授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
13931:[2025 春セメスター](教)肢体不自由教育(S) 2025 春セメスター 金5 産業社会学部 田村 和宏 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG206号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
肢体不自由児の運動発達・感覚等の多様な障害実態と、認知や社会性等の特性を理解し、その教育の仕組みや教育課程、指導方法(授業づくり・指導上の配慮等)の基本について、講義と共に実践事例の検討や模擬授業、ボディワーク等を通して学ぶ。新しい特別支援学校学習指導要領を踏まえ、とりわけ肢体不自由児の自立活動、教科指導等について理解を深める。授業内容に即し課題レポートの提出、また毎回の授業終了時には「振り返りシート」の提出を求め、個別にコメントすると共に、特徴的なものについては、授業内において取り上げ紹介する。(質問・授業テーマに係る意見・感想など授業毎に指示)

【授業の方法】
本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

【一般目標】
1.肢体不自由の起因疾患(脳原性疾患、脊髄疾患、末梢神経疾患)となる病理面と心理面及び生理面の特徴並びにそれらの相互作用について理解し、幼児、児童又は生徒一人一人の肢体不自由の状態や感覚機能の発達、知能の発達及び認知の特性を把握することを理解するとともに家庭や医療機関との連携について理解する。
2.特別支援学校教育要領・学習指導要領を基準として特別支援学校(肢体不自由)において編成される教育課程について、その意義や編成の方法を理解するとともに、カリキュラム・マネジメントについて理解する
3.肢体不自由のある幼児、児童又は生徒の障害の状態や特性及び心身の発達の段階等を踏まえた各教科等(「自立活動」を除く。 )の指導における配慮事項について理解し、具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。

【到達目標】
1-1.肢体不自由の起因疾患(脳原性疾患、脊髄疾患、末梢神経疾患)となる病理面と心理面及び生理面の特徴並びにそれらの相互作用について理解している。
1-2.観察や検査を通して、脳性まひのある幼児、児童又は生徒一人一人の肢体不自由の態や感覚機能の発達、知能の発達及び認知の特性を把握することを理解している。
1-3.家庭や医療機関との連携の重要性について理解している。

2-1.肢体不自由の起因疾患(脳原性疾患、脊髄疾患、末梢神経疾患)となる病理面と心理面及び生理面の特徴並びにそれらの相互作用について理解し、幼児、児童又は生徒一人一人の肢体不自由の状態や感覚機能の発達、知能の発達及び認知の特性を把握することを理解するとともに、家庭や医療機関との連携について理解している。
2-2.観察や検査を通して、脳性まひのある幼児、児童又は生徒一人一人の肢体不自由の状態や感覚機能の発達、知能の発達及び認知の特性を把握することを理解している。
2-3.家庭や医療機関との連携の重要性について理解している。

3-1-1. 生きる力として知・徳・体に加え、障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服する力を育むことを目指すために教育課程を編成することについて理解している。 3-2-1. 肢体不自由の状態や特性及び心身の発達の段階等並びに学習の進度を踏まえ、各教科等の教育の内容を選定し、組織し、それらに必要な授業時数を定めて編成することを理解している。
3-2-1. 肢体不自由の状態や特性及び心身の発達の段階等並びに学習の進度を踏まえ、各教科等の教育の内容を選定し、組織し、それらに必要な授業時数を定めて編成することを理解している。
3-2-2. 各教科等の年間指導計画を踏まえ、個々の幼児、児童又は生徒の実態に応じて適切な指導を行うために個別の指導計画を作成することを理解している。
3-2-3. 自立活動の指導における個別の指導計画の作成と内容の取扱いについて理解するとともに、教科と自立活動の目標設定に至る手続の違いを理解している
3-2-4. 個別の指導計画の実施状況の評価と改善を、教育課程の評価と改善につなげることについて、カリキュラム・マネジメントの側面の一つとして理解している。

事前に履修しておくことが望まれる科目

障害者福祉論、児童福祉論、発達保障論など

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

オリエンテーション「肢体不自由児施設・重症心身障害児施設」

・びわこ学園とは ・びわこ学園と学校教育 動画を見ながら解説やコメント
・教育と福祉と発達、権利について
・議論:重症心身障害児に教育は必要なのか

2

「肢体不自由教育の現状」

・肢体不自由の定義
・肢体不自由教育の現状
・障害の重度重複化
・学校の状況 カリキュラムマネジメント

3

「肢体不自由教育のあゆみ」

・戦前における肢体不自由教育
・戦後「特殊教育」制度の成立
・就学猶予免除の制度と背景にある考え方
・肢体不自由児施設の拡充と施設内学級の始まり
・重症心身障害児問題と発達保障
・不就学をなくす運動と養護学校義務化・教育権の完全保障へのうねり
・義務性実施以降の肢体不自由教育の課題
・特別支援教育の転換とインクルーシブ教育の展望
・障害者権利条約の初回審査による総括所見と勧告から

4

「発達と障害の基礎的理解」

・発達とはなにか
・乳幼児の運動発達とその障害

5

「起因疾患の基礎知識」

・脳性麻痺の定義と病因
・早期診断とリハビリテーションと療育
・母子保健から療育へそして学校へ、多機関の連携をつなげて積み上げていく重要性
・超重症心身障害、医療的ケア児 その背景(NICUからの地域移行)
・ICTの活用

