授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
13268:[2025 秋セメスター]IR18‐GJ215 ラテンアメリカ研究A(R) § 13269:IR-FR217 ラテンアメリカ研究Ⅰ(R) 2025 秋セメスター 火5 国際関係学部 鈴木 美和子 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG001号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【+R授業について】
9月20日までにmanaba+Rのコースニュースに+R授業の案内を掲載する。必ずmanaba+Rのコースニュースを確認すること。

地球規模の課題が顕在化する中、ラテンアメリカは再び注目されている。新自由主義への異議申し立てが大陸規模で広がり、いわゆる「ラテンアメリカの左傾化」が進展してきた。新たな南南協力の試み、民主主義の新展開、「連帯経済の」の拡がり、新しい社会運動やNGOの活性化と市民社会の連携など、興味深い状況が強まっている。ラテンアメリカは世界の様々な動向を先取りしている地域でもある。ラテンアメリカ諸国の政治、経済、社会、文化、環境の現状と課題、様々な取り組み、また、共通する世界的課題について、できるだけ幅広い内容を扱い、具体的な事例を示しながら授業を進める。授業内で課す小レポート等については、後日の授業で講評や補足説明等を行う。

受講生の到達目標

(1)現代ラテンアメリカの政治、経済、社会、文化、環境の現状と課題を説明できる。
(2)この地域に生きる人々の苦悩、喜び、挑戦を自分の立場から考えることができる。
(3)ラテンアメリカの特殊性のみならず、現代世界が直面する共通の現実と課題を判断できる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

ラテンアメリカ研究入門 

ラテンアメリカ地域の歴史と現在 新自由主義の展開、ポスト新自由主義に向けて 『ラテンアメリカ研究入門』序章、1章

2

新自由主義がもたらした問題群

民族的自立戦略の挫折、グローバル資本主義への統合、多国籍企業によるアグリビジネス、グローバルな天然資源獲得競争、暴力環境の拡がり、移民問題と暴力 『ラテンアメリカ研究入門』2章、7章

3

変容する農村社会・分断される都市社会

アグリビジネスによる収奪、農村社会の破壊と移民、食糧安全保障の喪失、農民運動、インフォーマル経済、都市の二極化、異議申し立て 『ラテンアメリカ研究入門』3章、4章

4

左派政権の挫折と教訓・ラテンアメリカにおけるポピュリズム

新しい左派、「国家ー市民社会」関係、社会運動と国家、資源の呪縛、古典的ポピュリズム、新自由主義型ポピュリズム、急進的ポピュリズム 『ラテンアメリカ研究入門』5章、6章、10章

5

ラテンアメリカの工業化と開発・グローバル・バリューチェーンにおけるラテンアメリカ

輸入代替工業化、経済の多国籍化、NAFTA、 中所得の罠、通貨危機・対外債務、環境破壊 『ラテンアメリカ研究入門』8章、『ラテンアメリカはどこへ行く』5章、10章、『現代ラテンアメリカの政治と社会』4章ほか

6

ポスト新自由主義へ

新たな社会運動、食糧主権、参加型ガヴァナンス、グローバル・サウス、リージョナリズム、社会的メルコスール、社会連帯経済、世界社会フォーラム 『ラテンアメリカ研究入門』9章、10章、11章、終章

7

ラテンアメリカの文化・創造経済と文化政策

文化産業・創造産業、創造都市、クリエイティブDGP、文化権、社会包摂、伝統文化、連帯経済、文化多様性 『文化資本としてのデザイン活動』ほか

8

ラテンアメリカの社会政策

新自由主義改革、インフォーマルセクター、条件付き現金給付プログラム、就学支援、スラム、住宅政策、社会保障・社会福祉制度 『ラテンアメリカ 地球規模課題の実践』7章ほか

9

ラテンアメリカと日本・南南協力

国際協力、日本企業の進出、南南協力プロジェクト、南南外交、日系移民、デカセギ、文化交流 『日本の国際協力 中南米編』序章、『ラテンアメリカ 地球規模の課題の実践』12章ほか

10

ラテンアメリカの環境問題と政策

地球環境問題、熱帯林の消失、都市環境の悪化、開発主義、環境破壊、環境保護、環境社会運動、再生エネルギー推進 『ラテンアメリカ 地球規模の課題の実践』2章ほか

11

ブラジルの都市政策・ラテンアメリカの観光

ブラジリア、クリチバ、都市計画、ゾーニング、交通システム、建築、デザイン都市、クリエイティブツーリズム、コミュニティ・ベースド・ツーリズム、エコツーリズム、コスタリカ 『ラテンアメリカはどこへ行く』12章ほか

12

アマゾン:課題と取り組み

民衆運動、採取経済、アグロエコロジー、アグロフォレストリー、フェアトレード、土地なし農民運動、水力発電所建設と抵抗運動、ソーシャルデザイン 『抵抗と創造の森 アマゾン』

13

ラテンアメリカの創造都市政策

ブエノスアイレス(デザイン)、ポパヤン(食文化)、サントス(映画)、サルバドール(音楽)アヤクーチョ(工芸)、グアダラハラ(メディアアート)、モンテビデオ(文学)『文化資本としてのデザイン活動』ほか

14

総括:ラテンアメリカが提起する未来

地球規模の課題、SDGs、 ポスト新自由主義、もう一つのグローバル化、コモンズ 『ラテンアメリカ研究入門』終章ほか

 

授業実施形態

対面授業で実施

授業外学習の指示

毎回の授業で、参考文献、参考ウェブサイト等を示す。教科書、参考書の予習・復習、また、授業で示した文献にあたり、積極的な授業外の学習を進めることが望まれる。我が国ではラテンアメリカ関連の情報が少ないので、新聞、雑誌、インターネット上の記事にも注目してほしい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

複数回の小レポートにより授業の理解度を測る。また、各自関心を持ったテーマについての期末レポートの作成・提出も課す。授業内容を理解した上で、自分の考えを論理的に記述しているかを基準に評価する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ラテンアメリカ研究入門 松下冽 法律文化社 ISBN978-4-589-04047-3

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
現代ラテンアメリカの政治と社会 松下冽 日本経済評論社 4-8188-0670-6
ラテンアメリカはどこへ行く 後藤政子・山崎圭一編著 ミネルヴァ書房 978-4-623-08018-2
抗と創造の森 アマゾン 小池洋一・田村梨花編 現代企画室 978-4-7738-1722-5
日本の国際協力 中南米編 松下冽・田巻松雄・所康弘・松本八重子編著 ミネルヴァ書房 978-4-623-09193-5
文化資本としてのデザイン活動 ラテンアメリカの新潮流 鈴木美和子 水曜社 978-4-88065-322-8

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業で適宜紹介する。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/