| Course Name | Year | Term | Period | Faculty / Graduate School | All Instructors | Credits |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 16974:IR18‐HJ301 Advanced Seminar (33) § 16975:IR-GR301 Advanced Seminar (33) | 2024 | Spring | Thu4 | College Of International Relations | MORIOKA MASASHI | 2 |
Campus
KIC
Class Venue
RYOYUKAN RY205
Language
Course Outline and Method
ゼミの最終目的は,参加者一人一人が学部での学びの集大成にふさわしい卒業論文を執筆することです。論文のテーマは原則として自由ですが,ゼミ内で文献を読み互いの意見を交えるための共通のテーマとして,2022年度のゼミでは,以下の問題について考える予定です。
(1) 経済の成長を決める要因は何か? GDPの伸び率で測られた世界各国の経済成長率には,国・地域や時代ごとに,大きな違いが見られます。一世紀前には,経済成長を果たしたのは欧米諸国や日本など少数の国に限られていました.第二次大戦後,かつて植民地・半植民地であった国々の一部,とりわけアジアNIEsや中国・インドなどの新興諸国でめざましい経済成長が見られましたが,なお多くの発展途上国は低い所得水準にとどまっています。このような分岐を生み出した原因は何でしょうか.経済成長は,どんな条件があれば可能となるのでしょうか。
歴史的にみると,先進諸国の成長率は21世紀以降全体として低下傾向にあります。とりわけ日本では,1950年代半ばから1980年代末まで高い率での成長が続きましたが,1990年代以降の年平均成長率は1%足らずにとどまっています。さらに,30年にわたって高成長を続けてきた中国でも,近年は減速のきざしが顕著です。このような成長率の長期的低下はなぜ生じているのでしょうか。またそれは,高成長を前提として構築された社会経済制度にどのような変更を迫るでしょうか。
(2)私たちはどのような経済成長を追求すべきか? 経済成長をめぐるグローバルな分岐と減速は,2つの傾向を生み出しています。先進国では,経済成長の減速を背景に,人間の幸福をGDPの成長だけではなく,人間的な働き方,健康,住居,安全,ワーク・ライフ・バランス,社会参加などより多様な角度からとらえた「幸福度」と呼ばれる指標を作成し,これを政策立案に活用していこうという動きが活発になってきました。11項目からなるOECD「より良い暮らし指標」(Better Life Index)や,国連のWorld Happiness Reportその代表的な事例です。このような幸福度作成の動きは,経済成長の追求の仕方に,何らかの変化をもたらすでしょうか。
経済成長に限界があることの認識に立った新たな方向の模索と並行して,現在の世界では,所得の差による分断が広がり,より高い所得を求める人々の移動が世界各地で大きな摩擦を引き起こしています(移民を制限・排斥する言説や政策が強まっているのはそのあらわれです)また,先進国の内部では近年,成長率の原則に伴って貧困問題が再び注目を集め,所得階層が固定化することへの懸念が高まっています。このように所得の国際的・国内的な格差が深刻な問題となっている状況において,私たちはどのような経済成長を追求すべきでしょうか。
(1) 経済の成長を決める要因は何か? GDPの伸び率で測られた世界各国の経済成長率には,国・地域や時代ごとに,大きな違いが見られます。一世紀前には,経済成長を果たしたのは欧米諸国や日本など少数の国に限られていました.第二次大戦後,かつて植民地・半植民地であった国々の一部,とりわけアジアNIEsや中国・インドなどの新興諸国でめざましい経済成長が見られましたが,なお多くの発展途上国は低い所得水準にとどまっています。このような分岐を生み出した原因は何でしょうか.経済成長は,どんな条件があれば可能となるのでしょうか。
歴史的にみると,先進諸国の成長率は21世紀以降全体として低下傾向にあります。とりわけ日本では,1950年代半ばから1980年代末まで高い率での成長が続きましたが,1990年代以降の年平均成長率は1%足らずにとどまっています。さらに,30年にわたって高成長を続けてきた中国でも,近年は減速のきざしが顕著です。このような成長率の長期的低下はなぜ生じているのでしょうか。またそれは,高成長を前提として構築された社会経済制度にどのような変更を迫るでしょうか。
(2)私たちはどのような経済成長を追求すべきか? 経済成長をめぐるグローバルな分岐と減速は,2つの傾向を生み出しています。先進国では,経済成長の減速を背景に,人間の幸福をGDPの成長だけではなく,人間的な働き方,健康,住居,安全,ワーク・ライフ・バランス,社会参加などより多様な角度からとらえた「幸福度」と呼ばれる指標を作成し,これを政策立案に活用していこうという動きが活発になってきました。11項目からなるOECD「より良い暮らし指標」(Better Life Index)や,国連のWorld Happiness Reportその代表的な事例です。このような幸福度作成の動きは,経済成長の追求の仕方に,何らかの変化をもたらすでしょうか。
経済成長に限界があることの認識に立った新たな方向の模索と並行して,現在の世界では,所得の差による分断が広がり,より高い所得を求める人々の移動が世界各地で大きな摩擦を引き起こしています(移民を制限・排斥する言説や政策が強まっているのはそのあらわれです)また,先進国の内部では近年,成長率の原則に伴って貧困問題が再び注目を集め,所得階層が固定化することへの懸念が高まっています。このように所得の国際的・国内的な格差が深刻な問題となっている状況において,私たちはどのような経済成長を追求すべきでしょうか。
Student Attainment Objectives
(1)社会経済の諸問題について,広く文献・資料にあたり,事実と論理に基づいて分析的・批判的・多面的に考察する力を修得する。
(2)共通テーマに関する集団的な発表・質疑・討論に積極的に参加する姿勢を身につける。
(3)自分自身の個別的な研究課題に沿って継続的・計画的に研究を進め,一定の水準をもったタームペーパーと卒論を完成させる。
(2)共通テーマに関する集団的な発表・質疑・討論に積極的に参加する姿勢を身につける。
(3)自分自身の個別的な研究課題に沿って継続的・計画的に研究を進め,一定の水準をもったタームペーパーと卒論を完成させる。
Recommended Preparatory Course
