授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
52063:[2025 春セメスター]現代社会とボランティア (GV) § 52064:特殊講義(総合)(C5) 2025 春セメスター 火2 経営学部,映像学部,総合心理学部,情報理工学部 秋吉 恵 2

キャンパス

OIC

授業施設

C373多目的セミナールーム

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【概要】
 阪神・淡路大震災の際、全国から多くの人たちが現地に駆けつけたことで、1995年は「ボランティア元年」と言われました。それまでボランティアは、キリスト教主義に基づく博愛(philanthropy)や慈善(charity)の精神などと関連づけられ、時間やお金にゆとりのある人がする、という捉え方がなされることがありました。しかし、それ以前に、例えば文部省(当時)は1992年に「今後の社会の動向に対応した生涯学習の振興方策」において「ボランティア活動は、個人の自由意志に基づき、その技能や時間等を進んで提供し、社会に貢献すること」とした上で、「自己開発、自己実現につながる」「学習の成果を活かし、深める実践としてボランティア活動がある」と示しています。
 あれから25年あまり、超少子高齢化と高度情報化の社会において、よりよい未来を開くために高い倫理観を携えた模範的な行動、すなわちボランタリーな活動の展開が一層重要になってきました。東日本大震災、石川大地震など、災害からの復興にボランティアとして関わる人々は遠い誰かではなくなりました。彼らはボランティアを通して、人口減少社会において、AIで代替え可能な社会サービスは何か、逆に人間にこそ求められる役割は何か、自らの存在価値を、生きていく上での価値基準を見出そうとしています。そこで、本科目では、授業時間期間内でのボランティア活動の体験と、その体験の言語化を通して、市民としての知識と能力と態度の習得を目指します。それにより、他者と連携・協働しながら、社会を生き抜く力や地域の課題解決を社会の構成員の一人として主体的に担うための力を養います。

【方法】
授業内外での活動を伴う講義形式
授業の中でボランティア活動に取り組み、その体験を言語化して履修生同士で共有します。
履修生同士の意見交換の場として、教室でのグループワークやmanaba+R掲示板を活用します。履修生から提出された課題に対するフィードバックを、次回授業の冒頭で行います。

※本科目は抽選科目となっているので、各学部の「履修・登録の手引き」の受講登録についてのページの案内に従って登録すること。

受講生の到達目標

1.体験学習の循環過程を理解してより深い学びの姿勢を保つようになる。
2.異なる価値観を重視し対話的なコミュニケーションの環境を想像できるようになる。
3.社会的な課題の只中にいる当事者の立場を認識し主体的に尊重できるようになる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

必須ではないが、「地域参加学習入門」などサービスラーニング科目(http://www.ritsumei.ac.jp/slc/curriculum/)を履修していることが望ましい。(並行履修可)

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

オリエンテーション:ボランティアはどう語られてきたかを知る

facilitation

2

グループトーク1:私のボランティア観を語る。

communicate

3

フィールドワーク1:国際的な社会課題への取り組みを知る(シャプラニール=市民による海外協力の会)

fieldwork with people working on issues in developing countries

4

社会課題、地域課題に対する多様な取り組みを知る

fieldwork with the person working on issues in Ibaraki

5

フィールドワーク2: 足元の地域にある社会課題への取り組みを知る(茨木市公園利活用プラットホーム&茨木歓迎祭実行委員会)

