授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
50463:[2025 春セメスター]法学基礎Ⅱ(P) 2025 春セメスター 木2 政策科学部 角本 和理 2

キャンパス

OIC

授業施設

AS257講義室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

民法は人々の日常生活を規律する最も基本的な法律であり、その意義と課題を学ぶのが民法学である。本授業では、政策科学部で開講されている民法科目全体の導入として、法的な権利や義務とはどういうもの(考え方)かといった入門的な事項について解説したうえで、民法の一般的・抽象的規定が定められた「総則」について講義する。特に重点を置くのは、「法律行為」の「意思表示」や「代理」のパートである。必要に応じて、情報通信技術(AI等)の発展等の新たな社会問題が民法制度に与える影響についても言及する。
 

受講生の到達目標

①法政策を構想するに当たって理解していることが最低限求められる、民法総則(特に「法律行為」の「意思表示」や「代理」)に関する基礎的制度について、その定義を簡潔に説明することができる。
 
②社会において一般に遭遇しうる民法総則(特に「法律行為」の「意思表示」や「代理」)に関する法的問題に対処するための、適切な法的アプローチを選択することができる。
 
③民法総則(特に「法律行為」の「意思表示」や「代理」)に関する喫緊の法政策的課題について、立法担当者の見解、裁判所による実際の問題解決のあり方、学説による論議等を踏まえて、自身の意見を論理的に展開することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

特に指定しない。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回

民法学入門(1)日本民法の歴史・法解釈の方法

日本民法の歴史
法解釈の方法・個人の尊厳と両性の本質的平等

【+R 授業】詳細は manaba+R を参照

第2回

民法学入門(2)民法上の「権利」と「義務」の意義

物権と債権の違い、義務の軽重
権利濫用と信義則による調整

第3回

民法学入門(3)権利・義務の主体と客体

人・物
民法上の能力(権利能力、意思能力、行為能力)

第4回

法律行為 序論

法律行為概説
法律行為自由の原則と公序良俗則、契約自由と物権法定主義

第5回

意思表示(1)内心の意思と表示の不一致の処理➀

心裡留保の意義・要件・効果
虚偽表示の意義・要件・効果

第6回

意思表示(2)内心の意思と表示の不一致の処理②

いわゆる「94条2項類推適用」について

第7回

意思表示(3)内心の意思と表示の不一致の処理③ 及び 瑕疵ある意思表示

錯誤の意義・要件・効果
詐欺、強迫の意義・要件・効果

第8回

意思表示(4)消費者契約に関する特則

消費者契約法制定の背景
特に消費者契約法4条・10条・クーリングオフ制度について

第9回

代理(1)代理制度概説

代理行為の意義・要件・効果
任意代理と法定代理、有権代理と無権代理の違い

第10回

代理(2)法定代理

親権、未成年後見
成年後見、任意後見

第11回

代理(3)無権代理

無権代理の意義・要件・効果
利益相反行為・代理権の濫用

第12回

代理(4)表見代理①

権限授与の表示による表見代理
代理権消滅後の表見代理

第13回

代理(5)表見代理②

権限外の行為の表見代理
表見代理の重畳適用

第14回

時効概説
全体の総括

取得時効と消滅時効

まとめ:法律行為制度の社会的意義と課題

授業実施形態

原則として、対面授業14回

授業外学習の指示

講義中に言及する各種文献(立法資料・判決文・体系書・基本書・論文等)に自ら目を通して咀嚼すると、学習がはかどる。特に基本書については、少なくとも一冊は通読しておくと理解が格段に深まり、本講義の到達目標を達成するために役立つ。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

各回の講義に対するコメントや、課題に対する取り組みをもとに評価する。課題の形式・内容については、詳しくは授業内(講義資料等)において説明する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

本講義のほかに、政策科学部では、民法学について、「契約法」で具体的な契約をめぐる領域を、「金融法」で金融取引(特に金銭貸借・預金契約)と債権の担保・保全・回収に関する領域を、「債権法」で不法行為法に関する諸問題を講義する。今後とも法律科目に関心を持っていただければありがたい。

このうち、契約各論に当たる「契約法」と、契約総論に当たる本講義を併せて履修すると、契約法の機能を総合的に把握することができる。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
オリエンテーション民法〔第3版〕 松久三四彦・遠山純弘・林誠司 有斐閣 978-4-641-23338-6
ポケット六法 有斐閣 978-4-641-00925-7
デイリー六法 三省堂 978-4-385-15881-5

教科書(使用頻度、その他補足)

➀「オリエンテーション民法」は、民法全体の内容について一冊でコンパクトかつわかりやすく解説した入門書である。本学部で展開する民法科目共通の、簡易な予習・復習用テキストとして、教科書指定しておく。②いわゆる「六法」については、最近は法律の条文をインターネットサイトで参照することが一般的になりつつあるものの、紙媒体のものを教科書指定しておく。ここでは二冊指定しているが、どちらか一冊購入してもらえば十分である。過年度のものを所持している場合は、新たに購入しなくともよい。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
民法Ⅰ 総則(有斐閣Sシリーズ)第四版 山田卓生・河内宏・安永正昭・松久三四彦 有斐閣 978-4-641-15949-5
民法総則第9版 四宮和夫・能見善久 弘文堂 978-4-335-31542-8

参考書(使用頻度、その他補足)

「オリエンテーション民法」よりも詳細に本講義の内容を扱っているおすすめの文献をいくつか紹介する。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/