6

「肢体不自由の状態や心身の発達の状態を踏まえた教育実践を」(指導法)

・感覚と運動の機能連関をふまえる
・3つの相互作用とその連続としての「育ち」
・内面世界の相互作用を捉える
・見かけの重度

7

「教科指導の実際(ゲスト予定)」

・自己客観視
・学習における困難と各教科等の指導上の配慮点 読み/書き/数の基本の指導 体育の指導 交流及び共同学習と障害理解の教育
★課題①:講義を受けて学んだこと①

8

「重度・重複障害のある子の指導①(ゲスト予定)」

・重複障害者等に関する教育課程の取扱い 
・障害の重い子の特性と対応の基本 
・自立活動
・「健康」に配慮しつつ障害の重い子の授業をつくる 
・授業を検討するための観点
★課題②:講義を受けて学んだこと②

9

「肢体不自由のある子のキャリア教育と進路指導」

・障害が重い子のキャリア教育 
・高等部卒業後の進路の実態 
・自立活動「作業に必要な動作と円滑な遂行」 
・キャリア教育の観点からの教育課程の検討(カリキュラムマネージメント)

10

「重度・重複障害のある子の指導②」

・重度・重複学級での授業づくりの醍醐味 
・「健康の保持」「環境の把握」の指導 
・食事、呼吸等のニーズと対応の原則

11

「医療的ケア児」の教育実践

・医療的ケア児を支える体制 法律 
・通学支援
・生理的基盤を整えて、「心の窓」からの教育を

12

「人工呼吸器をつけた子どもたちのライフステージを支える」(動画)

「保育園」-「地域の学校」「特別支援学校・訪問」-高校-ひとり暮らしの実際から学ぶ
★課題③:「地域で生きていく力を自分づくりのなかで蓄えるには」14回で報告

13

「家族支援」

・家族の負担 依存関係
・ケアラー問題
・きょうだい児
・家族負担の第一義的責任
★課題④:講義を受けて学んだこと

14

「地域で生きていく力を自分づくりのなかで蓄えるには」(学期末課題レポート報告会)

・自分の認識と障害の受容
・集団があって、そこに自分のモデルや憧れや、自分の密かなねがいがみえる
・確かな思いを具現化して、たくましい生き方を

授業実施形態

第1~14回対面で実施する。
【+R授業】授業と関連して、14回の授業の進め方、成績評価などについてコンテンツに動画がありますので、必ず視聴してください。なお詳細については、manaba+Rにて周知します。

授業外学習の指示

・障害児者や子ども、生活困窮者にかかわる事件や制度的変化などについて講義のなかで意見を聞くことがあります。障害児教育に関することや、障害児者福祉に関連する社会の動きについては,常にメディア(テレビや新聞等)媒体の情報に関心をはらってください.
・その時々において,講義の中でとりあげて,人権保障や発達保障という観点からどう考えるのかということで,発表や議論をしてもらいます.

 予習:  参考書を読む
     メディア(テレビや新聞等)媒体の情報を把握し、自分なりの意見を考える  60分
     課題レポートの作成                           90分
 復習:図書館でテーマに関連する書籍を読んでみる                 60分

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100


出席・コミュニケーションペーパー
授業態度
課題レポート
期末レポート報告

成績評価方法(備考)

平常点評価100%
・対面での出席を基本とする。毎回コミュニケーションペーパーを提出してもらう。(45%)
・途中で4回 課題レポートをmanaba+に提出してもらいます。         (40%)
・まとめとして、最終講義にレポートの提出と発表をしてもらいます。      (15%)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特に指定しない。必要に応じ資料を配付する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
『テキスト肢体不自由教育』 猪飼恵美子、河合隆平、櫻井宏明編著 全国障害者問題研究会出版部 978-4-88134-245-9 2014
『障害のある子どもの教育目標・教育評価』 三木裕和、越野和之編著越野和之、河合隆平編著 クリエイツかもがわ 978-4-85342-142-4 2014
『子どものねがいと教師のしごと』 越野和之、河合隆平編著 全国障害者問題研究会出版部 978-4-88134-975-5. 2021
『新版・キーワードブック特別支援教育』 玉村公二彦・黒田学・向井啓二・平沼裕将・清水貞夫編著 クリエイツかもがわ 978-4-86342-255-1 2019
『宿題からの解放』 丸山啓史 クリエイツかもがわ 978-4-7803-1302-4 2023
『障害者権利委員会 総括所見とインクルーシブ教育』 越野和之・児嶋芳郎・「みんなのねがい」編集部編 全国障害者問題研究会出版部 978-4-88134-126-1 2023
『障害の重い子どもの 発達と生活』 細渕富夫 全国障害者問題研究会出版部 978-4-88134-875-8 2020
『やさしく学ぶ からだの発達 Part2 -運動発達と食べる・遊ぶ-』 林万リ 監修 全国障害者問題研究会出版部 978-4-88134-405-7 2015

参考書(使用頻度、その他補足)

参考書は必要に応じて図書館などで読んでください。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/