場経済の機能について映画映像産業を事例として検討する。

【授業の方法】
・講義形式で授業は行われる(原則グループワーク等は行わない)が、一方通行の講義形式に留めず、大教室の授業においても双方向的な授業を目指す。
・従って、受講者による毎回課題(10〜14回)、WEB小テストと授業内小テスト(各1回を予定)と、それに対するフィードバックを重視する。
・毎回課題(10〜14回)とは「小論文」などである(毎回課題には予習的な課題を含み、次回授業分として配布する資料に基づいて取り組んで貰う場合がある)。

受講生の到達目標

①世界のコンテンツ/クリエイティブ産業の市場及び産業構造を経済学・産業組織論に基づいて学ぶことで、市場経済における競争環境の重要性についての理解を深める。
②グローバルに展開するコンテンツ/クリエイティブ企業の課題や展開事例に対する理解を深める。
③世界のコンテンツ/クリエイティブ企業に対する今後の展望について考察するうえで必要な経済学上及び経営学上の理論について理解を深める。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

ガイダンス/コンテンツ産業・クリエイティブ産業の形成

グーテンベルグ/エディソン/リュミエール/ベルリナー/ベル/マルコーニ

2

グローバル映像産業①:ハリウッドの形成と発展/垂直統合による寡占支配

ハリウッドメジャーと反トラスト法

3

グローバル映像産業②:米国放送制度とその発展

フィンシン・ルールとプライムタイム・アクセス・ルール

4

グローバル映像産業③:ハリウッドの衰退と復活

ブロックバスター映画戦略

5

グローバル映像産業④:米国アニメ産業

ディズニー/ピクサー

6

グローバル競争下の市場経済

competitionとemulation:2つの競争概念

7

グローバルIT産業①:コンピューターからパソコン、そしてスマホ

IBM/アップル/マイクロソフト
イノベーションのジレンマ/キャズム/反トラスト法

8

グローバルIT産業②:インターネットの形成とGAFA(1)

グーグル/アマゾン/フェイスブック
プラットフォーム競争

9

グローバルIT産業③:インターネットの形成とGAFA(2)

グーグル/アマゾン/フェイスブック
クラウド時代の到来

10

グローバルIT産業④:サブスクリプションサービスと世界の音楽産業

アップルミュージック/Spotify/アマゾンプライム/ネットフリックス
ロングテールと3つの民主化

11

ゲスト講義(開催日未定)

12

日本の映像産業①:撮影所の黄金時代の形成と日本の放送制度

東映の垂直統合経営/在京キー局の形成

13

日本の映像産業②:テレビ放送の繁栄から日本映画産業の復調

東宝の独走とシネマコンプレックスの台頭
外資の参入が寡占企業の変革を生む

14

日本の映像産業③:日本のアニメ産業

手塚治虫から庵野秀明、そして新海誠へ

15

まとめ

日米とフランス・中国・韓国との比較

授業実施形態

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

【BCP レベル 1~2】
・対面授業にて実施。

【BCP レベル 3~4】
・当該期間中は《Web》にて実施する。
・《Web》はZOOMで開催の上、録画をVOD公開する。

授業外学習の指示

授業外学習のためにmanaba+Rを活用していく。
manaba+Rで毎回出題される課題を提出し、授業で見出した疑問点を質問することで、授業時間外でも積極的に授業に取り組んで頂きたい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

●成績評価は以下の3点が軸となる。

(A)期末レポート:学期末には学び全体を踏まえてのレポート提出がある(30%)。
(B)学びにおいては常に疑問を呈し、かつ積極的に発言することを評価する。つまり質問の提出回数や授業内の発言回数を評価対象とする(10%)。
(C)ほぼ毎回授業毎に課す課題を一定回数以上提出をする必要がある(60%)。

※(A)(C)の評価基準は下欄に詳述。

成績評価方法(備考)

●単位の授与における評価ポリシーとしては、授業を通じて獲得した知識、文章力、分析力、論理的思考力、反論力などを多面的に判断する。 成績評価は減点型ではなく加点型で行う。

