授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
13064:[2025 秋セメスター]IR18‐ECJ309 宗教と国際関係(R) § 13065:IR-EDR302 宗教と国際関係(R) 2025 秋セメスター 月3 国際関係学部 DANISMAN IDRIS 2

キャンパス

衣笠

授業施設

洋洋館YY202号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【+R授業について】
9月20日までにmanaba+Rのコースニュースに+R授業の案内を掲載する。必ずmanaba+Rのコースニュースを確認すること。

 本コースでは、宗教と国際社会の関係に関する様々なテーマを手掛かりに、国際関係と宗教のかかわりについて学習します。
 国際関係とは、第一次世界大戦の後に、戦争を防止し平和を維持するという目的で、西洋において成立した学問ですが、長い間、宗教は対象にされてきませんでした。それは、この学問が成立した当初は、西洋特有の思想である近代主義や世俗主義に基づく国民国家同士の関係が重視されたためです。しかし、1979年のイラン革命が国際関係の大きな転換点になります。革命によって、イスラーム学者が国の統治者になるという新たな事態に直面したことで、国際関係の学者や研究者たちは、イスラームをはじめとする宗教の政治性について言及するようにもなりました。90年代の旧ユーゴスラビアや旧ソ連地域における宗教に起因する紛争、2000年からは、9.11同時多発テロ事件や自称「イスラム国」の台頭等といった一連の国際規模の事変や政治変動の発生により、宗教の国際関係におけるインパクトが大々的に語れるようになりました。現在は、まだ揺籃期ではありますが、宗教と国際関係に関する研究が進みつつです。
 本コースでは、各回の授業において、宗教と国際関係をめぐる個別のテーマについて学修することによって、国際関係と宗教のかかわりに関する知識を増やしていきます。

受講生の到達目標

① 宗教と国際関係に関する基本用語の意味を理解するようになります。
② 国際社会で起きている宗教関連の出来事の理念的な背景について解説できるようになります。
③ テレビやインターネット等のニュースにより報道される、宗教と国際関係の事件や出来事の発生原因に関する情報の正確さを判断できるようになります。
④ 本講義をきっかけとして宗教と国際関係についてより詳しく勉強したい際に求められる、情報収集能力、情報分析能力や課題発見力などの基礎技能も身に着けます。

事前に履修しておくことが望まれる科目

特にありません。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第一回

オリエンテーション(+R授業)

本コースの概要、目的、目標や実施方法(発表会のルールも含めて)の解説します。また、宗教理解度のレベル・チェック・クイズを実施します。
*+R授業では、第一回の授業の後に、オンデマンドで次の動画を受講してください。
https://youtu.be/Xixqpt-RoPE?si=G6sy3z69-xgR1z-g 
動画は英語ですが、自動字幕で日本語でも視聴できます。本コースの国際性と学術的意義を理解するうえで重要な教材です。なお、動画再生中に日本語字幕を表示する方法は次の通りです:
1)動画の再生画面を開きます。
2)動画の右下にある設定(歯車)アイコンをクリックします。
3)表示されたメニューから「字幕」を選択します。
4)現在「自動選択」などで字幕がオンになっている場合は、「自動翻訳」の隣に表示される言語リストから「日本語」を選択します。
5)自動翻訳が利用できない場合は、「自動翻訳」をクリックした後に表示されるリストから「日本語」を選択します。

第二回

宗教と宗教学

宗教の学問的な捉え方について学習しつつ、現代社会において宗教について学ぶことの重要性について考えます。

第三回

宗教と世俗主義 

政教分離、世俗主義、ポスト世俗主義、宗教復興

第四回

宗教と偏見

宗教の誤解、宗教嫌い(イスラーム恐怖症:イスラームフォビア)、多文化共生

第五回

国際関係と宗教はどんな関係? 

