授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
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13798:国際取引法(J) | 2022 | 秋セメスター | 月1 | 法学部 | 樋爪 誠 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
本講義では、国際物品売買契約を中心とする国際契約法の視座から、国際取引法に関する世界的なルールの在り方を検討します。 国際契約の中では、商事契約に関する国際条約という独特な性質を有する国際連合条約(CISG)をはじめ、それと密接に関連する諸制度も検討します。
次に、売買以外の重要な契約類型についてもみる。国際取引の諸制度を学ぶことは紛争解決のみならず契約書起草の段階においても有益な情報となります。運送、保険、決済といった、売買に密接に関連する領域の国際取引固有の意義についても考えていきます。さらに、プラント輸出、技術移転、投資といった民事取引と各国の国家的規制が複合的に関連する実務上の重要領域についてもみていきます。
あわせて、貿易上の紛争解決としては訴訟にもまして重要な国際商事仲裁を扱っていきます。これまでの重要な紛争解決方法であった国際民事訴訟との相違を踏まえながら、仲裁法の体系的把握を行ったうえで、国際商事仲裁及び投資紛争仲裁について考えていきます。
【方法】
課題については、まとめて全体的な講評を行います。
受講生の到達目標
①国際物品売買を中心に、国際契約の規範構造が説明できるようになる。
②物品売買以外の国際取引の重要な契約類型の特徴を説明することができる。
③貿易に関する重要は契約類型の私法的特徴と公法的規制を正確に理解することができる。
④国際商事仲裁の仕組み、意義を 正しく理解し,説明できるようになる。
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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キーワード・文献・補足事項等 | |
1 | 国際取引法の全体像及びCISGの成立 |
International Trade Law |
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2 | 国際取引の当事者 |
Distribution Agreement |
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3 | 国際売買契約総論 |
Incoterms2020, Choice of Law, CISG(1)Sphere of application and general provisions, Final provisions. |
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4 | 契約の成立、売主の義務 |
CISG(2)Formation of the contract, Sale of goods. |
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5 | 買主の義務、救済 |
CISG(3)Sale of goods. |
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6 | 物品売買に関連する諸法制(1)国際物品運送 |
Carriage of Goods |
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7 | 物品売買に関連する諸法制(2)保険 |
Insurance,Payment |
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8 | 物品売買に関連する諸法制(3)決済 |
Letter of Credit
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9 | 物品売買以外の重要な契約類型(1) |
PRDUCT LIABILITY |
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10 | 物品売買以外の重要な契約類型(2) |
IP, International License Contract |
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11 | 物品売買以外の重要な契約類型(3) |
JV, M&A |
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12 | 紛争解決総論 |
Choice of Court, Arbitration Agreement, Recognition and Enforcement |
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13 | 国際商事仲裁(1) |
Application, Arbitrator, Tribunal, Proceeding, |
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14 | 国際商事仲裁(2) |
Award, Setting aside of Award, Recognition and Enforcement |
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15 | 当事者による解決 |
Mediation, Negotiation |
授業実施形態
原則として対面授業を実施します。ただし、大学の定める「配慮事由」に該当するとして 対面受講への配慮を申し出た者に対しては、ライブ配信を提供します(さらにやむを得ない理由によりライブ配信を受講できなかった者に対し、録画データ等の授業資料をオンラインで提供します)。
【BCP レベル 3~4 の場合】 この授業が予定されている曜日時限に、オンラインによるライブ配信形式で実施します。
授業外学習の指示
成績評価方法
種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
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定期試験(筆記) | 0 | |
レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
0 | |
上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | 提出課題(複数回実施)の評価100%。内容、時期、方法については別途指示します。課題作業(作成、提出)は授業時間内に行うこともあり得ます。 |
成績評価方法(備考)
受講および研究に関するアドバイス
常に六法を持参してくだい。
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
書名 | 著者 | 出版社 | ISBNコード | 備考 |
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新版 国際取引法 | 高桑昭 | 東信堂 | ||
国際取引法講義(第2版) | 久保田隆 | 中央経済社 | ||
レクチャー国際取引法(第2版) | 松岡博編 | 法律文化社 | ||
商取引法(第8版) | 江頭憲治郎 | 弘文堂 | ||
国際取引紛争(第3版) | 中村達也 | 成文堂 | ||
概説 国際物品売買条約 | 潮見佳男 | 法律文化社 | ||
国際法務概説 | 大江橋法律事務所監修 | 有斐閣 | ||
国際取引法(第4版) | 佐野寛 | 有斐閣 |
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
https://uncitral.un.org/
・国際連合広報センターのUNCITRALの説明ページです。
https://www.unic.or.jp/activities/international_law/intl_trade_law/
・国際商業会議所(ICC)のホームページです。
https://iccwbo.org/
・ICC日本委員会のホームページです。
http://www.iccjapan.org/
・世界貿易機関のホームページです。
https://www.wto.org/
・世界貿易機関の経済産業省の説明ページです。
https://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/wto/index.html
・私法統一国際協会(UNIDROIT;ユニドロワ)のホームページです。
https://www.unidroit.org/
・一般社団法人日本商事仲裁協会のホームページです。
http://www.jcaa.or.jp/
・投資紛争解決国際センター(ICSID;イクシッド)のホームページです。
https://icsid.worldbank.org/en/
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html