issue 

6

ラーニング・フォー・アクション:ボランティアのためのボランティアの必要性を探る

intermediary 

7

ラーニング・イン・アクション1:ボランティア活動を実践する

select

8~9

ラーニング・イン・アクション2:ボランティア活動を実践する

voluntary

10

ラーニング・イン・アクション3:ボランティア活動を実践する

contribute

11

ラーニング・フロム・アクション1
:ボランティア体験で感じたことを言語化する。できたことを謙虚に・できなかったことに誠実になる

verbalization

12~13

ラーニング・フロム・アクション2:ボランティア活動を通じた自分の変化を言語化する

socialization

14

グループトーク2:気づきを共有する

share
まとめ:より良い未来のためにつづけること・はじめること・やめること【+R授業】詳細はmanaba+R>コンテンツ>+R授業を参照

授業実施形態

+R授業はオンデマンド、それ以外の授業は対面授業で実施される。
授業の中で提示されたボランティア活動に、グループで取り組む

授業外学習の指示

授業期間中に学内外で応募されるボランティア関連プログラムへの参加を推奨します。授業期間中に学内外で公募されるボランティア関連プログラムへの参加した場合、成績評価の際の加点要因として取り扱います。授業で取り組むボランティア活動に関連した授業日以外の活動への参加を推奨します。5月の週末にOICで行われるきゃぱすday x いばらきx立命館DAYをはじめ、茨木市民活動センターが協働する事業でのボランティアが可能です。ぜひ、参加してください。
なお、ボランティア活動は、活動先の団体による新型コロナウィルス感染症対策に従って、活動することを心がけてください。どのプログラムに参加するか(マッチング)は、教員からも情報を提供しますが、自分でも、ボランティアセンターやNPO・NGOなどのWebサイト等を積極的に探してボランティア募集情報を収集しましょう。なお、マッチングは、担当教員のほか、立命館大学サービスラーニングセンターの学生スタッフに担ってもらう可能性があります。その場合は、連絡先をお知らせします。
本科目の履修中は、ボランティア関連プログラムへの参加場面にとどまらず、日々の学習・生活・活動を積極的にメモすることを身につけ、省察(reflection)の習慣が身につくよう努めてください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

授業で出された小課題 10%,
グループワーク(ボランティア活動および体験の言語化)への参画 60%、
プレゼンテーション20%、
その他受講態度等(例えば、授業外学習でのボランティア活活動への参加)10%。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

14回+R授業と地域・社会での活動を通じて、自分とは異なる立場にある人々への理解や、その違いに対する配慮、社会と関わる上での態度と主体性を身に付けることを期待しています。地域・社会の活動にあたっては、立命館大学サービスラーニングセンターを積極的に活用してください。なお、授業に関連づけた学内外での活動においては、不慮の事故等での傷害に対して「学生教育研究災害傷害保険(略称「学研災」)」によって、損害賠償責任によって損害を被った場合には「学研災付帯賠償責任保険(略称「学研賠」)」によって補償される環境が整えられています。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書は使わず、授業資料をmanaba+R>コンテンツに掲載する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ボランティアコーディネーション力 第2版:市民の社会参加を支えるチカラ 早瀬 昇・筒井 のり子 中央法規出版 978-4805854938 ボランティアとは何か、さらにボランティアを支える仕事について学ぶ。授業でも参照するので、より詳しく知りたい人におすすめする。
未来を変える目標 SDGsアイデアブック Think the Earth 紀伊國屋書店 978-4877385132 市民参画によって未来を変えていくためのアイデアを知る。地域でのボランティアに取り組む際の自由な発想のために使って欲しい。
わたし8歳、職業、家事使用人。: 世界の児童労働者1億5200万人の1人 日下部 尚徳 合同出版 978-4772613620 授業で取り組む国際的な課題に関連する事例が掲載されている。ゲスト講師のお話をさらに深く理解したい人は参照して欲しい。
コロナ禍における日米のNPO 柏木宏 明石書店 9784750351148 コロナ禍で行われた生活困窮者支援等が掲載されている。フードパントリーについては読んでおくと良い。

参考書(使用頻度、その他補足)

①授業で取り上げる理論や行動、社会課題に関連する書籍  ②授業内で参照

参考になるwwwページ

茨木市市民活動センターきゃぱす https://ibaraki-npo.jp
茨木市文化・子育て複合施設おにクル https://www.onikuru.jp
シャプラニール=市民による海外協力の会 https://www.shaplaneer.org/
きもちと https://www.bookoffonline.co.jp/files/sellfund/

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

<担当者の実務経験について>
【実務経験内容】
本講義の担当者は、味の素株式会社中央研究所において創薬研究員、ヤンセンファーマ株式会社臨床開発部において前臨床チーム主任、(特活)Health and Management Services においてプログラムオフィサーとしての実務経験を有している。
 
【実務経験と授業の関連性】
本科目では、味の素株式会社中央研究所、ヤンセンファーマ株式会社臨床開発部の創薬プロジェクトに関与した経験、および(特活)Health and Management Servicesの実務の中で社会開発プログラムに関与した経験を踏まえ、地域理解や住民主体の開発、参加型開発の実践手法、プロジェクト管理などの知見を授業内容に反映させている。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/