授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15132:IR18‐DJ208 国際関係学セミナー(RD) § 15133:IR-DR206 国際関係学セミナー(RD) 2023 秋セメスター 月2 国際関係学部 足立 研幾、君島 東彦、徳川 信治 2

キャンパス

衣笠

授業施設

恒心館KS203号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 この授業では、国際公務プログラムでの学びを深めていくために不可欠な基本文献および資料の精読を行う。この科目では、政治学、憲法学および国際法学の専門教員が指定する文献を毎回丁寧に読み込み、学生による報告および参加者全員でおこなう文献および資料に対する批判的検討を通じて、その内容を正確に理解するとともに、個別の学問(ディシプリン)を認識する。
 この授業を通じて、国際公務における文献講読の方法や体系的な文章のまとめ方を体得できるようになる。
 評価は、形成的評価により行う。

受講生の到達目標

 この授業により、学生は、
1. プログラムの学びを深めるために必要な学問体系(ディシプリン)を理解することができる。
2. 国際関係学における基本文献を熟読した上で、批判的検討ができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

現代政治論、国際法Ⅰおよび国際法Ⅱ、憲法Ⅰおよび憲法Ⅱ

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回(君島担当)

佐藤幸治「日本国憲法論」を精読する(6)

春セメスターの「国際公務セミナー」に引き続いて、佐藤幸治『日本国憲法論 第2版』(成文堂、2020年)の重要な部分を精読する。教材は毎回manabaにアップロードする。秋セメスターの「国際関係学セミナー」は「憲法2」と互いに補い合うような内容をめざしている。
第1回は「国民主権とは何を意味するのか」(425-440頁)。

第2回(君島担当)

佐藤幸治「日本国憲法論」を精読する(7)

第2回は「選挙制度と政党」(440-465頁)。
国民代表機関、国権の最高機関としての国会を機能させるために、どのような代表のメカニズムが必要か。

第3回(君島担当)

佐藤幸治「日本国憲法論」を精読する(8)

第3回は「裁判所と司法権」(623-646頁)。
政治部門(国会・内閣)とは異なる法原理機関としての裁判所。権利侵害の救済機関としての裁判所。

第4回(君島担当)

佐藤幸治「日本国憲法論」を精読する(9)

第4回は「憲法訴訟」(671-694頁)。
憲法保障の諸類型と憲法訴訟。附随的違憲審査制。

第5回(君島担当)

佐藤幸治「日本国憲法論」を精読する(10)

第5回は「憲法の変動と保障」(45-66頁)。
憲法変動の諸態様。憲法改正。憲法改正の限界。憲法の変遷。非常手段的憲法保障(国家緊急権、抵抗権)。

第6回(德川担当)

『国際法で世界がわかる』(6)

27「イラク『戦争』・対テロ『戦争』:戦争とは?」
31「『侵略』の定義は存在しない」
 テロ、戦争、戦争の違法化、侵略、国際刑事裁判所

第7回(德川担当)

『国際法で世界がわかる』(7)

29「集団的自衛権とは?」
 国連憲章2条4項・51条、集団的自衛権

第8回(德川担当)

『国際法で世界がわかる』(8)

12「大使館は『治外法権』か?」
11「在日米軍には日本の法律は及ばない?」
 治外法権、外交特権・免除、駐留外国軍

第9回(德川担当)

『国際法で世界がわかる』(9)

14「犯罪者は逃げ得?」
15「日本は難民鎖国?」
 難民・国内避難民、国際犯罪

第10回(德川担当)

『国際法で世界がわかる』(10)

20「世界貿易機関とは何か?」
21「WTOは時代遅れ?」
 WTO、通商(FTA)

第11回(足立担当)

現在の国際関係(1)ー冷戦とは何であったか
以下、教材は毎回manabaにアップロードする。

冷戦、ポスト冷戦に関する理解を深める
冷戦、イデオロギー対立、ポスト冷戦、多極と単極

第12回(足立担当)

現在の国際関係(2)ー覇権とポスト覇権

覇権とポスト覇権に関する理解を深める
覇権、超大国、ポスト覇権、ソフトパワー

第13回(足立担当)

現在の国際関係(3)ー相互依存の進展、制度化

相互依存に関する理解を深める
相互依存、非国家主体、国際レジーム

第14回(足立担当)

現在の国際関係(4)ー新しい中世?

冷戦後の世界の見方に関する理解を深める
新しい中世論、近代国家、非国家主体、3つの圏域

第15回(足立担当)

現在の国際関係(5)ー現代アジアの国際関係

現代アジアの国際関係に関する理解を深める
アジアの近代性、アジアの「新しい中世」性、日本は何をすべきか

授業実施形態

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

各回の授業実施形態については、本科目のmanaba+Rコースニュース等で案内します。また、第1回目の授業実施形態については、第1回目授業開始までに上記コースニュース等でお知らせします(※)。なお、授業配慮等の取り扱いについては、manaba+R「国際関係学部生のページ」および「学び支援サイト」で確認してください。
国際関係学部生のページ:https://ct.ritsumei.ac.jp/ct/course_1728150
学び⽀援サイト:https://www.ritsumei.ac.jp/pathways-future/
(※) 第1回目授業の授業実施形態を確認するためにはmanaba+Rの早期利用申請を行う必要があります。早期利用申請の詳細は、2023年度履修・登録の手引きを御確認ください。なおmanaba+Rで早期利用申請をおこなっても受講登録にはなりません。受講登録期間中に改めて登録を行う必要があります。

授業外学習の指示

 各回の報告対象の文献・資料を必ず事前に一読し、疑問点や不明点をリストアップしておく。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

出席状況に加えて、受講生の到達目標(1)および(2)に対応して、担当する報告(レジュメを含む。)における論点整理や現状分析、および課題の追究について評価する。また担当しない報告における質疑や討議などの参加状況も授業貢献として評価の対象とする。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
日本外交の論点 佐藤史郎他編 法律文化社 9784589039033
新しい中世-相互依存の世界システム 田中明彦 講談社 9784062924412 足立担当分
国際法で世界がわかる 森川幸一他編 岩波書店 9784000229555 德川担当分
ベーシック条約集 浅田正彦 東信堂 德川担当分

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
国際政治学をつかむ 村田晃嗣 有斐閣 9784641177222
日本国憲法論 第2版 佐藤幸治 成文堂

参考書(使用頻度、その他補足)

なんらかの六法全書があるとよい。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/