経済理論の知識は前提しません。経済系の授業をとったことはなくても,テーマには関心があるという人も歓迎します。ゼミの参加者には,①旺盛な知的好奇心をもつこと,②先入観を捨てて頭を柔らかくする(一つの物事を多くの側面からとらえる)こと,③さまざまな立場・状況におかれた人間の思考や行動について想像力・理解力をもつこと,④本をしっかり読むこと,⑤恥ずかしがらずに発言すること.⑤論理的で正確な文章を書く訓練をすること,を求めます。
Course Schedule
| Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) | Theme |
|---|---|
| Keyword, References and Supplementary Information | |
| 1-15 | ゼミの運営方法 |
*3回生と4回生は合同で行います。通常のゼミではテキストを決めて,グループまたは個人で発表を行い,全員で討論します。また文献の講読を前提として討論のみを行うこともあります。
|
Class Format
Recommendations for Private Study
・文献輪読に際して,発表者(発表グループ)となった場合にはレジメ・資料の作成に取り組む。発表班以外の人は文献をしっかり読み,疑問点や意見をManaba+Rに事前に提出する。
・設定された論点や他者の発表へのコメント・意見をManaba+R上に所定の期日までに提出する。
・授業内での個人テーマに関する発表に向けて計画的に準備を進め,進行状況の報告を行う。
・設定された論点や他者の発表へのコメント・意見をManaba+R上に所定の期日までに提出する。
・授業内での個人テーマに関する発表に向けて計画的に準備を進め,進行状況の報告を行う。
Grade Evaluation Method
| Kind | Percentage | Grading Criteria etc. |
|---|---|---|
| Final Examination (Written) | ||
| Report Examination (A report to be submitted by the unified deadline) |
||
| Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment (Evaluation of Everyday Performance in Class) |
100 | タームペーパー40%
|
Grade Evaluation Method (Note)
Advice to Students on Study and Research Methods
ゼミの議論では歴史の話がよく出てきます。高校時代(や大学入学後)に近現代史をあまりやらなかった人は,おおまかな流れだけでもおさえるようにしておいて下さい。
Textbooks
Textbooks (Frequency of Use, Note)
下記の参考・推薦文献の中から,ゼミ生と相談のうえ適宜選択します。
Reference Books
| Title | Author | Publisher | ISBN Code | Comment |
|---|---|---|---|---|
| OECD幸福度白書5:より良い暮らし指標:生活向上と社会進歩の国際比較 | OECD(編) | 明石書店 | 978-4750351407 | 2021年 |
| 人類の幸福論 | キャロル・グラハム | 西村書店 | 978-4890137763 | 2017年 |
| 幸福度をはかる経済学 | ブルーノ・フライ | NTT出版 | 978-4757122734 | 2012年 |
| 大不平等:エレファントカーブが予測する未来 | B. ミラノヴィッチ | みすず書房 | 978-4622086130 | 2017年 |
| 資本主義だけ残った――世界を制するシステムの未来 | B. ミラノヴィッチ | みすず書房 | 978-4622090038 | 2021年 |
| 大脱出——健康,お金,格差の起源 | A. ディートン | みすず書房 | 978-4622078708 | 2014年 |
| 貧乏人の経済学:もういちど貧困問題を根っこから考える | A. バナジー&E. デュフロ | みすず書房 | 978-4622076513 | 2012年 |
| 絶望を希望に変える経済学: 社会の重大問題をどう解決するか | A. バナジー&E. デュフロ | 日本経済新聞出版 | 978-4532358532 | 2020年 |
| 21世紀の不平等 | アトキンソン | 東洋経済新報社 | 978-4492314708 | 2015年 |
| 市場を創る:バザールからネット取引まで | ジョン・マクミラン | NTT出版 | 978-4757121270 | 2007年 |
| 経済統計でみる世界経済2000 年史 | アンガス・マディソン | 柏書房 | 4760126201 | 2004年 |
| 「豊かさ」の誕生:成長と発展の文明史 | バーンスタイン | 日本経済新聞出版 | 978-4532197681 | 2006年 |
| 最後の資本主義 | ロバート・ライシュ | 東洋経済新報社 | 978-4492444405 | 2016年 |
| それをお金で買いますか | マイケル・サンデル | 早川書房 | 978-4150504199 | 2012年 |
Reference Books (Frequency of Use, Note)
Web Pages for Reference
OECD より良い暮らし指標 http://www.oecd.org/tokyo/statistics/aboutbli.htm
World Happiness Report 2022 https://worldhappiness.report/ed/2022/
World Happiness Report 2022 https://worldhappiness.report/ed/2022/
How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)
Talk with Students,Other (Separate instructions will be provided)
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URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html
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