●(A)の評価基準:
①指定字数(2400字以上を予定)以上であること。
②3つ以上の段落に分けられ、「仮説」が立てられ、「本論」で論証された上で、「結論」が導き出されていること。
③引用・参考文献リストが記述されていること。
④2点(冊)以上の文献(書籍・紀要論文・ビジネス雑誌記事)を参照し、2箇所以上の引用(要約した引用でも可)を含んでいること。

以上を踏まえて文章力、論理的思考力に基いて評価する。
また授業内容の理解が踏まえられ、データおよび参考文献に基づく分析がなされているかについても評価する。

●(C)の評価基準:
①指定字数(原則400字以上を予定)以上であること。
②授業内容や配布資料に対して自分の考えを表明できていること。
 (異論・反論・疑義などの提示を課題に課すことがある)

受講および研究に関するアドバイス

出席を取り、欠席した場合にはアップロードされたレジメと配布資料に基いて自習し、課題を提出して貰う。

但し出席しないと、授業の理解は難しい面はあり、また授業内での発言・発表、教員からの問いかけへの回答も評価点とするので、できるだけ欠席せずに授業に臨んで貰いたい。

また授業を通じて知識を獲得する一方的な授業としてではなく、常に疑問点を探し考える力を追求し、他の受講者の考えを共有するためにも、質問の回答や提出課題に対する講評などについてフィードバックすることを重視し、多くの授業時間を割り当てる。この点を理解して、授業に臨んで貰いたい。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
変貌する日本のコンテンツ産業 : 創造性と多様性の模索 河島伸子・生稲史彦編著, 前田耕作他著 ミネルヴァ書房 9784623066773
二つの「競争」 : 競争観をめぐる現代経済思想 井上義朗 講談社 9784062881746
共生への冒険 井上達夫・名和田是彦・桂木隆夫 毎日新聞社 4620308498

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

前田耕作・細井浩一[2012]「1970年代における米国映画産業復活の諸要因に関する一考察:パラマウント同意判決とTV放送による影響の検証を中心として」『立命館映像学』No.5。http://www.ritsumei.ac.jp/~hosoik/works/paper2012a.pdf

「産業組織とイノベーションをめぐる先行研究についての一考察 : 競争・イノベーション・大企業の効率性に関する解釈の再検討」『政策科学』第20巻第2号、2013年2月。http://r-cube.ritsumei.ac.jp/bitstream/10367/4694/1/ps20_2maeda.pdf

前田耕作・細井浩一[2012]「映画産業における寡占の形成と衰退:日米における<撮影所システムの黄金時代>の比較を通じて」『アート・リサーチ』vol.12。http://www.arc.ritsumei.ac.jp/oldarc/kiyou/12/AR_vol12_maedahosoi.pdf

前田耕作・細井浩一[2011]「日本映画におけるプロデューサーシステムの歴史的変遷に関する一考察:映画プロデューサーの再定義に向けての試論」『立命館映像学』no.4。http://www.ritsumei.ac.jp/~hosoik/works/paper2010c.pdf

経済産業省支援事業[2004]「プロデューサー・カリキュラム」, 内田康史・(株)C&R総研 http://www.meti.go.jp/policy/media_contents/producer_curriculum.htm

日本映画製作者連盟「日本映画産業統計」 http://www.eiren.org/toukei/index.html

林實(はやしまこと)[1980]『文書心得』
  https://web.archive.org/web/20190123225534/http://hac.cside.com/bunsho/index.html

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,その他(教員より別途指示)

備考

manaba+Rを活用していくので、「コースニュース」と「新規課題告知」のリマインダ設定をオンにすると共に、常に情報のチェックをするように心がけること。
「アンケート」機能や「レポート」機能を使って小論文の提出や質問の提出を受け付け、「小テスト」機能を使ってWEBテストを行う。
授業レジメ等もmanaba+Rにコンテンツとしてアップロードしていくので、欠席をした際には参照して自習で補っていくこと。

なお連絡や問い合わせがあれば、下記メールアドレスに大いにメールされたし。
email:maeda_kosaku@yahoo.co.jp

※受講登録前の問い合わせ等も歓迎するのでメールされたい。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/