Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
15502:IR18‐FJ203 Field Research (R) § 15503:IR-EDR203 Field Research (R) 2023 Fall Thu3 College Of International Relations OKURA MIWA 2

Campus

KIC

Class Venue

YOYOKAN YY202

Language

Japanese

Course Outline and Method

 フィールド調査は、研究する事象が実際に起きている現場で、また当事者・関係者等から直接に情報やデータを得る様々な方法のことを指します。現実は常に変化している一方で、ウェブ上や刊行物から手に入る情報には種々の限界があるため、意義ある科学研究を行うには、自らの五感を活かして現場・当事者から実情を学ぶことが不可欠です。
 この授業では、特定の事象にかかわる場・当事者の固有の状況を理解することをめざす質的調査の方法を扱います。感染症の状況にかかわりなく実際の調査は行いませんが、実施を想定した調査計画書の作成をつうじ、データ取得の方法・組み合せや記録・記述のあり方、また調査倫理など、質的フィールドワークにおける基本の習得を目指します。
 授業は対面形式で行い、社会調査の基本的な考え方や上記の基本事項を段階的に学びます(講義)。その内容は、各段階で取り上げる文献(フィールド調査に基づいて公表されている質的研究の成果)のなかで具体的に検討し、理解を深めます。こうした理解の定着をはかり、各自では、各回の課題を通じて、質的研究の一環としてのフィールド調査を想定した調査計画書を段階的に作成していってもらいます。
 終盤の授業では、それまでの学習の成果として、各自が作成した計画書を口頭で報告し、他の受講生や講師のフィードバックをつうじて修正・完成させます。

キーワード: 社会調査、フィールドワーク、質的研究、質的調査
 

Student Attainment Objectives

・フィールド調査など、科学研究の様々な方法と特性を学ぶことで、科学的な知識や理論の特性に関する理解を深めるとともに、それらを批判的に吟味する姿勢を身につけることができる
・フィールド調査の成果事例を検討することで、問いに応じた調査方法の組み合せや、分析・推論のあり方を具体的に学ぶとともに、フィールド調査の意義と面白さを理解することができる
・段階的に調査計画書を作成していくプロセスを通じ、問いの設定から先行研究の検討、そしてフィールド調査の準備・実施・終了後の各段階で押さえるべき基本項目や倫理的な課題を習得することができる

Recommended Preparatory Course

必ず事前の履修が必要というわけではありません。各人の関心次第で、以下のような科目を併せて学ぶことを推奨します。
・地域研究論、比較文化論など
 フィー ルド調査を中心手法とする地域研究は、国際関係学とほぼ同じ文脈で始まった新しい研究領域であるため、国際関係研究の一環で行われるフィールド調査や「事例研究」では、国家中心主義やオリエンタリズムなどの問題点に、特に留意が必要です。この点をおさえるうえでは、上記科目などの履修により、「国家」を 相対化し知の権力性を捉える視点を養うことが、助けになります。
・社会統計論など
 このフィールド調査の授業では「質的/定性的研究」を扱い、質的調査のための計画書を作成します。主に量的データを用いた研究に関心のある人は、別途、統計学や社会調査法などの科目を履修して専門的に学んでください。
 

