授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14363:[2025 秋セメスター]現代日本政治論(J) 2025 秋セメスター 金1 法学部 西村 翼 2

キャンパス

衣笠

授業施設

存心館ZS310号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
本講義では、民主主義の中核をなす選挙と、議員・政党・首相を中心に、現代日本の政治を概観する。
特に、1990年代の政治改革以降の時期について、政治改革の予測された帰結とそこからの逸脱に注目して、講義を展開する。
本講義は政治改革以降の日本政治を理解することを目標とするが、そのための前提として、はじめの数回で五五年体制下での政治とそこからの脱却を目指した政治改革について説明する。
講義の中盤以降では、政治改革を受けてどのように日本政治が変容したかを、政権別に概観する。特に、小泉政権、第二次安倍政権のような強い政権の出現や民主党への政権交代は政治改革の影響を大きく受けていると考えられる一方で、これらの政権下でも五五年体制との連続性が見られる点や、第一次安倍政権から麻生政権のような短命政権も見られることを示す。

【授業の方法】
原則として、本講義は対面形式で行う。授業はスライドを用いて講義形式で行う。スライドは manaba+R にて事前にアップロードする。なお、質問は manaba+R の掲示板などから随時受け付ける。また、提出課題に対する講評は授業中に行うことを想定しているが、manaba+Rを用いることもあり得る。

受講生の到達目標

①日本政治の歴史的な流れや基礎的な用語・概念を理解し、それらについて説明することができる。
②政治学の基礎的な理論について、日本政治に関連付ける形で理解し、説明することができる。
③日本政治の文脈と政治学の理論という観点から、日本政治上のできごとを的確に位置づけ、説明することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

必須ではないが、「戦後日本政治史」を履修しておくと接続がスムーズであると思われる。
これも必須ではないが、「政治過程論」や「比較政治制度論」を並行して履修する(あるいは履修済みである)と、効果的な学習が期待できる。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

現代日本政治の謎

「なぜ1990年代の政治改革で巨大な変化が生じたのか」、「政治改革は何を変え、何を変えなかったのか」、「首相は強くなったのか」、「なぜ政治改革後も自民党一党優位が継続しているように見えるのか」といった謎を紹介する。
【+R 授業】詳細は manaba+R を参照

2

基幹的政治制度

選挙制度、執政制度、議員行動

3

五五年体制(1):自民党と政治過程

派閥政治、族議員政治、利益誘導政治、政府与党二元体制

4

五五年体制(2):政党システム

中選挙区制、政党システム、一党優位制

5

政治改革(1):五五年体制の崩壊と政治改革への道

竹下政権、海部政権、宇野政権、宮沢政権、リクルート事件、東京佐川急便事件、竹下派分裂

6

政治改革(2):政治改革とその内容

細川政権、羽田政権、選挙制度改革、政治資金改革

7

村山政権~森政権

村山政権、橋本政権、小渕政権、森政権、行政改革、政界再編

8

小泉政権(1):小泉政権の成立と政治過程の変化

小泉政権、二大政党制化の進展

9

小泉政権(2):郵政選挙と自民党政治の変質

郵政民営化、郵政選挙

10

第一次安倍内閣~麻生内閣

第1次安倍政権、福田(康)政権、麻生政権、ねじれ国会、強い二院制

11

民主党政権(1):成立までの経緯

民主党政権、民主党、鳩山政権、マニフェスト選挙

12

民主党政権(2):民主党政権下の政治

菅(かん)政権、野田政権、ねじれ国会

13

第二次安倍政権(1):選挙

第二次安倍政権、野党再編

14

第二次安倍政権(2):政治過程

第二次安倍政権、官邸主導

授業実施形態

教室での対面講義を実施する。なお、第1回目授業も対面講義を行い、ライブ配信の予定はない。

授業外学習の指示

授業前後に講義資料や参考文献を参照しながら、復習を行うこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 60

「受講生の到達目標」に掲げた内容が達成できているかを問う。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
40

小テストを2回ほど実施する(30%)。また、各回の授業で2、3問のごく簡単なミニテストを行う(10%)。詳細は開講後に案内する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

各回の授業へ高い意欲を持って主体的に参加し、予習・復習をきちんとこなした受講生に高い成績を与えるように評定を行う。したがって、正当な理由なく小テストの提出をしていなかったり、単に授業に出席するだけで講義に主体的に取り組まない場合、単位の認定は難しい。こうした方針を理解した上で、履修の判断をすること。また、講義中の迷惑行為(私語など)には厳しく対応する。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
現代日本政治史 薬師寺克行 有斐閣 9784641149090 本講義が扱う範囲と概ね重なる時代について、平明に記述している。
平成デモクラシー史 清水真人 ちくま新書 9784480071194 こちらも本講義と同様の時期について、政治改革とその効果に注目して記述している。
戦後政治史(第4版) 石川真澄・山口二郎 岩波新書 9784004318712 必ず第4版を参照すること。なお、本講義の範囲と重なるのは概ね164頁以降である。
日本政治の第一歩 上神貴佳・三浦まり編 有斐閣 9784641150546 本講義は史実を中心とするが、「政党と政治家」、「国会」、「メディア」など、トピックごとの整理を必要とする場合は本書を参照。
アクセス日本政治論(新版) 平野浩・河野勝編 日本経済評論社 9784818821811 『日本政治の第一歩』よりも少し詳細な説明が必要な場合に参照。なお、新版を参照することを勧める。
比較政治制度論 建林正彦・曽我謙悟・待鳥聡史 有斐閣 9784641123649 選挙制度や執政制度が議員行動、政党組織等に与える影響についてはこちらを参照。

参考書(使用頻度、その他補足)

この他、講義内で適宜指示する。

参考になるwwwページ

議員(元議員・候補者)や政党のウェブサイト、SNSは、政策のみならず、日々の活動や政治家の素顔をアピールしようとしており、大変興味深い(Twitter、Facebookのみならず、Instagramを用いている議員も多い)。
国会会議録検索システム(https://kokkai.ndl.go.jp/#/)で検索すれば、何が、いつ、どのように、誰によって話題にされているか(いないか)や、それに対する政府の応答ぶりを調べられる。
衆議院インターネット審議中継(https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php)では、過去の審議を映像で視聴することも可能である(参議院では過去1年ほどの審議のみ視聴可能、https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php)。
首相や官房長官については、首相官邸ウェブサイトから閲覧できる動静の情報や会見の記録も重要な情報源である(https://www.kantei.go.jp/)。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/