授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
13405:[2025 春セメスター]IR18‐HJ301 専門演習(63) 2025 春セメスター 水4 国際関係学部 上田 貴子 2

キャンパス

衣笠

授業施設

諒友館RY402号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【+R授業について】
この科目は授業に関連する活動時間を含めると+R授業に相当する授業時間数を確保できるため、+R授業を実施しない。

【重要】2024年9月~2025年9月の間は不在のため、担当教員が代わります。
〈概要〉本ゼミのテーマである「東アジア地域研究と東アジアの人々」とは、東アジア地域(日本、中国、韓国、台湾、沖縄、香港が含まれる)の文化的・社会的・歴史的・政治的な諸現象を地域研究の手法で学際的に研究して、この地域に暮らす人々、あるいはこの地域に由来しアメリカなどの異地で暮らす人々の生や問題に対して考察していくことを意味する。 学生はこのテーマに関係する自分の研究課題をそれぞれ見つけ、卒業論文に発展させていく。多様な研究課題が想定でき、例えば、次のような事象にもともと興味や共感を持っていることが求められる。今現在の東アジアに見られる現象(例えば、沖縄米軍基地とアメラジアン、日本のネパール移民、台湾の現在、中国のナショナリズム、日本からの出移民の微増など)。個人の経験に基づく問題意識からミクロなアプローチを通じてグローバルに通用する価値観を交えて論じたい課題(例えば日本においては、アジアにルーツを持つ人々を攻撃するヘイトスピーチ問題、アイデンティティの模索など)。我々自身が「東アジア」の一部であることを認識しながら、東アジアのグローバルな立ち位置に関わる社会的現象を分析する課題(例えば、新型コロナの世界的流行によって欧米各地でアジア系の人々が標的にされた熾烈なアジアン・ヘイト、中国の国際的経済力に刺激されて増加する北米や南米の中国人移民、香港や台湾からの出移民など)。現在の「東アジア」は、地域内の国単位のみで研究するには、その内部にあまりにも多様でグローバルな関係性を包摂するようになった。東アジア内での相互関連性、あるいは東アジアとその外部世界とのグローバルなつながりが重要になってきているので、ゼミ生はそれを意識しつつ自身の研究を進める。
〈方法〉本ゼミのテーマ「東アジア地域研究と東アジアの人々」に従って教員は活動の大枠を提供し、あとはゼミ生が自立した研究姿勢で、積極的・主体的にゼミを進める。具体的には各自が研究課題を自主的に調査し、ゼミで個人発表し、ゼミ生全員参加のディスカッションを通して意見を共有することで、それぞれの研究を深化する。ゼミ生の希望や必要に応じて、①共通テキストを輪読する、②ドキュメンタリーを観る、③ゲストスピーカーの講演を聞いて質疑する、④フィールド巡見に出る、といった活動を柔軟におこなう。

受講生の到達目標

① 東アジアの歴史や文化、社会に根差した現代の現象や課題、それに関するグローバルな諸現象に対して問題意識を持ち、重要な概念を理解し、かつ現場で理解を進めることができる。
② みずから課題や深めるべきテーマを発見し、調査や研究を進めることができる。
③ 十分な準備と正確な言語表現に基づいて研究発表をおこない、みずからの議論を他者に理解させることができる。
④ 論理的思考と分析に基づいた学術論文を執筆することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

特になし。東アジア地域研究や、アジア移民やアジア系マイノリティについての内容を含む国際移民や多文化共生などの講義を履修していると、より分かり易い。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1-14

ゼミの運営方法

個々人が主体的にゼミ運営に関わることを前提とする。スケジュールは次の通り:
3回生春学期:【重要】 2025年春学期に担当教員不在のため、教員変更があり、必ずしもこの通りではない。
・個人研究を発表し、ディスカッションをおこなう。観察型フィールドワークや研修をおこない、ゼミ生が現地で考える機会を設ける。学外からゲストスピーカーを招き、質疑をおこなう。学期末にタームペーパーを提出する。
3回生秋学期:
・オープンゼミナール参加の場合は、班ごとにテーマを共同で調査研究し、発表する。各自の卒論研究テーマを進め、ゼミで発表をする。学期末にタームペーパーを提出する。
4回生春学期:
・3回生と合同で文献を読み、討論に参加する。卒論に向けて各自の研究を進める。学期末にタームペーパーを提出する。
4回生秋学期:
・10月上旬に卒論ゼミ内発表を実施し、意見や助言をもとに卒論を完成させ、提出する。
・卒論提出後に、ゼミ内で卒論発表会をおこなう。

授業実施形態

 

授業外学習の指示

・授業で活発な議論が起こりそれをゼミ生全員が共有してみずからの考えを深めるために、テキストを発表担当者だけではなく、全員が事前にしっかり読み込むこと。
・自身の卒論研究を深められるように、テーマによって中国語やハングル語など語学ができるならば、なお可。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

タームペーパー:35%
3回生は各学期末に各自の関心のある研究テーマでレポートを、4回生は春学期後に卒論の章立てを含めたレポートを提出する。到達目標の達成度で評価する。

日常点評価:65%
出席、ゼミでの報告や討論への参加度、研修合宿やフィールドワークなどゼミ運営面での貢献度に基づいて、総合的に評価する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

・ゼミは卒業後、生涯続く可能性がある重要なネットワークである。ゼミ生には互いに尊敬し信頼できる関係を作ろうとし、積極的に意見を共有し、ゼミ活動に参加する姿勢を求める。
・週末や長期休暇中に、学外の施設や機関の協力を得て研修合宿や観察型フィールドワークを実施する機会がある。関西圏で週末におこなうフィールド巡見では、基本的に、交通費を各自で支払うことになる。
・学外機関の協力を仰ぐことや研修旅行を実施することがあった場合は、既往歴や持病などの個人情報の提出を求めることがある。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
戦後日本の中国観:アジアと近代をめぐる葛藤 小野寺史郎 中公選書 978-4-12-110122-8
台湾研究入門 若林正丈・家永真幸 東京大学出版会 978-4-13-036277-1
沖縄のアメラジアン:移動と「ダブル」の社会学的研究 野入直美 ミネルヴァ書房 978-4-623-09323-6
Multiculturalism in East Asia; A Transnational Exploration of Japan, South Korea and Taiwan Koichi Iwabuchi, Hyun Mee Kim and Hsiao-chuan Hsia (eds.) Rowman & Littlefield 1783484977

参考書(使用頻度、その他補足)

履修生の興味を反映して紹介するため、上記はあくまで例。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

過去の卒業研究(卒業論文)テーマ一例
「日本の難民支援に潜む人種主義~ウクライナ避難民への対応を例に~」、「『ハーフ』研究から探る日本の『人種観』」、「ヘイトスピーチの特徴と人々の反応にみる日本の人権教育の課題」、「東アジア共同体の再考―ASEAN のイニシアティブ―」  など。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/