| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 10039:哲学概論Ⅲ(L) | 2025 | 秋セメスター | 水3 | 文学部 | 加國 尚志 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
芸術についての哲学的考察は、科学、道徳、宗教などと並んで、哲学の重要な主題であると言えます。この講義では、「現象学」を中心に据えつつ、芸術と哲学の関わりについて講義し、芸術の哲学についての理解を深めます。「芸術の哲学」について講義しますが、美学・芸術学や美術史の授業ではありませんから、注意してください。あくまで、哲学史における芸術の問題と芸術を論じるための現象学について講義するものです。
授業は対面講義(+R講義のみオンデマンド)で行い、毎回レジュメをmanaba+にアップロードします。
課題は、学期末レポートのみとします。質問等はmanaba+で受け付けます。
受講生の到達目標
*芸術の意味を哲学史的にとらえることができるようになる。
*現象学の方法に親しみ、現象学から芸術を考えることができる。
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
| 授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
|---|---|
| キーワード・文献・補足事項等 | |
| 1 | 西洋哲学と芸術ープラトンとアリストテレス 「ミメーシス」をめぐって |
プラトン『パイドロス』『国家』 アリストテレス『詩学』
|
|
| 2 | 西洋哲学と芸術ーカントと美的判断力 |
カント『判断力批判』 趣味判断 共通感覚 崇高 |
|
| 3 | 西洋哲学と芸術ーシェリングと芸術的直観 |
シェリング『超越論的観念論の体系』『学問論』 知的直観 ロマン主義 |
|
| 4 | 西洋哲学と芸術ーニーチェと生の哲学 |
ニーチェ『悲劇の誕生』 ディオニソス的なもの |
|
| 5 | 芸術の現象学ー感性論としての現象学 |
フッサール『イデーンⅠ』 現象学的還元 表現主義 |
|
| 6 | 芸術の現象学ー感性論としての現象学 |
フッサール『経験と判断』『形式的論理学と超越論的現象学』 「感性的世界のロゴス」 |
|
| 7 | 芸術の現象学ー存在論と芸術 |
ハイデガー『芸術作品の起源』 世界概念 存在の真理 |
|
| 8 | 芸術の現象学ー技術論と芸術 |
ハイデガー『技術論』 芸術と技術 自然とロゴス |
|
| 9 | 芸術の現象学ー想像力と芸術 |
サルトル『イマジネール』 イマージュ 想像的意識 |
|
| 10 | 芸術の現象学ー文学と現象学 |
サルトル「フォークナーにおける時間性」 文学 時間論 |
|
| 11 | 芸術の現象学ー絵画と現象学 |
メルロ=ポンティ『眼と精神』 セザンヌ クレー アンリ・マルディネ |
|
| 12 | 芸術の現象学ー文学と絵画 |
メルロ=ポンティ『講義草稿 1959-1961』 プルースト クロード・シモン |
|
| 13 | 芸術の現象学ー抽象絵画と感情の現象学 |
ミシェル・アンリ『見えないものを見る』 カンディンスキー 抽象画 |
|
| 14 | 芸術の現象学 総括 |
|
授業実施形態
授業外学習の指示
成績評価方法
| 種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
|---|---|---|
| 定期試験(筆記) | ||
| レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
||
| 上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | 学期末レポートで評価します。 |
成績評価方法(備考)
*講義の内容を踏まえ、哲学と芸術の関係について理解できているか。
*講義以外に、自分で読書などをしているか。
こうした観点から評価をします。
受講および研究に関するアドバイス
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
| 書名 | 著者 | 出版社 | ISBNコード | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 西洋美学史 | 小田部胤久 | 東京大学出版会 | ||
| 東京藝大で教わるはじめての美学 | 川瀬智之 | 世界文化社 |
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/