Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
15831:IR18‐HJ301 Advanced Seminar (34) § 15832:IR-GR301 Advanced Seminar (34) 2023 Fall Mon5 College Of International Relations ITAKI MASAHIKO 2

Campus

KIC

Class Venue

KOSHINKAN KS304

Language

Japanese

Course Outline and Method

わたしは2023年4月に65歳の定年を迎える。そのため、「とうとうわたしのゼミも来年度が最後。。。」と覚悟を決めていた。ところが制度変更で、来年度からも――たぶん5年間は――ゼミが担当できることになった!じつにうれしい。これで再び、国関最長ゼミの記録を更新していくことになる。みなさんは1期生から数えてじつに34期のゼミ生ということになる。つまり、みなさんの上には、33期、400数十人以上の先輩たちがいる。最年長者は、いまや54歳である。みなさんは卒業後、この数多くの先輩たちと長い長い板木ゼミ卒業生としてのお付き合いが始まる。今日はその門出の日である。

 みなさんにとってはずいぶん昔のことになるかもしれないが、2007 年8 月に顕在化したサブプライム・ローン(信用力の低い個人向け住宅ローン)危機は、2008 年9 月にアメリカ投資銀行リーマン・ブラザーズが倒産するに至って世界的な金融・経済危機に発展した。グリーンスパン連邦準備理事会(FRB)元議長の言葉を借りれば「50 年から100 年に一度の世界経済危機」に世界は遭遇したわけである。2018 年にはついにリーマン・ショック10 周年を迎えるに至った。いま再び、世界は大規模な金融危機に襲われるのだろうかと懸念を深めていた矢先、2019 年冬からCOVID-19パンデミックに見舞われることになった。世界はいま、リーマン・ショックをはるかに超える、戦後最大の危機に直面している。
 来年度は、このポスト・コロナの時代を見据えて、とりわけ米中経済摩擦と覇権争いに焦点を当てて、学習を組み立てていきたい。しかし、問題は広くて大きい。国際経済学の理論と歴史に関する十分な準備なしに、この課題に取り組むことはできない。そこで、来年度のわたしたちのゼミでは、2020 年度に引き続いて、経済学および国際経済学(貿易・投資・金融)全般の基礎学習をまず前期に行なった上で、後期には3 回生全員で一つの「共同論文」の制作に取り組んでもらう。

Student Attainment Objectives

 膨大な統計処理と、厳しい概念訓練、透徹した歴史感覚が求められる、たいへんdemanding &challenging な内容である。たしかに負担も大きく、後期になれば毎日ゼミ漬けである。しかし、1 年後には、何かをしっかり学んだという実感と、確かな分析力を身につけることができる。また、それを支える団結力の強さとゼミ生の仲の良さが、30数年に及ぶわたしのゼミの自慢である。飲み会・合宿も多いし、夏冬の海水浴・スノボなどゼミ旅行もある(コロナ・ウィルスの終息を祈っています!)。卒業生もゼミにしょっちゅうやってくる。大学を卒業してもお付き合いを続けていける生涯の友人を何人も見つけてほしい。

Recommended Preparatory Course

経済関連の授業をなるべく多く受講しておくこと、経済学入門書・専門書にできるだけ目を通しておくこと。つねに英語力を鍛錬しておくこと。

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1-15

ゼミの運営方法

☆3・4 回生合同のグループ研究(卒業論文の指導は、一部別立てとなる)
3 月 春合宿
5 月 マクロ合宿
4 月-7 月 文献輪読
9 月 夏合宿
10 月-1 月 3 回生共同論文、オープンゼミ
      4 回生卒論
1 月頃 就職合宿

Class Format

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

各回の授業実施形態については、本科目のmanaba+Rコースニュース等で案内します。また、第1回目の授業実施形態については、第1回目授業開始までに上記コースニュース等でお知らせします(※)。なお、授業配慮等の取り扱いについては、manaba+R「国際関係学部生のページ」および「学び支援サイト」で確認してください。
国際関係学部生のページ:https://ct.ritsumei.ac.jp/ct/course_1728150
学び⽀援サイト:https://www.ritsumei.ac.jp/pathways-future/
(※) 第1回目授業の授業実施形態を確認するためにはmanaba+Rの早期利用申請を行う必要があります。早期利用申請の詳細は、2023年度履修・登録の手引きを御確認ください。なおmanaba+Rで早期利用申請をおこなっても受講登録にはなりません。受講登録期間中に改めて登録を行う必要があります。

Recommendations for Private Study

  経済学に限らず、国際関係学部生であることの特権を十分に活かして、政治や法律、社会や文化の従業をできるだけ多く受講することを強く推薦する。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

タームペーパー 40%
日常点評価 60%

Grade Evaluation Method (Note)

Advice to Students on Study and Research Methods

広く社会問題全般に関心を持っていることが大切。日経新聞など、日々の新聞は必読。NHKやBBCの英語ニュースを聴こう。

Textbooks

Title Author Publisher ISBN Code Comment
『米中経済摩擦の政治経済学― 大国間の対立と国際秩序』 中本、松村編 晃洋書房

Textbooks (Frequency of Use, Note)

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
国際経済政策 新岡智、板木雅彦、増田正人編 有斐閣 2005 年
現代世界経済をとらえる 石田、板木、櫻井、中本編 東洋経済新報社 2010 年
国際過剰資本の誕生 板木雅彦 ミネルヴァ書房 2006 年
君たちはどう生きるか 吉野源三郎 岩波書店 1982年
アイデアの作り方 ジェームズ・ヤング 阪急コミュニケーションズ 1988年
読書と社会科学 内田義彦 岩波書店 1985年

Reference Books (Frequency of Use, Note)

Web Pages for Reference

Bureau of Economic Analysis, US Department of Commerce  http://www.bea.gov/
経済産業省 http://www.meti.go.jp/
財務省 http://www.mof.go.jp/
総務省 http://www.soumu.go.jp/ (統計および電子政府の総合窓口)
世界貿易機関WTO  http://www.wto.org/
国連貿易開発会議UNCTAD  http://www.unctad.org/

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Talk with Students,Other (Separate instructions will be provided)

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URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/