授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
30570:(教)理科指導法Ⅱ (G1) § 30571:(教)理科授業演習(中学)(G1) 2023 春セメスター 金5 理工学部,生命科学部,理工学研究科,生命科学研究科 山下 芳樹 2

キャンパス

BKC

授業施設

理科教育実験室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

新任の中学校理科教師として理科授業を実践するために必要な能力(資質・知識・実践力)を形成するために,小・中・高等学校の繋がり,中学校での 3 年間の見通しと他教科との関連など,広い視野で義務教育に必要な理科教育について学習する。諸外国と日本の理科教育の違いやESDとしての理科教育など社会に必要とされる理科教育についても考慮しながら,理科教育について深い理解と実践力を養う。

受講生の到達目標

I. 日本の小中高での教科「理科」の目標や内容に基づき,PISA,TIMSS,ESD,SDGsも視野に入れ,理科教育学の(情報通信技術の活用を含む)研究成果を活用できる力を培い,自身も研究の一翼を担える人材となることを目指します.
1.理科教育学研究の様々な手法を知る.
2.理科教育学研究の様々な手法のうち,いくつかを具体的に行える力を培う.
3.理科教育学研究の国内外の最新研究成果を収集し,理解する力を養う.
4.理科教育学研究の自身の研究成果を発信する力を身につける.

II. 「理科教育学」の自身の研究成果を発信,活用し,最新の(情報通信技術の活用を含む)研究成果も活用して,個々の担当クラスに向けた授業を計画,実践する力を身につけることを目指します.
1.理科教育学研究の最新の研究成果を,個々の担当クラスの実態を把握し,自身の授業へ活用する力を養う.
2.理科教育学の自身の研究成果を踏まえた授業構成が行える教師力を身につける.
3.自身の研究活動に基づき,探究学習の指導へ活かせる力を培う.
4.理科教育学の自身の研究成果,および授業実践研究に基づいた理科教育の課題を,提言としてまとめることができる力を身につける.

事前に履修しておくことが望まれる科目

 本科目は3回生以上の配当となっていますが,2023年度の3回生は原則として秋セメスター開講の「(教)理科指導法II(G2)」か「(教)理科指導法II(G3)」かを履修するようにしてください.

 これは,2023年度春セメスター開講の本科目は,旧課程(2022年度の4回生)の学生向け「(教)理科授業演習(中学)」,および2022年度秋セメスターにて「(教)理科指導法II(G2/G3)」がF評価だった再履修の4回生を念頭に授業を進める予定であることにも依ります.

 よって,3回生は春セメスターまでに「理科教育概論」,「理科指導法I」,「理科授業法」を履修することを優先してください.少なくとも3回生春セメスター終了時に「理科教育概論」,「理科指導法I」は履修済となるようにしておいてください.3回生春セメスターに「理科授業法」が履修できない3回生は,3回生秋セメスターにて「理科授業法」と「理科指導法II」との同時履修としてください.

 また,「理科指導法II」を4回生春セメスターで履修する履修計画とすることは,教育実習との兼ね合いもあるので,避けてください.なぜなら,教育実習にて3回欠席すると,残りの12回は欠席は当然ですが,遅刻を1回することでも原則F評価となるためです.

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

中等教育機関,特に中学校等の理科教員と理科教育学との関係

本科目を学ぶ意義(本科目のガイダンスを含む)
(キーワード:中等教育機関,前期中等教育機関,理科教育学,素朴概念)

2

中等教育機関,特に中学校等での理科教育の課題と理科教育学研究

理科教育学研究の種類,研究手法,および学習指導要領から見えてくる課題と教科書記述内容から見えてくる課題(理科での情報通信技術の活用に関する課題も含む)
(キーワード:理科教育学,研究手法,学習指導要領,教科書)

3

教科書研究-授業時数と教科書の分量-

教科書の出版社別比較による教材研究:授業時数と教科書の分量とから読み取る理科教育の課題抽出,および抽出された課題への対応と授業への取り組み
(キーワード:単位時間,授業時数,教科書)

