授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
30132:[2025 春セメスター]分子生物学(MA) 2025 春セメスター 木2 生命科学部 上原 了、梶浦 裕之、田原 緑、元村 一基 2

キャンパス

BKC

授業施設

コラーニングⅠ 102号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

生物の遺伝情報は化学的に安定なDNAの塩基配列として保存されている。生物が生命活動を行う際には、DNAの情報をRNAやタンパク質に変換する過程、すなわち「遺伝子の発現」が必要となる。本講義では、DNAの塩基配列情報がどのようなメカニズムとタイミングでタンパク質(転写と翻訳)へと変換されるのかを解説し、生命現象を分子レベルで理解するための基礎を形成する。また、最近ニュースなどでも話題になった、DNAを用いた技術であるPCR・ゲノム編集などの原理について理解する。
授業は講義を中心とする。講義では、必要に応じて前回の講義の復習をしてから、新しい内容についての講義を行う。理解を深めるため、講義ごとに、講義内容に関する課題を出す。必要な場合、講義内容をmanaba+Rにアップロードするので、この資料を見ながら講義を聞くことにより、内容の理解を深めることができる。課題レポートは講義内容に即した内容に関するもので、講義の内容を理解し、教科書を読めば答えることができるレベルである。課題レポートはいずれかのタイミングで解説を行う。授業最終回には総括試験を行い、授業理解度を問う。

受講生の到達目標

1.遺伝情報を担う分子であるDNAとRNAの構造と働き、生合成、分解を説明できる。
2.ゲノムと遺伝子、染色体の構造およびそれらの関係について説明できる。
3.DNAからRNA への転写、RNA からタンパク質への翻訳の過程を含めたセントラルドグマについて説明できる。
4.DNAの複製、変異、修復の過程について説明できる。
5.DNAを用いた技術や、組換えDNA技術の概要を説明できる。
7.真核生物の遺伝子発現調節について説明できる。
8.ゲノムの変異やゲノム編集技術について概説できる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

生物科学1,2、生化学1
(特にDNAやRNA、遺伝子/タンパク質発現に関する内容)

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等

本科目は+R授業対象科目。第1回に+R授業を実施。詳細はmanaba+Rを参照

1(元村)

授業の概要と導入(教科書「よくわかる分子生物学」の 第0章)

授業内容の説明、分子生物学の定義と歴史 、メンデルの法則、連鎖と組換え。授業後に+R授業を実施(内容は授業中に説明する)。

2(梶浦)

核酸の構造(1章)

ヌクレオチドと核酸(DNA、RNA)の構造、塩基対、水素結合

3(梶浦)

遺伝子、ゲノム、染色体(2章)

ゲノムと遺伝子、染色体、クロマチン、遺伝子の発現

4(梶浦)

遺伝子の単離(3章)

遺伝子クローニング、組換えDNA、制限酵素、遺伝子の解析法、PCR

5(梶浦)

塩基配列の決定(4章)

サンガ-法、 配列の相同性、組換えタンパク質、組換え動物

6(田原)

細菌における転写の機構-1(5章) 

RNAポリメラーゼ、プロモーター、転写開始、RNA鎖の伸張、オペロン、ファージの生活環、DNAと転写因子

7(田原)

細菌における転写の機構-2(5章) 

RNAポリメラーゼ、プロモーター、転写開始、RNA鎖の伸張、オペロン、ファージの生活環、DNAと転写因子

8-9(上原)

真核生物における転写の機構(6章)

RNAポリメラーゼ、プロモーター、エンハンサー、転写の開始と終結、RNAのプロセシング、スプライシング、キャップ付加、ポリアデニル化 基本転写因子、アクチベーターの構造と機能

10(上原)

翻訳の機構 (7章)

リボソームの構造と機能、細菌と真核生物における翻訳開始とその制御、ポリペプチド合成、遺伝子コード、翻訳の伸張と終結、翻訳後修飾

11(元村)

真核生物の遺伝子の発現調節(8章)

エピジェネティックな遺伝子発現の調節機構、クロマチン構造、転写以降の遺伝子発現調節機構、シグナル伝達、遺伝子発現パターン、mRNAの発現解析法

12(田原)

DNAの複製 (9章)

DNAの複製の基本機構、開始、伸張、終結 、テロメア

13(元村)

遺伝子変異と修復(10・11章)

ヒトゲノムの解読、遺伝子の損傷と修復、遺伝子の多様性、ゲノム編集、CRISPR/Cas9

14(元村)

総括試験

理解度を問うための試験

授業実施形態

対面授業を14回実施予定。第1回に合わせて+R授業を実施。

授業外学習の指示

教科書および授業スライドに基づき、十分に予習・復習を行うこと。
授業スライドなどは適宜manaba+Rにアップロードする。
当日の授業内容の確認のため、manaba+Rを用いた小テストあるいはレポートを課す。確認を怠らないこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

3分の2(総括試験含め10回)以上の授業に出席したもののみを評価の対象とする。出席+課題レポート、総括試験を総合的に評価する。総括試験は評価の概ね70%とし、受講生が到達目標に対応して基本的な用語や原理を理解しているかどうかを評価する。なお、授業態度の劣る者、特に私語を続ける者への減点を行う。

成績評価方法(備考)

講義は大学生活の基本であるので、遅刻をしないようにすること。

受講および研究に関するアドバイス

学習量が多いため、授業の理解にはスライド・教科書による予習・復習が必要である。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
よくわかる分子生物学 西澤幹夫、藤田典久、高田達之 化学同人 978-4-7598-2077-5 毎回の講義で使用する。

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書は大学生協で購入できる。授業スライドなどは適宜manaba+Rにアップロ ードするが、授業スライドだけで授業内容の理解に至るのは困難であるので、教科書による予習・復習は必須である。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
レーニンジャーの新生化学 上ー生化学と分子生物学の基本原理 第7版 川㟢敏祐 監修、中山和久 編集 廣川書店 978-4567244084 さらに詳しく知りたいときに読むといい。
レーニンジャーの新生化学 下ー生化学と分子生物学の基本原理 第7版 川㟢敏祐 監修、中山和久 編集 廣川書店 978-4567244077 さらに詳しく知りたいときに読むといい。

参考書(使用頻度、その他補足)

本授業の理解が難しい場合は、高校生向け書籍の「核酸の構造」や「遺伝子発現」に関する内容から基礎知識を事前に手に入れておくと、授業内容が理解しやすくなる。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/