授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
30716:[2025 春セメスター]文学と社会(G1) 2025 春セメスター 木1 経済学部,理工学部,食マネジメント学部,生命科学部,薬学部,スポーツ健康科学部 三浦 俊介 2

キャンパス

BKC

授業施設

コラーニングⅠ 101号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

テーマ「鬼の日本文学」
近年、マンガ・アニメ・映画・小説などでは、鬼や霊物が登場する作品が人気を博している。日本では奈良時代の『日本書紀』や『風土記』、平安時代の『伊勢物語』『源氏物語』などに早くも「鬼」が出現している。『古今和歌集』の序文には「目に見えぬ鬼神」と記されており、鬼は神に準ずる存在と考えられていたらしい。
本年度春セメスターの「文学と社会(G1)」では、日本文学における鬼について分析し、日本の精神社会において鬼の果たした役割について考察を加えたい。「可視的な鬼」の姿や、鬼の住む異郷についても論じる。また、鬼の出てくるラノベ(ライトノベル)や、『鬼滅の刃』などにも言及するつもりである。

受講生の到達目標

・日本古典文学の基礎的な知識を身に付ける。
・日本文学に登場する「鬼」の在り方を通して、日本人の自然観・霊魂観などを知る。
・日本文学における「鬼」の描き方を通じて、文学的表現の巧みさを学習する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回

漢字「鬼」と和語「おに」の基礎的知識

漢字「鬼」の字形や意味。「魂魄」や「魑魅魍魎」などの派生語。
「おに」は和語(古代日本語)なのか。
追儺の「方相氏」と「瘟鬼」。

第2回

『万葉集』の「鬼」と「餓鬼」

『万葉集』概説。
『万葉集』における「鬼」の用例と読み方。
漢語「鬼」と仏教語「餓鬼」との相違点。

第3回

『風土記』の「目一つの鬼」

『風土記』概説。
『出雲国風土記』の「目一つの鬼」。
製鉄の一つ目の巨人「サイクロプス」との関連

第4回

記紀神話の「ヨモツシコメ」

『古事記』『日本書紀』の神話の概説。
記紀神話の「ヨモツシコメ」。
三つの魔法で鬼から逃げる説話の広がり。

第5回

『古今和歌集』の「目に見えぬ鬼神」

『古今和歌集』概説。
仮名序の「目に見えぬ鬼神」の解釈。
見える鬼・見えない鬼

第6回

『伊勢物語』の「鬼一口」

『伊勢物語』概説。
第6段「芥川」の説話。
慣用句「鬼一口」の展開。

第7回

『枕草子』の「蓑虫は鬼」

『枕草子』概説。
「虫は」章段の「蓑虫は鬼」。
蓑を着た鬼の伝承と儀礼。

第8回

『源氏物語』の「心の鬼」

『源氏物語』概説。
「心の鬼」と「生霊」。
食人鬼と取り付く怨霊。

第9回

レポートの書き方

論題は疑問文にせよ。
 序論・本論・結論の3部構成にしろ。
 パラグラフ・ライティングに努めよ。

第10回

『宇治拾遺物語』の「こぶ取り鬼」

『宇治拾遺物語』概説。
「こぶ取り爺さん」の文献説話と民話。
角のある鬼の出現。

第11回

能(謡曲)の鬼女たち

能における「鬼」の用例。
『安達原(黒塚)』の「鬼」。
『鉄輪(かなわ)』の丑刻参り。ほか多数。

第12回

百鬼夜行絵巻

『百鬼夜行絵巻』概説。
古道具に魂が宿った「付喪神」。
付喪神と陰陽師「安倍晴明」。

第13回

お伽草子『一寸法師』

お伽草子の概説。
『一寸法師』の本文と挿絵。
昔話「一寸法師」との相違点

第14回

小説・ラノベ・アニメにおける鬼

菊池秀行「吸血鬼ハンターD」シリーズ
夢枕獏「陰陽師」シリーズ
ラノベ・アニメなどの鬼のドラマ

授業実施形態

第1回〜14回を対⾯授業にて実施する。

授業外学習の指示

・日本文学に関心をもって、できるだけ多くの作品を読んでほしい。
・授業で取り上げた文学作品を必ず読んでもらいたい。
・授業で取り上げた参考文献(論文)も読んでもらいたい。
・「鬼」に関する情報にアンテナをはって見識を広げてもらいたい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

・対面授業の場合、授業への出席を重視する。欠席の多い者は「不可」とする。
・到達目標に対する到達度を確認するためのmanaba+Rでの「小テスト」の実施をもって平常点とする。全15回、各4問を予定している。
・全講義の2/3以上の小テストを提出した者のみを成績評価の対象とする。6回以上提出しなかった者は失格とする。
・最終的に2000字程度のレポートを提出する。第9回の授業用資料に添付する「レポートの書き方」を必ず参照すること。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

・参考までに毎回出席をICカードリーダーで取る。
・毎回異なる文学作品で講義をするが、継続的な受講が重要である。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特定の教科書は使用しない。毎回プリントを配布する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
神話文学の展開 三浦俊介 思文閣出版 4784219490
日本鬼文学傑作選 東 雅夫 東京創元社 4488564124
吸血鬼文学傑作選 東 雅夫 東京創元社 4488564117
鬼の研究 馬場あき子 筑摩書房 4480022752
異人論 小松和彦 筑摩書房 4480082183

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/