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

授業の紹介

・国際関係学、地域研究と、フィールド調査
・授業の運び⽅と、成績評価
・各回の課題と、計画書の段階的作成について

2-3

社会科学の研究・調査:「問い」と先行研究レビューの重要性

・社会科学の研究・調査の特徴
・「巨人の肩の上に立つ」:先行研究と問いの重要性

4-5

データ・調査手法の種類と特徴

・問いに照らして必要となる情報の多様性
・調査の項目・段階におうじた調査手法の組合せ

6-7

調査の対象と質問内容

・どこで調査を行うか、誰に何をたずねるか
・調査を実施する上での留意点:立場性と調査倫理

8-9

調査で得られたデータの分析・解釈・記述

・調査手法におうじた解釈・記述上の特徴
・プロセス・文脈記述の重要性
・記述の妥当性を高めるための工夫

10

計画書のプレゼンにむけて:これまでの課題に見る傾向と課題

・近年のフィールド調査の成果に見る動向・特徴
・これまでに作成が進められてきた計画書にみる傾向と課題

11-14

調査計画書の報告

・10回までの課題として作成を進めてきた調査計画書の内容報告

15

全体の振り返り

・あらためて質的研究・調査とは:重要事項の再確認
・報告された計画書全体をふまえた課題:修正・完成に向けて

Class Format

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

各回の授業実施形態については、本科目のmanaba+Rコースニュース等で案内します。また、第1回目の授業実施形態については、第1回目授業開始までに上記コースニュース等でお知らせします(※)。なお、授業配慮等の取り扱いについては、manaba+R「国際関係学部生のページ」および「学び支援サイト」で確認してください。
国際関係学部生のページ:https://ct.ritsumei.ac.jp/ct/course_1728150
学び⽀援サイト:https://www.ritsumei.ac.jp/pathways-future/
(※) 第1回目授業の授業実施形態を確認するためにはmanaba+Rの早期利用申請を行う必要があります。早期利用申請の詳細は、2023年度履修・登録の手引きを御確認ください。なおmanaba+Rで早期利用申請をおこなっても受講登録にはなりません。受講登録期間中に改めて登録を行う必要があります。

Recommendations for Private Study

・この授業の主な成績評価手段をなす調査計画書は、10回目までの課題をつうじて作成を進めていただきます。その初期段階で、暫定的ながら調査研究のトピック(テーマ)を選び、その後、それに関する先行研究をできるだけ多く各自で読み、内容を整理・検討しながら、期間の前半中に「問い」を明確にする必要があります。
 これは、かなり集中的な資料の収集、読み込み・理解と、厳密な記録・記述の作業を必要としますので、積極的に取り組んでください。
・テーマ選びにむけては、日ごろから内外の信頼できる日刊紙に目を通し、各自の専攻に関して関心をもったこと、疑問に思うこと等について、事前に情報を集め考えておくことをおすすめします。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written) 0

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)
0

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

各回の課題の実施・提出:100%
・計画書の段階的作成に関する課題(第1~10回):60%
・計画書の口頭報告に関する課題(第11~14回):25%
   (各自の口頭報告と, 各報告へのコメント)
・修正(完成)版の計画書(第15回):15%

Grade Evaluation Method (Note)

・BCP レベルが 3~4に変更となった場合においても、成績評価方法は変更しません。

Advice to Students on Study and Research Methods

この授業では統計的調査を中心とする定量的調査・研究は対象に含みませんので注意してください。

Textbooks

Textbooks (Frequency of Use, Note)

教科書は使⽤しません。

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
フィールドワーク: 書を持って街ヘ出よ う- 増訂版 佐藤郁也 新曜社 フィールドワークの⽅法に 関する本の中では最も読み やすくわかりやすい本の⼀ つ
質的社会調査の⽅法:他者の合理性の理解社会学 岸政彦ほか 有斐閣 ふだん⾒過ごしがちな事柄 の深い理解を可能にする質 的社会調査の⽅法を、実践 例をつうじて紹介。
躍動するフィールドワーク:研究と実践をつなぐ 井上真 世界思想社 国際協⼒や国内の地域振興・環境政策などにかかわ る様々なフィールドワーク の実践経験を紹介
調査されるという迷惑:フィールドに出 る前に読んでおく本 宮本常⼀ほか みずのわ出版 調査はどんな被害や迷惑を生じやすいか、著者の経験をもとに示す。防止には何が必要かを考える際の貴重な資料
野蛮からの⽣存の開発論:越境する援助 のデザイン 佐藤仁 ミネルヴァ書房 フィールド調査に基く成果 を論じるとともに、調査の ⽅法論、開発・援助の理論・⽅法についても検討し ている充実した内容
社会科学の考え方 野村康 名古屋大学出版会 方法論の前提となる存在論・認識論から体系的に説明。注の付け方の体系的ガイドも分かりやすい

Reference Books (Frequency of Use, Note)

フィールド調査や社会調査の教科書は数多くあるので、他にも授業で紹介します。上記参考書は一人でも読んで学びやすい著書です。ただし、フィールドワークは教科書を読んで学ぶより、実際にフィールドワークの成果として出された本を読んだ⽅が勉強になる場合が多いです。でも 何を読んでいいか分からないという⽅には、以下のガイドブックを参考にしてください。主な成果のあらすじが紹介されているので、興味があ るものを読んでみるといいと思います。 1、『エスノグラフィー・ガイドブック』松⽥素⼆ほか編、嵯峨野書院  2、『組織と経営について 知るための実践フィールドワーク⼊⾨』佐藤郁哉 有斐閣 など。

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Learning Management System (manaba+R),Talk with Students,Other (Separate instructions will be provided)

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URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/