授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
10662:スポーツ産業論(S) 2024 秋セメスター 火2 産業社会学部 中西 純司 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
 わが国においては,21世紀生涯スポーツ社会の到来とともに,人々の「する」スポーツや「みる」スポーツに対する消費活動は益々活発化し,スポーツのビジネス化が加速度的に進展している。今や,スポーツは15兆円規模への拡大をめざす一大産業にまで成長した。とりわけ,民間スポーツ・フィットネスクラブなどに代表されるスポーツサービス産業の急成長や,オリンピックやワールドカップなどのメガ・スポーツイベントのビジネス化・商業化路線,及びプロ野球やJリーグなどを中心とするプロスポーツビジネス、そしてスタジアム・アリーナビジネスやスポーツツーリズムの隆盛は顕著である。
 本授業では,こうしたスポーツビジネスの発展に伴って,「様々なスポーツ需要に対する経済的活動を行う諸産業の総称」を「スポーツ産業」として捉え,スポーツ産業の市場構造や産業領域,及び将来的な展望について学習するとともに,スポーツビジネスのしくみと課題等についても理解を深めていくことを目的とする。

【授業の方法】
 授業は講義を中心とする。毎回の授業終了時に,コミュニケーションペーパーを用いてレポート課題の提出を求める。レポート課題には授業内で提示した「考えてみよう」に対する回答,および授業に対する感想や質問等を記入する。それらのうちの特徴的なものについては,次回の授業時の冒頭で紹介すると同時に,補足的な説明を加えたい。
 本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

 本授業では,以下に示すような知識習得と力量形成がなされることを到達目標にしている。
1) スポーツ産業の構造と発展について説明することができる。
2) スポーツが有する「経済的価値」や「エンターテイメント価値」を幅広く捉えることができる。
3) スポーツ産業を構成する各領域の産業特性について説明することができる。
4) スポーツ産業に関する資料や実態データ等を収集・対比し,スポーツ産業の将来展望を分析できる。
5) スポーツのビジネス化におけるメリットとデメリットについて吟味できる。
6) スポーツビジネスに関する基礎知識・理論や技術を身につけ,そうした理論や技術をスポーツ産業の各領域に応用することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

 「スポーツマネジメント論」「スポーツ変動論」「スポーツメディア論」

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回目<対面授業>

スポーツ産業論を学習する意義(シラバスの確認,本授業の目的・内容・意義,学習の進め方,及び学習評価の方法などについての説明)

【キーワード】シラバス,21世紀のスポーツ文化,スポーツの価値,消費社会,ビジネスとしてのスポーツ,文化産業

第2回目<対面授業>

現代社会におけるスポーツの可能性と課題

【キーワード】スポーツの意義,スポーツの文化性,スポーツの生活化,Well-being

第3回目<対面授業>

スポーツ産業におけるスポーツマネジメントの役割

【キーワード】スポーツプロダクト,スポーツビジネス,スポーツマーケティング,スポーツオペレーション

第4回目<対面授業>

進化するスポーツ産業

【キーワード】スポーツ用品産業,スポーツサービス・情報産業,スポーツ施設・空間産業,複合領域の出現,スポーツハイブリッド産業

第5回目<対面授業>

成長するスポーツ用品産業の構造と課題

【キーワード】市場規模,ビジネスサイクル,ブランドビジネス戦略

第6回目<対面授業>

スポーツ施設・空間産業の現状と課題

【キーワード】官主導,Public Private Partnership(PPP),Private Finance
Initiative(PFI)方式,指定管理者制度

第7回目<対面授業>

スポーツサービス産業の特性とサービスクオリティ

【キーワード】スポーツサービス,サービス特性,サービスクオリティ,経験的価値

第8回目<対面授業>

消費社会と民間スポーツ・フィットネスクラブ産業の発展

【キーワード】レジャー・スポーツ,プログラムサービス,メンバーシップサービス,クラブ・イン・クラブプログラム

第9回目<対面授業>

スポーツ文化とメディア産業のマリアージュ

【キーワード】メディアスポーツ,放映権料,ワンソース・マルチユース,ブラックアウト,ユニバーサル・アクセス権

第10回目<対面授業>

メガ・スポーツイベントのビジネス化

【キーワード】オリンピック,ワールドカップ,ユベロス・マジック(権利ビジネス),スポンサーシップ,放映権,商品化権,アンブッシュ・マーケティング,経済効果

第11回目<対面授業>

プロスポーツビジネス産業の構造と規模(1):わが国の場合

【キーワード】企業スポーツ,プロスポーツ・チーム,日本プロ野球機構,Jリーグ,ビジネスモデル

第12回目<対面授業>

プロスポーツビジネス産業の構造と規模(2):欧米諸国の場合

【キーワード】アメリカの4大メジャー,アメリカ・プロスポーツリーグ,ヨーロッパ型プロスポーツクラブ

第13回目<対面授業>

スポーツ産業とスポーツ・エージェント

【キーワード】プロスポーツ選手の地位,スポーツ権,エージェント,代理人交渉,プリンシパル-エージェント理論

第14回目<対面授業>

わが国の観光産業とスポーツツーリズムの推進

【キーワード】スポーツツーリズム,観光庁,スポーツツーリズム推進基本方針,スポーツ・コミッション,都市経営,観光立国

第15回目<対面授業>

eスポーツの市場拡大

【キーワード】eスポーツ産業、eスポーツイベント、地域振興

授業実施形態

第1回目~第15回目までの授業のすべてを対面形式で実施し,同時配信・録画配信は行わない。

授業外学習の指示

 この授業科目は,講義2単位(週90分授業)なので,単位修得のためには,授業とは別に1週間に180分程度の課題をホームワークとすることが必要である。そのため,毎回学習した内容について,各自で配付資料や参考書等を復習しながら,次の授業までにレポートとしてまとめていってください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