「新しい関係」、「良い関係」と「悪い関係」の三つの分析概念を手掛かりに、宗教学の観点から、宗教の国際関係における位置づけについて考えます。

第六回

国際関係学の理論と宗教

国際関係学の観点から見て、国際関係学における様々なアプローチの宗教の捉え方について理解を深めます。

第七回

宗教、国家と国際関係

宗教、国家と国際関係学について語る際にしばしば言及されるイスラームにおける国家と国際関係について、イスラームの歴史からせまって考えてみます。

第八回

宗教と国際関係の統合の試み:「国際政治神学説」

「国際政治神学説」(International Political Theology)の事例に焦点を当てつつ、宗教と国際関係の統一的な捉え方の試みについて学習します。

第九回

非国家主体としての宗教と国際関係

信仰に基盤をおく国際的な市民社会運動の思想や活動の事例から、非国家主体の国際関係への影響について学習します。

第十回

宗教と国際文化

文明の衝突、オリエンタリズム

第十一回

国際平和と宗教

宗教の名の下に行われる暴力やテロを正当化する解釈と実践に対する、穏健中道派の批判を比較しつつ、グローバル宗教の平和思想について学びます。

第十二回

「国際政治新学説」の実証:古典の国際関係と宗教の貢献

非国家主体としての宗教がいかにして文明を形成してきたかを解明する。宗教を「近代科学の発展を妨げた障害」とみなす世俗主義の主張に対し、歴史的実証を通じて反論について学びます。

第十三回

宗教と文化間関係

移住者がホスト社会に適応する過程で生じる文化的対立について理解を深めます。具体的な事例として、西洋社会における「進化論」とムスリムの「創造論」との間で生じる価値観の相克について学びます。

第十四回

まとめ

コース計画を振り返えつつ、全体のまとめを行います。

※注意

受講生の人数に応じて、上記のスケジュールの内容が変更される可能性があります。変更される場合は、事前に通知します。

授業実施形態

対面授業を基本としますが、事情により1、2回程度はメディア授業を行う場合があります。メディア授業を行う際は、受講生に事前に連絡します。

授業外学習の指示

宗教団体や信仰に基盤をおく市民団体による、人道的や平和を目的とする国際的な活動に関するニュース情報を取集し、宗教の名の下に行われているテロや暴力との違いについて理解を深めること。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

教室内テスト(50%)
レポートの執筆・提出、出席・授業参加等(50%)

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

毎回の授業への出席が重要です。すべての授業に必ず出席するようにしてください。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
Handbook on International Relations and Religion Jeffrey Haynes (ed.) Edward Elgar Publishing 978 1 83910 023 9 英語
An Introduction to International Relations and Religion Jeffrey Haynes Routledge 978-1138135673 英語
Religion and International Relations K.R. Dark Palgrave Macmillan 978-0333711590 英語
Religion in International Relations: The Return from Exile Fabio Petito Palgrave Macmillan 978-1403962072 英語
Religion and International Relations Theory Jack Snyder Columbia University Press 978-0231153386 英語
Religion and the Realist Tradition: From Political Theology to International Relations Theory and Back Jodok Troy Routledge; 978-0415529433 英語

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

特にありません

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

教室内テスト:
受講生の多少により、一回か、数回に分けて、授業の中でいます。具体的な実施日程は学期初めの授業で案内します。

レポートの執筆・提出:
課題内容は事前に提示します。提出期限、文字数制限などの詳細は授業内で説明します。

出席・授業参加:
本コースの構成上、出席することが非常に重要です。小テストが実施される回を欠席すると、成績に直接的な影響が出ます。また、欠席した授業の内容にかかわる、質の高いレポートを作成することが困難になるため、成績への間接的な影響も生じます。
出欠に関するその他のルール
・出席確認は授業開始直後に行います。
・授業開始時に行う出席確認後から30分以内の入室は遅刻扱いとなります。
・3回の遅刻は1回の欠席と見なします。
・欠席者に代わって返事したり、出席カードの番号を教室にいない方に共有したりすることは道徳心に反することであり、判明した場合は欠席と見なします。
※ 公欠に関する大学の規定については次のリンクを参照のこと:https://www.ritsumei.ac.jp/pathways-future/course/absence.html/
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/