授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
16628:IR18‐ECJ204 多文化社会論Ⅰ(R) § 16629:IR-ECR204 国際理解教育論(R) 2024 春セメスター 火5 国際関係学部 黄 信者 2

キャンパス

衣笠

授業施設

敬学館KG009号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

  現代世界においては、グローバルな人の移動やマイノリティの権利意識の高揚などによって、異なる文化的背景を持った人々が共存する多文化社会のあり方が問われている。日本では、2006年から、「地域における多文化共生推進プラン」を実行し、2020年でそのプランが改定され、さらなる多文化共生可能な社会を目指している。この授業のでは、まず「多文化」についての考え方を、社会・文化人類学の基本理論・概念や、よく議論されるトピックを取り上げ、自文化と異なる他者の文化をいかに理解していくことを学ぶ。それを踏まえて、「人種」「民族」「国民国家」など、多文化共生社会の実現と直接に関連する具体的なテーマ論じるための文化人類学の考え方・理論を学ぶ。必要に応じて映像資料を用いる。そのほか、文化人類学の見方や思考法を通して、当たり前や常識と思われる自文化を相対化し、多文化共生社会の問題と課題について議論する。

受講生の到達目標

1)異文化、他者の文化についての文化人類学的な理解を養い、異文化の雰囲気を楽しむだけでなく、「文化」に対するステレオタイプ的な理解から脱出する。
2)多文化共生社会における諸問題をめぐる文化人類学の考え方を身に付け、「多文化共生社会」のあるべき姿ついて自らの意見を述べることができる
3)日本や自分の国の「多文化共生」の現状と課題を、身の回りの出来事やニュースを通して自らの見解を引き出せるようになること。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

ガイダンスとイントロダクション

授業の進め方、成績評価の方法、レポートの書き方、多文化共生社会について

2

「文化」の捉え方:他者の文化はどのように理解するか

自文化(民族)中心主義、文化相対主義、多文化主義

3

文化人類学の思考法と方法

フィールドワーク、民族誌、世界をいかにみる、異質馴化と馴質異化

4

差別、嫌悪、偏見の発生

タブー、穢れ、清浄、「異」を分類する

5

人種

人種概念の形成、人種差別、人種についての生物学的・自然科学的理解

6

国民国家というイメージ

想像の共同体、グローバリゼーシ、国家のない社会

7

民族性の生成

日本人論、単一民族神話、民族構築論

8

家族、親族、結婚

親族の多様性、親族関係の分類、一妻多夫制、一夫多妻制

9

ジェンダーとセクシュアリティー

自然としての性と文化としての性、「男らしさ、女らしさ」、多様な性文化

10

生物、環境との共生:人新世について

人新世、動物・植物・ウィルスとともに生きる、人間中心主義を問い直す

11

宗教、呪術と科学

宗教、呪術と科学、アクター・ネットワーク論

12

医療、健康、身体

多元的医療、健康、病気と文化

13

戦争、暴力、平和

動員と暴力、日常と秩序、日常的暴力と日常的平和

14

移動、移住、移民

滞在者と移動者、頻繁な移動者、緩慢な移動者

15

講義のまとめと授業内レポートの提出

14回の講義のまとめ、授業内レポートの提出(manaba+Rから提出)

授業実施形態


1. 対面実施。

2. 対面授業回における同時配信・録画配信なし

授業外学習の指示

 授業で配布するプリントおよび授業で資料提示に使用されるスライドは、manaba+RにてPDFにて配布します。また、本講義では、授業の中で関心をもったテーマを1つ以上(複数の組み合わせも可)選び、授業内レポートで論述してもらいます。レポートの書き方は講義を受けた感想文ではなく、関連した文献や事例の引用を含めた論述を求めています(第1回の講義と第14回の講義で説明する)。そのため、授業内レポートに備えて関心をもったテーマについては、それに関連する文献資料を調べて読み、深く考える必要があります。レジュメには、当日の「講義に参考した文献」が掲示されますので、まずは講義内容や参照文献を適宜参照しながら復習し、どのテーマでレポートを書くのかを考えた上でレポートを執筆してください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

講義後に提出する感想や質問の内容を含めた授業への参加姿勢(50%)と最終日に提出する授業内レポート(50%)をあわせて評価する。

成績評価方法(備考)

最終日には14回の授業のテーマから1つ以上を選択し、本講義の到達点を踏まえ、授業で学んだ理論や知識を応用して、身の周りの事象・気づいたことを自らの思考と結びつぎ、多文化共生社会について(批判も可)論述式(A41.5枚以上)のレポートを課す。具体的なレポートの書き方は、初回講義と第14回の講義において告知する。

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
社会人類学入門 : 多文化共生のために ジョイ・ヘンドリー 法政大学出版局 9784588675195
文化人類学の思考法 松村圭一郎, 中川理, 石井美保編 世界思想社 9784790717331
「移民時代」の多文化共生論 : 想像力・創造力を育む14のレッスン 松尾知明 明石書店 9784750349671
アメリカ多文化社会論:「多からなる一」の系譜と現在 南川文里 法律文化社 9784589042064

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html