授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
17979:現代社会とボランティア (GB) 2023 秋セメスター 火3 法学部,産業社会学部,文学部,映像学部 山口 洋典 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG202号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 阪神・淡路大震災の際、全国から多くの人たちが現地に駆けつけたことで、1995年は「ボランティア元年」と言われました。それまでボランティアは、キリスト教主義に基づく博愛(philanthropy)や慈善(charity)の精神などと関連づけられ、時間やお金にゆとりがある人がする、という捉え方がなされることがありました。ボランティアの日本語訳の一つとして篤志家という言葉が使われてきたことも無関係ではないでしょう。しかし、それ以前に、例えば文部省(当時)は1992年に「今後の社会の動向に対応した生涯学習の振興方策」において「ボランティア活動は、個人の自由意思に基づき、その技能や時間等を進んで提供し、社会に貢献すること」とした上で、「自己開発、自己実現につながる」「学習の成果を活かし、深める実践としてボランティア活動がある」と示しています。
 あれから25年あまり、超少子高齢化と高度情報化の社会において、よりよい未来を拓くために高い倫理観を携えた模範的な行動、すなわちボランタリーな活動の展開が一層重要になってきました。とりわけ人口減少社会においては、AIで代替可能な社会サービスは何か、転じて人間にこそ求められる役割は何か、存在価値の追求が欠かせないためです。そこで本科目では、授業期間内でのボランティア活動の体験と、その体験の言語化を通して、模範的な市民としての知識と能力と態度を習得します。それにより、他者と連携・協働しながら、社会を生き抜く力や地域の課題解決を社会の構成員の一人として主体的に担うための力を養います。

受講生の到達目標

1.体験学習の循環過程を理解してより深い学びの姿勢を保つようになる。
2.異なる価値観を重視し対話的なコミュニケーションの環境を創造できるようになる。
3.社会的な課題の只中にいる当事者の立場を認識し主体的に尊重できるようになる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

地域参加学習入門、その他、サービスラーニングセンター(http://www.ritsumei.ac.jp/slc/)が開講する科目。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

オリエンテーション:ボランティアはどう語られてきたかを知る

facilitation

2

ロールプレイ:する—される関係に身を置いてみる

normalization

3

グループワーク1:私のボランティア観を語る

storytelling

4

フィールドワーク1:キャンパス内でのボランティア機会を探る

fieldwork

5

ラーニング・イン・アクション1:ボランティアと言わずにボランティア活動を実践する

voluntary

6

ラーニング・フロム・アクション1:できたことに謙虚に・できなかったことに誠実になる

verbalization

7

中間まとめ:質疑応答とグループ分け

issue

8

ラーニング・フォー・アクション:ボランティア学習の理論を学ぶ

democracy

9

グループワーク2:ボランティアのためのボランティアの必要性を探る

intermediary

10

フィールドワーク2:キャンパス内外でのボランティア機会をつくる

footwork

11

ラーニング・イン・アクション2:日常の風景をよい方向に変えてみる

assertiveness

12

ラーニング・フロム・アクション2:自分の変化を見つめてみる

rubric

13

グループワーク3:今ボランティアはどう語られているかをまとめる

share

14

プレゼンテーション:よりよい未来のためにつづけること・はじめること・やめること

lifework

15

まとめ:言われなくてもする・言われてもしない

citizenship

授業実施形態

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

【BCPレベル1〜2の場合】
・第1〜15回を対面で実施。(授業設計上、グループでのディスカッションを行うため、教室での受講が原則となります。しかし、オンラインでの受講を希望する場合は授業担当者に相談ください。安全かつ安心した受講環境のために、個々の事情に最大限配慮します。)
【BCPレベル3〜4の場合】
・第1〜15回をWeb(ライブを基本、オンデマンドでもアーカイブを提供予定)にて実施。

授業外学習の指示

授業期間中に学内外で公募されるボランティア関連プログラムへの参加した場合、成績評価の際の加点要因として取り扱うことがあります。どのプログラムのどのような体験を加点対象とするかについては、担当教員の他、立命館大学サービスラーニングセンターの学生スタッフとのすりあわせ(マッチングと呼びます)を通して決定することにします。なお、そうしたプログラムへの参加場面のみでなく、日々の学習・生活・活動を積極的にメモをすることをを身に付け、省察(reflection)の習慣が身につくよう努めてください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

manaba+Rでのアンケートへの回答を通じた授業展開への参加度・学習意欲15%、グループワークへの参画60%、プレゼンテーション 25%。

成績評価方法(備考)

受講態度等をもとに最大で40%程度、加点(例えば、授業外学習での地域参加活動の経験)・減点(例えば、オンデマンド学習での課題提出の大幅な遅延)することがあります。

受講および研究に関するアドバイス

15回の授業と地域・社会での活動を通じて、自分と他者との認識の違いに対する配慮や、社会と関わる自主性・主体性を身に付けることが期待されています。地域・社会の活動にあたっては、社会を構成する担い手としての自覚と責任が高まるよう、立命館大学サービスラーニングセンターを積極的に活用してください。ちなみに、立命館ではギネス・ワールド・レコーズと「MIRAI CHALLENGE PROJECT」を展開しており、皆さんの積極的な挑戦を応援しています。なお、授業に関連づけた活動にあたっては、不慮の事故等での傷害に対しては「学生教育研究災害傷害保険(略称「学研災」)」、損害賠償責任によって損害を被った場合には「学研災付帯賠償責任保険(略称「学研賠」)」によって補償される環境が整えられています。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書は使わず、授業資料をmanaba+R>コンテンツに掲載する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
はじめてのファシリテーション:実践者が語る手法と事例 鈴木康久・嘉村賢州・谷口知弘 昭和堂 978-4812219034
ボランティアコーディネーション力 第2版:市民の社会参加を支えるチカラ 早瀬 昇・筒井 のり子 中央法規出版 978-4805854938

参考書(使用頻度、その他補足)

①授業で取り上げる理論や行動、社会課題に関連する書籍  ②授業内で参照

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

<担当者の実務経験について>
本講義の担当者は、味の素株式会社中央研究所において創薬研究員、ヤンセンファーマ株式会社臨床開発部において前臨床チーム主任、(特活)Health and Management Services においてプログラムオフィサーとしての実務経験を有している。本科目ではそこから得られた知見を授業内容に反映させている。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/