 受講生の到達目標すべてに対応して以下に示す①②の観点から,受講生の日常的な授業に対する取組(学習)状況とスポーツ産業の全体像やスポーツビジネスに関する基礎的な知識・理論についての理解度などを総合的に評価する。
①毎回の出席状況の評価(50%);理由のない遅刻については,減点の対象となる。
②毎回の授業時に提示するレポート課題(考えてみよう)の作成・提出(50点);10回以上の作成・提出がない場合は,評価の対象から外す(自動的にF評価となる)。また,毎回の授業時レポート課題は,1)毎回の講義内容を適切に学習できている,2)自学自習を通じて毎回の講義内容を発展的に理解しているか,3)毎回の講義内容を踏まえて,自分なりの問題意識を提示できているか,といった3つの観点から評価する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

 スポーツ産業やスポーツビジネスの世界,特にプロスポーツビジネスやイベントビジネスの領域においては,常に「イノベーション」が求められているので,そうしたイノベーション(球団経営やプロスポーツ・チームのマネジメント,労働問題の生起,メガ・スポーツイベントをめぐる諸問題など)に敏感に反応していくことが重要です。また,日頃より,スポーツに関する新聞記事・雑誌(特に,特集記事や連載記事などのような情報)や「週刊東洋経済」「AERA」「日経ビジネス」などの経済雑誌等には十分注意し,そうしたスポーツ情報等を収集・分析していくことが,スポーツ産業やスポーツビジネスについての理解をより深めることに繋がりますし,現代的な研究テーマの発見にもなります。
 これから,そうした「スポーツと経済・ビジネス」に関心を持って,自主的にスポーツに関する情報収集・分析をしてみようという学生の方の受講を歓迎します。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

◆ 教科書は特に指定しません。毎回の授業時に配布する講義資料を活用して授業を進めていきます。しかし,以下に示す参考書,特に原田宗彦(編著)「スポーツ産業論 第7版」(杏林書院)を熟読することをお勧めします。◆ また,毎回の授業時に資料を配付しますので,学生の皆さんは毎時間の配付資料を綴じ込むためのファイル(A4サイズで,30ポケット程度あるクリアファイルが望ましい)を購入し,自分だけの「『スポーツ産業』研究ノート」を完成させて,勉強することも重要です。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
現代スポーツ産業論―スポーツビジネスの史的展開とマネジメントを中心に 渡辺 保(著) 同友館 4-496-03826-6 スポーツビジネスとマネジメントの基本的な考え方について学習することができる。
図解入門業界研究 最新スポーツビジネスの動向とカラクリがよーくわかる本 黒田次郎(他著) 秀和システム 978-4-7980-2590-2 スポーツビジネスの動向と課題等について豊富な業界データから学習することができる。
プロスポーツクラブのマネジメント―戦略の策定から実行まで 武藤泰明(著) 東洋経済新報社 978-4-4925-0157-3 プロスポーツクラブのマネジメント方法や経営戦略について学習することができる。
図解 スポーツマネジメント 山下秋二・原田宗彦(編著) 大修館書店 4-469-26571-3 スポーツマネジメントの基礎的理論について学習することができる。
スポーツ経営学 改訂版 山下秋二(他3名編) 大修館書店 4-469-26594-2 スポーツ経営学の基礎的理論について学習することができる。
スポーツ産業論 松田義幸(著) 大修館書店 978-4-4692-6332-9 産業組織論や企業行動理論,及び消費者行動理論の視点から,スポーツ産業の概念と理想像について学習することができる。
スポーツビジネスの法と文化 クレン M. ウォン・川井圭司(著) 成文堂 978-4-7923-8070-0 日本とアメリカのスポーツビジネスの違いについて学習できる。
スポーツ産業論 第7版 原田宗彦(編著) 杏林書院 978-4-7644-1596-6 スポーツ産業の現状とスポーツマネジメントに関する基本的知識を学習することができる。
図とイラストで学ぶ 新しいスポーツマネジメント 改訂版 山下秋二・中西純司・松岡宏高(編著) 大修館書店 978-4-469-26980-2 グローバルスポーツとローカルスポーツの共生をめざすスポーツマネジメント理論
よくわかるスポーツマネジメント 柳沢和雄・清水紀宏・中西純司 ミネルヴァ書房 978-4623080144 スポーツマネジメント研究領域を理解することができる。
よくわかるスポーツマーケティング 仲澤 眞・吉田政幸 ミネルヴァ書房 978-4623081189 スポーツマーケティングの基本的な考え方を理解することができる。
はじめて学ぶスポーツマネジメントの基礎と実践 中西純司 編 みらい 978-4860156039 スポーツ文化の普及・推進とWell-beingなスポーツ社会の創造をめざす「スポーツマネジメント」(Sport Management)の理論知(サイエンス)と実践知(アート)について学習することができる。

参考書(使用頻度、その他補足)

上記以外にも多くの参考書があるので,毎回の授業時に適宜,紹介していきたい。

参考になるwwwページ

 ・日本体育・スポーツ経営学会 http://www.jsmpes.jp/
 ・日本スポーツマネジメント学会 http://e-jasm.jp/
 ・スポーツ庁 http://www.mext.go.jp/sports/
 ・日本スポーツ産業学会 http://www.spo-sun.gr.jp/
 ・公益財団法人 日本オリンピック委員会 http://www.joc.or.jp/
 ・Jリーグ公式サイト http://www.j-league.or.jp/
 ・日本プロ野球機構オフィシャルサイト http://www.npb.or.jp/
 ・国土交通省観光庁 http://www.mlit.go.jp/kankocho/index.html

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html