4

教科書研究-授業時数と演習・実験・観察・観測- その1

教科書の出版社別比較による教材研究:授業時数と教科書に掲載されている実験等の種類と数
(キーワード:演習,実験,観察,観測,教科書)

5

教科書研究-授業時数と演習・実験・観察・観測- その2

抽出された課題への対応と授業への取り組み
(キーワード:演習,実験,観察,観測,教科書,キッチン科学)

6

教科書研究-用語問題- その1

教科書の出版社別比較による教材研究:教科書で用いられている用語と科学研究で用いられている用語との相違(物理・化学編)
(キーワード:用語,科学用語,教科書)

7

教科書研究-用語問題- その2

教科書の出版社別比較による教材研究:教科書で用いられている用語と科学研究で用いられている用語との相違(生物・地学編)
(キーワード:用語,科学用語,教科書)

8

教科書研究-教科書記述内容の検討- その1

科学的に怪しい記述,不十分な記述の発見と授業での取り扱い方(小中連携編)
(キーワード:教科書記述)

9

教科書研究-教科書記述内容の検討- その2

科学的に怪しい記述,不十分な記述の発見と授業での取り扱い方(中高大連携編)
(キーワード:教科書記述)

10

教科書研究-国際比較-

他国での科学教育との比較から日本の理科教育再考
(キーワード:教科書,国際比較)

11

非対面式(型)授業への取り組み

非対面式(型)授業での実験・観察・観測の取り扱いと教材研究
(キーワード:非対面式(型)授業,実験,観察,観測,教材研究)

12

理科教育学研究の成果発信

校内での研修会や研究会,地域の研究会,教育センター等での研究会,学術学協会等の大会での発表(情報通信技術の活用に基づく発表形式も含む)
(キーワード:研究会,研修会,報告書,論文,いわゆる官製論文,大会発表)

13

研究成果の発信その1

ミニ理科研究会大会と授業実践(模擬授業)第1回
(キーワード:研究発表,探究活動,授業実践研究)

14

研究成果の発信その2

ミニ理科研究会大会と授業実践(模擬授業)第2回
(キーワード:研究発表,探究活動,授業実践研究)

15

研究発表および模擬授業の総括と討論:相互評価とこれまでのまとめ(まとめの小テストを含む)

本科目の総まとめ:研究発表,模擬授業,相互評価,まとめの小テスト,理科教育学のまとめ
(キーワード:相互評価)

授業実施形態

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

【BCPレベル1~2の場合】
第1回〜第15回まで、感染防止策を講じた上で、対面授業を実施する。
【BCPレベル3〜4の場合】
原則、第1回〜第15回まで、WEB授業を実施するが、感染防止策を講じた上で、対面授業を数回実施する場合がある。

授業外学習の指示

 高校生時代に未履修の『**基礎』の教科書をまだ学んでいない人は,本科目の履修開始直前までに学んでおいて下さい.基本的に,中高「理科」の復習,研究発表および模擬授業に向けての学習を除き予習の必要はありませんが,授業中に次回までに読んでおくようにと指示があった文献には目を通してから次の授業に臨んでください.また,参考文献も用いて,十分に復習を行って下さい.復習や学習指導案の作成,研究発表や模擬授業の準備,およびまとめの小テスト(第15回目)に向けて取り組むべき学習時間の目安は,合計で最低45時間となります.

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

 研究発表のPPTおよび講演要旨,模擬授業に向けて作成した学習指導案(修正版も含む)をレポートと見做して取り扱います(30%).
 授業で取り扱った,中等教育機関での「理科」教員として理解しておくべき理科教育学に関する内容,「理科」を教えるために必要な知識に関する内容,それぞれに関するまとめの小テストを行います(40%).(COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の状況に依っては,まとめの小テストはまとめの小レポートとしてオンライン(ライブ)授業内に制限時間を設けて行うこともあり得ます.)
 また,研究発表,模擬授業も評価の一部とします(30%).

