授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14657:IR18‐AJ101 法学(R) § 14658:IR-AR101 法学(R) 2023 春セメスター 火4 国際関係学部 龍澤 邦彦 2

キャンパス

衣笠

授業施設

恒心館KS209号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

本講義では、文化及び文明という二つの価値体系の文脈において見た法律を勉強する。どちらの体系においても、法律というのは人間を究極性とする規範であり、人間とその行為を出発点として社会に於けるその在り方を捉えるものである。法律学とは、システムとしての法律を研究する学問である。講義の中では、学際的な理論のみでなく、世界の様々な法文化、そして人類の共通価値としての側面を有する国際法の実態をも視野に入れて考察するので、学生諸君はしっかり理解すること。わからない点は先生に徹底的に質問すること。
毎回の授業の終了時に、授業内容に対する質問やコメントなどを求め、それらのうちの特徴的なものについては、次回の授業の冒頭で取り上げ、紹介や補足的な説明を行う。

受講生の到達目標

文化と文明という価値体系に関わってくる法律を法律学という社会科学の文脈でどのように理解しようと試みることができるかを考える。人間を律する法規範システムが、どのような広がりを持つのかを理解すると同時に、この様な学問的な知識を組み合わせ、それを基にして、覚えることよりも自分の頭で思考する方法論を学ぶ。

事前に履修しておくことが望まれる科目

国際関係学A、政治学、経済学、社会学、文化人類学。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

法律学とはどのような学問か。

法律と法律学の相違、疑似科学としての法律学、法律学の裾野(法社会学、法人類学、法民俗学、法政策学、比較法)の概観、規範の定義。

2

規範学としての法律学 1:法規範の基準

規律的な行為と規則的な行為、法規定と法規範の区別。、

3

規範学としての法律学 2:規範の一般的特性と法規範

規範の有する一般的な特性、法規範と他の規範を分ける基準。

4

規範学としての法律学 3: 法規範の形式

言語により表明される規範としての法規範、法規範の記述形式、法規範の類型と機能

5

システムとしての法律

法規範は単独ではなく常に他の規範に結び付けられ、それらが全体として法規範システムを作っている。ここでは、その法律システムを考察する。

6

法律学に対する代表的な理論的アプローチの相違:純粋法学、法政策学、法社会学、自然法学

法律の効力、適用を法律の枠組みで説明しようとする純粋法学、法律を政治の枠組みで捉え様とする法政策学、法律を社会的産物として捉える法社会学、先験的に存在し且つ不易の法原則として法律を捉え様とする自然法学の概説。

7

法源論

非西欧法体系(イスラム法、アフリカ法、ユダヤ法、教会法、ヒンドゥー法等)の法原論、及び西欧法体系の法原論、特に、形式的法源と実質的法源という区別。

8

形式的法源 1

法律、その解釈と適用等。

9

形式的法源 2

慣習法とその効力についての神話学的、法人類学的、法民俗学的、法社会学的説明、日本の法にはない、教会法に淵源を有する法の一般原則の概説、判例と学説。

10

法と時間

時代的、場所的及び文化的相違による時間概念の変化(古代及び中世の時間、羊時間や牛時間、エスキモーの夏の法と冬の法、時間概念のなかったアナサジ族etc.)、キリスト教的時間、意識の中で伸び縮みする時間(ベルグソンの時間概念)、現象学の生活時間と実時間、古代ローマの法に淵源を有するテーマたる「法も夜は眠るのか?」

11

法と空間 1

マクロ的な空間、空間の意味、空間は人間の行為と共に拡大する。国家の空間、国際的な領域、特に、月その他の天体を含む宇宙空間。

12

法と空間 2

ミクロ的な空間、個人の占有空間、地上権、地下権と空間権(例えば、古くはエッフェル塔から近くは超高層ビルの占有空間)、家屋、マンションという空間、車や船は法律上の住所又は居所になるか、個人は月その他の天体に土地を所有できるか等。

13

法主体 

この部分では、二つのことを扱う。一つは自然人、その誕生から死までを法律はどう扱うか。人権の問題、クローンは人か、法人とはどのようなものをいい、どのように扱われるかです。

14

国際社会の法主体

国際社会の主要な行為主体である国家と非国家(国際組織、多国籍企業、INGO等)の定義と権限/権利。

15

世界政府と世界法の可能性

人類共通の世界法の理論は国家という枠を取り去った世界政府というものを前提にしなければ構想できないのか。この点を考察する。

授業実施形態

各回の授業実施形態については、本科目のmanaba+Rコースニュース等で案内します。また、第1回目の授業実施形態については、第1回目授業開始までに上記コースニュース等でお知らせします(※)。なお、授業配慮等の取り扱いについては、manaba+R「国際関係学部生のページ」および「学び支援サイト」で確認してください。

国際関係学部生のページ:https://ct.ritsumei.ac.jp/ct/course_1728150
学び⽀援サイト:https://www.ritsumei.ac.jp/pathways-future/

(※) 第1回目授業の授業実施形態を確認するためにはmanaba+Rの早期利用申請を行う必要があります。早期利用申請の詳細は、2023年度履修・登録の手引きを御確認ください。なおmanaba+Rで早期利用申請をおこなっても受講登録にはなりません。受講登録期間中に改めて登録を行う必要があります。

授業外学習の指示

講義の中で読むべき本や資料を指示する。また法学一般についての教養と明治期日本に西洋法学が移入された頃の先人の勉学への熱意を理解するためにも「法窓夜話 (岩波文庫)」を読んでおくことをお勧めする。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

マナバに提示する講義録、資料の読み込みと質疑応答、及び適時提示するテーマについてのマナバ上での討議(評価全体の60%程度)、また課されたテーマに関するレポートの提出(評価全体の40%程度)

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
グローバル秩序論 川村仁子及び龍澤邦彦 晃洋書房 2022年3月出版

教科書(使用頻度、その他補足)

「グローバル秩序論」(主として第1部、第1章、第2節及び同部、第2章、第2節)と講義録を併用します。但し、講義録は分かり難いかもしれないので、当たり前のことながら講義への参加が必要になる。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
トピックからはじめる法学 共著 成文堂 4792304938

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/