成績評価方法(備考)

 研究発表および模擬授業(学習指導案の作成を含む)が評価に占める割合が高い点に注意して下さい.研究発表および模擬授業,学習指導案(模擬授業後の修正版も含む),まとめの小テスト(筆記),各々を100点満点として換算した場合,いずれかが60点未満である場合は,合計(100点満点換算)が60点以上ある場合でも不合格(F評価)とします.
 欠席が6コマ分以上でない場合でも,特別な理由が無い限り欠席が4コマ分以上となった場合は不合格(F評価)とします.また,レポート類の未提出は特別な理由が無い限り不合格(F評価)とします.
 なお,成績不振学生がいた場合,救済措置は行いません.

受講および研究に関するアドバイス

 中・高等学校で教科「理科」を担当する教員になるためには,中・高等学校レベルの「理科」に関する基礎知識に加えて,大学レベルの「理科」に関する専門知識が求められます.卒業時までにこのレベルに達することが必要です.
 このレベルへ到達するために,本科目では,中学校「理科」の内容,および高等学校『**基礎』4科目の内容は理解されていることを前提として授業を展開します.よって,これらの学力が不十分である履修者は,本科目の授業内容を理解することが困難となりますので,履修を開始する前の段階から十分に復習を行っておいて下さい.特に,高等学校時代に履修しなかった『**基礎』1科目の学習も行っておいて下さい.(「科学と人間生活」と「**基礎」1科目とを履修した人は,履修しなかった「**基礎」3科目の学習も行っておいて下さい.)
 「理科」の基礎学力に偏りがあると考える場合は,本科目の履修登録時(≒ 2023年4月上旬)までに復習を十分行っておいて下さい.

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
小学校「理科」教科書
中学校「理科」教科書
高等学校「理科」『**基礎』教科書
中等理科教育法 山下芳樹他 ミネルヴァ書房 978-4-626-09379-3
今日からできる理科授業ICT活用 山下芳樹他 講談社 978-4-06-529163-4
小学校学習指導要領解説 理科編 文部科学省 東洋館出版社 9784491034638
中学校学習指導要領解説 理科編 文部科学省 学校図書 9784762506130
高等学校学習指導要領解説 理科編 理数編 文部科学省 実教出版 9784407348736

教科書(使用頻度、その他補足)

 皆様が中高校生時代とは教科書の内容が異なっていますので,自身が中高校生時代の教科書ではなく,現行の教科書を購入する必要があります.購入する方法および時期は授業中に指示します.  学習指導要領,同解説は,文部科学省のHPに掲載されているpdfファイルを印刷して使用しても良いですが,購入した方が割安です.

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
日本物理教育学会誌「物理教育」 日本物理教育学会
化学と教育 (公社)日本化学会
日本生物教育学会誌「生物教育」 (一社)日本生物教育学会
日本地学教育学会誌「地学教育」 日本地学教育学会
日本理科教育学会誌「理科教育学研究」 (一社)日本理科教育学会
月刊 理科の教室 (一社)日本理科教育学会 編 東洋館出版社
日本科学教育学会機関誌「科学教育研究」 (一社)日本科学教育学会
理科教室 科学研究協議会 編 本の泉社

参考書(使用頻度、その他補足)

 その他の参考書,参考論文,参考資料は授業中に適宜指示します.

参考になるwwwページ

 文部科学省学習指導要領のページ:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm
 教科書の購入・販売についてのページ:http://www.text-kyoukyuu.or.jp/gaiyou.html#kounyuu
 その他の参考になるWWWページは授業中に適宜指示します.

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話

備考

 ノートPC(もしくはタブレットPC)は毎回持参してください.スマホで代替することは出来ません.その他,電卓(携帯電話やスマホ等の電卓機能使用不可)や定規などの文具が必要になる時があります.授業中に指示します.
  
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/